いちご園プレオープン
いちご園は今週の土日にオープンする予定だったが、マシュマロちゃんが急に先週末にオープンしたいと言い出したので、まだ準備が出来てなかったのにもかかわらず、プレオープンしてみた。
いちご園にはまだいちごがほとんど成ってないので、前の日の夜中の2時に、いちごを32キログラム仕入れて、徹夜で運んで早朝にパックに入れて、朝7時に開店した。仕入れ値は約5700バーツ。これに軽油代がプラス700バーツ。運搬の人件費は加味しないとして、6400バーツの元手がかかったことになる。
しかし、土曜はお客さんが来ない。お昼からチラチラ来だしたが、この日の売上は、他のジュース等の売上を加えても2400バーツ程度。
「まだいちご買わなければよかった。あなたのお金を借りて買ったのに、売れなかったらどうしよう? 私って何てバカなの。まだ早いという皆の意見を聞くべきだった。」
マシュマロちゃんは泣きべそを描いた。
「まだ誰もオープンしたことを知らない訳だし、初めから沢山の人が来るわけないよ。僕のプロダクトは未だに売り切れてないのは知ってるだろう? 僕の場合よりも大分良いよ。今日はプレオープンで、テスト見たいなものだから気にすることないよ。明日は今日より観光客が来るから、きっと全部売り切れる。」
そう言うと、子供のようにうなずいて泣き止んだ。
実際に、翌日の日曜は朝から結構お客さんが来て、いちごは完売できた。2日間で15000バーツ程の売上になった。マシュマロちゃんの気持ちが解れたのは言うまでもない。僕も妹さん夫婦も、ひとまず安心した。
プレオープンして良かったことは、お客さんの行動を観察したお陰で、問題点が幾つか明らかになった。
お客さんの行動パターンはこうだった。
- 駐車場に入って来るお客さんは希で、多くは道路脇に駐車してしまう。
- 道路脇で停車してこちらの様子を見るが、駐車せずに行ってしまう。
- 小さな花壇やパラソルの前で写真を撮って、何も買わずに去ってしまう。
- まだいちご狩りが出来ないことを知って残念がって帰ってしまう。
上の1,2については、
- 駐車場へのアクセスが分からない
- 駐車場までの道が悪く、駐車場まで行きたくない
- お店のすぐ脇に駐車したい
- 道路からお店までどうアプローチしていいのか分かりにくい
というのが原因と考えられた。
そこで、月曜日に早速クボタの小さなブルドーザーを呼んで、お店の前と駐車場への道を整地してもらった。
それから内部を見難くしていた多くの看板を全部取っ払って、再配置を考えることにした。かなりスッキリした。
駐車場には自分たちの車を停めた。そしたら、効果抜群。人は寂れてそうな所には来ないものだ。
さて、今週末にグランドオープンするこのいちご園の運命は如何に。
日曜日はマシュマロちゃんの誕生日。美味しいビールの乾杯が出来るだろうか?