日本産イチゴの今
今年の冬に持ち込んだ日本産のいちご達。
今、山の上で一生懸命子孫を増やしている。
品種によってはランナーの出が悪く、花ばかり咲いて子株が増えないものがある。そういう品種の方が多いらしい。
なので、5000-8000株を予定していたところ、実際にはその半分くらいしか子株が出来ていない模様だ。
事業化を考えると、それはそれでマイナス面だが、もしかすると四季成りの特性をしっかり発揮してくれているのかもしれない。
この系統はしっかりランナーが出ているように見える。
病気もなく、順調といえるだろう。
ただ、病気に強いので有名なカレンベリーは、どういうわけか最初から病気がちで、天空の村の家族も苦労しているらしい。
このピンクの花を咲かせる品種は、花が可愛い点が受けている。タイ人はあまり見たことがないはずだ。
これを可愛いポットに植えて、花付きの時期に売ったら、かなりいい値段になりそうだ。
ただ、マシュマロちゃんは、
「私は、これを今年は売らないわ。もっと増やして来年売るの。」とか言っている。
まだランナーが予定の半分くらいしか伸びてきていないのが分かる。
この子たちは、来月上旬にカオヤイ台地にやってくる。
昨年のいちご園の好況ぶりを聞きつけて、今年は大勢のモン族がカオヤイ台地にやってくる。
いちご畑の面積は、去年の5倍くらいに増えそうだ。
その分、価格競争が起こるわけだが、新しく来るモン族は、ただ山の上でやっていることを持ち込むだけ。
どうやって観光客の気を引くのか、どうやって宣伝するのかについては、全く知らない。
パソコンさえ使えない人達が多い。
掘っ建て小屋も、枝と葉っぱの粗末なもの。ここで数名暮らすなんて信じられない。
低コストなのはいいが、観光客が喜ぶ風景ではない。
僕達は去年学んだ。
Facebookでの宣伝ももう始めている。
イチゴだけじゃなくて、記念写真の被写体になりそうな花畑やモニュメントも用意する。看板も沢山設置する。
近所のリゾートに割引券を配る。
日本産新品種イチゴは僕達の目玉だ。