プリンターの入院
ノンタブリのパンティッププラザには、まだプリンターを治す職人がいる。
僕の愛用のプリンターの調子が悪く、色がかすれるようになった。
テストプリントでノズルの目詰りが明らか。プリンターのクリーニング機能を何度使っても改善の気配なし。
原因は、ノズルの乾燥か、違うメーカーのインクを混ぜたことによるインクの凝固だろう。
ということで、ノンタブリのパンティッププラザに機械を持っていった。大きな外付けインクタンクを使えるように改造したプリンターをたくさん売っている。
「1時間で治る。費用は高くて300B」とのことで分解修理を始めたのだが、2時間たっても終わらない。
3時間経過後、まだ格闘している。いくら洗ってもノズルのつまりが取れないとのことだった。
そこで、一晩入院させて治療を続けてもらい、翌日午後に受け取りに来ることにした。
しかし、翌日行ってみると
「これ、あかん。もう治らん。ヘッドを換えるしかない。」という。
ヘッドを換えると2800Bかかる。3500Bで買った改造ブリンたーのヘッド交換で2800B は受け入れ難かったので諦めて持って帰ることにした。
「で、修理代はいくらだ?」と聞くと
「100Bだけくれ」というので100Bだけ払った。
入院治療したのに治らなかったのでチップだけ、というのは人間病院でもあればいいのに。
しかし、どうにも諦めきれなくて、別のショップの前をうろついていると、気の良さそうなお兄さんが、「つまりなら診てやるよ」というので診てもらった。
そこのお店では、手作りのシリンジ吸引器を使ってアルコールと洗剤入りの洗浄液で洗ってくれた。
格闘すること2時間。
「だいぶ良くはなったけど、黄色と紫はダメだわ。完全に詰まっていて洗浄液が通らない。こうなったらヘッドを換えるしかない。」と言われてしまった。
「2800と高いけど、他の部分はしっかりしているので、まだ長く使える。買い替えてもいいがヘッド交換のほうが少し安い。このモデルは今値上がりしたからなあ。インクとインクタンクはサービスしとくよ。」
というので、20分間悶絶して考えた結果、ヘッド交換してもらうことにした。
「インクはどこのでも構わないが、一度入れたら最後、ずっと同じインクを使うようにしてくれ。同じメーカーでも品番が違ったらダメだ。今入れたインクはこれだからよく覚えておいてくれ。うちに来れば置いてある。」
使ったのは、このインク。今後はこのインクだけを使うようにしなければ。インクは100mlで100Bくらい。
退院後のプリンターは問題なく働いてくれている。