先日、いちご園の土地のオーナーに誘われて、彼の新しい農園を観させてもらった。
その農園は、パクチョン市の彼の家の隣の山を切り開いて2年間掛けて作ったもの。
もともと街道沿いに20ライ以上ある観光農園があるのだが、あんまり流行ってない。そこを改造するのではなく、更に奥の起伏の多い山に作った。
標高は650メートルもあるので凄く涼しい。
いくつかの丈夫なグリーンハウスが作られていて、そこには
イチジク
マルベリー
ラズベリー
ブラックベリー
ブドウ
イチゴ
等がグリーンハウス毎に分けられて植えられていた。
グリーンハウス外の露地には、
数種類のコーヒー
数種類のバナナ
ドリアン
等が植えられていた。
イチジクをいくつか食べてみたが、ニホンの本場物イチジクに負けない美味しさだった。
多分その農園には身内以外のお客さんは来ないので、こんなに多くのフルーツを作ってどうするのか聞いてみたら、僕らのいちご農園とフラワーガーデンに納めるのだそうだ。
だから、自慢の新農園を僕とマシュマロちゃんに見せたかったようだ。
勿論、パクチョン市内にある彼のホテル内のカフェでも売る。
建てたグリーンハウスは立派だし、斜面には岩を大量に重ねて塀を作ってあるし、池も複数作ってあるし、農園内にウオーターシステムが張り巡らせていたので、大金が投入されたに違いない。
娘さんがチラッと溢したが、200万バーツを超えるらしい。僕が思うに、それでは全然足りない。
来年から僕らの農園とフラワーパークで売れば、年間20万バーツくらい売れるかもしれないが、とても採算が取れる見込みはない。
お金持ちは、死ぬ前に趣味にお金を使って楽しみたいようだ。
初めから儲けるつもりはなさそう。
彼の育てているフルーツ類は、僕らの農園で売れそうな物ばかりなので、僕らとしては嬉しい。当然、僕らは儲けさせて貰うので彼の利益はその分減ってしまうが、自分の作ったフルーツが売れれば儲からなくても嬉しいみたいだ。
その夜は彼のホテルで夕食会となり、例によって僕は自分じゃ買えない高級ウイスキーを頂いた。

三分の一くらい飲んだが、残りは頂いて帰って来た。
キングパワーの3900バーツ前後の値札がついていたが、彼が買ったものではないと思う。
お金持ちは、人に物をあげたり、食わせたり飲ませたりするのが楽しいのか?
貧乏人の僕には分からない(今や貧乏では無くなったが、根性は貧乏人のまま)。