いちご株全量廃棄

昨日も書いたが、第三期のいちご定植の為に仕入れた新品種88番を全部廃棄する破目になった。

88番と言うのは、前王様が80歳のときに山岳民族に配布した80番に続いて、王様が88歳の時に王様プロジェクトとして採用された品種である。

前王様は88歳で無くなったので、これが最後になる。

品種改良の詳細は知らないが(忘れた)、80番に何かを足して作り出したようだ。

僕は88番を栽培したことがないので、聞いた話しか出来ないが、親の80番よりも大粒で不定形の実が成りやすいそうだ。

88番はまだバンコクにも余り出回っていないし、有名でもない。

カオヤイで美味しく作れるかどうかは分からないが、もし大粒で甘いいちごが成ったならば、大粒いちごが好きなお客さんが多いことから、僕らのいちご園に新たな競争力を与えてくれた筈だ。

88番は、王様プロジェクトになってからかなりの年数が経つが、これまで子株の供給が少なく、なかなか手に入らなかった品種だ。どの国も、新品種の普及には時間が掛かるもの。

それを、嬉しいことに今期10000株注文出来た。

けれども、届いた子株を見ると、かなりの割合でスリップスにやられていた。

マシュマロちゃんが言うには、全量駄目。僕が見るなら、3割が深刻で2割が軽症で、5割がまずまず健康な株だと思った。ただし、少数の抜打ち検査なので、割合は感覚的なものだ。

2年前、真面目で働き者のイサーン人の夫と、山の上のモン族の妻の夫婦が、マシュマロちゃんのお兄さん(大御所)のいちご園の跡地を引き継いで、いちご園に挑戦した。
しかし、不幸にも購入したいちご株がスリップスに侵されていて、連日の農薬散布にも関わらずスリップスを駆除出来ず、2月の稼ぎ時にいちごは全滅してしまった。
そのせいで、彼らは全財産を失ってしまった。

彼ら以外にも、スリップスによって早期閉園したいちご園を数多く見てきたので、その恐ろしさは重々承知している。

今回購入したいちご苗については、僕は強い農薬散布で救えるだろうと思ったが、マシュマロちゃんは駆除は困難で、3つの農園を全滅させて破産するより捨てたほうが良いと言った。

僕は彼女の意見に従った。

88番の夢は失ったが、これまでに培って来た80番の品質と評判を維持する方が大切と思った。



いちご苗は、フラワーガーデン後方の沢ラムタコーンの近くに捨てた。











割と元気でスリップスもいなそうに見える株を見るに連れ、捨てることはなかったんじゃないかと思えてしまう。

多分、イベルメクチンやアバメクチンだけでは無理としても、新しい高価な農薬を何度か使えば駆除出来るように思えたが、僕らの農場の中でそれを試してみるのは危険過ぎる。農薬は人への害は無いものばかりだが、失敗したらいちご園全滅なので怖すぎる。

今回の失敗は、88番と言う品種の問題ではなくて、運悪く注文したいちご苗を育てた農家の管理が悪かった訳なので、新品種に挑戦した事自体が間違っていた訳ではない。

けれども、一年に一回しか新品種は挑戦出来ないので、新しいことへの成功確率の低さを再認識せざるを得ない経験だった。






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