だからムーカタ2021
そして、明日は初月給日。
まあ、不満は色々あるが、彼らの協力無くして僕らは何も出来ないので、昨夜はカオヤイ組の皆にムーカタをご馳走した。
久々にビールをたらふく飲んだが、お昼に汗を大量にかいたせいか、夜中のトイレは2回で済んだ。
異文化、異言語の人達とのコミュニケーションは本当に難しい。
多分、僕の言っていることの20%も伝わってない。
フラワーガーデンの為に沢山の花の苗を育てないといけないので、日除け雨避けの掘立て温室をもう1基作った。
この構造は安上がりで出来る割に丈夫なので気に入っている。
ところで、温室と言う言い方が僕は気に入らない。
タイ語でเรือนกระจกと言うが、ビニールだし周りより温かくしたくないのだから、日本語がそもそも間違っている。
涼暗室と言う程には涼しくも暗くもないので、適切な言い方が分からない。
日除け雨避け小屋なのだ。
脱線したが、フラワーガーデンの為には温室がもっと沢山要る。
最初から全部やろうとすると、お金も時間も心の余裕も何もかも足りなくなってしまうので、1年目は練習のつもりで進められたら良いなと思う。
前の記事に書いたように、井戸水の硬度(カルシウム濃度等)を測るためにTDS計をLAZADAで購入して、身近な水を測定してみた。
その前に、硬度とTDSについて纏めると、
TDSとは、Total Dissolved Solids:(総溶解固形物)の略で、水の中に溶け込んだ無機塩類(主にカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、重炭酸塩、塩化物、硫酸塩)と、水に溶解する有機物の濃度の総計を示したもので、米国FDAで水道水の基準等に遣われている指標だ。
TDS値(Ca、Mg、Na、K、etc)
TDS(Total Dissolved Solids:総溶解固形物)
=蒸発残留物
=蒸発残留物(mg/L)+HCO3/2 (mg/L)
硬度=Ca×2.5+Mg×4.1 (mg/L)
つまり、カルシウムとマグネシウムの量を測った[硬度]と実質的には近いが、TDSの方が少し数値が高くなる。
日本では硬度の方を普通に使うので分かりやすい。
硬度は低い水を軟水、高い水を硬水と言うのはよく知られている通り。
理化学事典に依れば、
硬度
◯軟水 0~177mg/L
◯中硬水 178~356mg/L
◯硬水 357~999mg/L
◯超硬水 1000mg/L~
TDS
◯超軟水 0~49mg/L
◯軟水 50~499mg/L
◯硬水 500~1499mg/L
◯超硬水 1500mg/L~
WHO(世界保健機関)の基準では、
軟水:硬度が0~60mg/l
中程度の軟水:硬度60~120mg/l
硬水:硬度120~180mg/l
非常な硬水:硬度180mg/l以上
日本においては一般的には、
軟水:硬度0~100mg/l
中軟水:101~300mg/l
硬水:301mg/l以上
(基準がばらつくのでややこしい。)
では、身近な水はどんな値なのか?
主な水道水の硬度を比較すると、
DACOの記事に分かりやすい図があったので拝借すると、
ミネラルウォーターでは、
さて、前置きが長くなったが、今日自分で測定した身近な水のTDS値は以下の通りだった。
① 20リットル飲料水(逆浸透膜濾過) 16ppm
② ラムタコーン沢水タンク1日貯水 29ppm
③ ラムタコーン沢水直接測定 59ppm
④ 近所の溜池 132ppm
⑤ フラワーガーデン井戸水直接 334ppm
⑥ フラワーガーデン井戸水貯水3日後 313ppm
⑦ 近所の役所の井戸水 362ppm
⑧ 新居の簡易水道水(井戸水) 370ppm
⑨ 借家の簡易水道(井戸)465ppm
何時も飲んでる安飲料水が意外にも超軟水だった。逆浸透膜濾過というのは本当だったのだろうか。
それから、ラムタコーンという沢水が予想に反してかなりの軟水だったこと。やっぱり雨水は蒸留水だからか。
さて、今回のテストの目的だったフラワーガーデン予定地の井戸水は334ppmで、飲料水や沢水や池の水と比べると、かなり硬度が高い。
ただ、井戸水の中では低い方だった。
鍾乳石がすぐに出来る今の借家で使っている簡易水道の水は、1番硬度が高かった。
フラワーガーデンの水は、家の水道より硬度が低いが、ラムタコーンの沢水よりもかなり硬度が高いので、使っているうちに植物に影響が出て来るかも知れない。
やっぱり、沢の水と半々で使うべきかも知れない。
先週までに井戸からトイレまで水が来るように繋がったので、あとは便器とお尻を洗うハンドシャワーとシャワーとドアを付けるだけで完璧にトイレが使えるようになると思っていた。
僕らの借家で遠慮がちに生活していた住込みワーカー一家は、遠慮なく気儘に過ごせるフラワーガーデンに作った掘っ立て小屋に早く引っ越ししたくて、トイレの完成を待たずに借家を出て行ってしまった。
ところが、水はしっかり出ても、便器のウンチが流れて行かないという恐ろしい事実が判明した。
少量の水なら流れて行くので最初は気付かなかったが、大量の水を流すと、至るところから水が逆流して溢れて来た。
どうも、ウンチ下水の何処かが詰まっているらしい。
でも、何処にその流路があるのか分からない。
あっちこっち掘り起こして、一つ下水流路を見つけたが、それは便器からのウンチ水ではなく、便器外から(手洗い等)の汚水の流路だった。
掘っても掘っても見つからないので、土地のオーナーに数年前にこのトイレを作らせた技術者を呼び出して貰い、ウンチ下水の流路を教えて貰った。
そこを掘ったら、見事に4インチ径の塩ビパイプが出て来たが、その上に木が生えて10メートルの高さに聳え立っていて、その根の力で塩ビパイプが潰れていた。その木はトイレを作ってから育ったらしいが、太さ20センチにもなっていて、人力では取り除けない大きさになっていた。
いろいろ実験した結果、その潰れた部位を迂回した形で新しい経路を創れば、汚水は流れて行くことが分かった。
つまり、このように作った。
やってみれば簡単だが、土の下の見えない配水管の何処をどうすれば良いのかを見付けるのは大変な作業で、男二人で3日間も費やしてしまった。
このトイレを作った技術者から直接話を聞けなかったら、多分解決出来なかっただろう。
トイレは、前方のトイレだけで男女併せて6室(プラス男性小便用4つ)あるが、今日使えるようにしたのは1室のみ。
これで住込みワーカー一家4人の生活と僕のウンチは出来る様になった。
お客さん用のは開園迄にやれば良い。一気に全室揃えても、お客さんが来なければ無駄になるので、初めは3室くらいで様子を見るかも知れない。
井戸水の自動給水が出来たので、押せばタンクから勢い良く水が一定量出てウンチを流し、その後自動的に一定量の水を溜めるという、現代社会では当たり前の水洗トイレにしたい。
ベリーに手持ちの人用の抗生物質を一週間飲ませても、熱は下がっても目やにと咳は止まらず、ご飯もろくに食べられない日が2週間も続いている。
マシュマロちゃんが、
「このままじゃ、ベリーは死んじゃうから、病院に連れて行かないと駄目!」
と強く言った。
ベリーは僅かながら回復傾向にあったので、医者なんか不要と思っていたが、ちょっと回復が遅過ぎる。
僕の与えた薬は、読者からのコメントに依れば効き目が悪いそうだが、2週間良くならないのは流石にヤバいと感じて、今日犬猫病院に連れて行った。
行ったのは、まだ出来たばかりの病院で、僕がタイにて始めて行った動物病院だが、若い女医師はベリーに優しくしてくれた。
症状を聞くなり、直ぐに診断が出た。
犬に流行っているウイルス性疾患だった。
特に今年は、この辺りで流行っているらしい。
ウイルスの名前は聞いたが、タイ語だったので覚えられなかった。コロナウイルスに似ているらしいが、人には伝染らないとのこと。
僕も手で鼻くそや目やにを取ってあげていたし、薬を飲ませる為に喉チンコの奥まで指で薬を突っ込んでいたので、「中共コロナだったら嫌だな」と思っていたので安心した。
がっかりしたのは、このウイルスに効く薬はないので、対症療法で自力回復するのを待つしかないらしい。
そして、回復には通常何と1ヶ月から2ヶ月も掛かるとのこと。じゃ、まだひと月以上病気が続くってことか?
眼や鼻に二次的な細菌感染が出ているので、病院で抗生剤は処方されたが、ただのアモキシシリンだった。
でも、目やにを取って目薬刺してもらい、炎症を下げる薬と抗生剤を注射してもらったので、一応自己満足した。
約1000バーツも掛かったが、状況が把握できたので良しとした。
ああ、可愛そうなベリーちゃん。でも、ウイルスじゃ医者も手を打てない。
僕は今まで何匹かワンコを飼ったが、こんな病気を見たのは始めてだった。
日本でも普通にあるウイルスなんだろうか?
ベリーにはフィラリアとノミと狂犬病の予防しかして来なかった。
日本でブラックレトリーバーのツバキちゃんを買っていた時は、病院で何か知らない混合ワクチンも打ってもらっていたかも知れないが、何のウイルスだったか記憶に御座いません。
僕にどんな時も尻尾を降ってくれるのはベリーしかいないので、死なれたら悲し過ぎる。
今日、ベリーは魚と豚を煮たのを少し食べたので、きっと明日にはもっと良くなってくれているだろうと思う。