OTOP:イタチうんこコーヒーなど

極めて私的な問題が連続発生して、僕は何も考えられなくなった。

全く仕事にならないので、ちょうどIMPACTで開催されていたOTOP MIDYEAR 2014に行ってきた。

OTOPとは、One Tambon One Product Concepの略で、一村一製品運動のこと。タクシン元首相が提案した地域おこし運動で、地域ごとに特産品を作ることで経済の活発化を図る活動。

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会場はTHAIFEXのあったインパクト・チャレンジャーの隣の、インパクト・ホール。

先日チャレンジャーのデカさに驚いたところなのに、こちらのホールの方が更に広くて全く感心するばかり。

これを見ると、東京でももっと大きか展示場を造らないとやばいと感じる。

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HALL1−8までぶち向きで開催されていて、安くて美味しい食材や、地方の珍しい特産品を特価で買うために、一般客がたくさん来ていた。入場料はタダ。

先日のTHAIFEXでもチェンライやチェンマイのコーヒーが気になったが、OTOPでは更にたくさんの山岳民族のコーヒーブランドがあって興味を引いた。

中でも度肝を抜いたのが、これ。

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上の250gで1500Bというのも凄いが、その下の唯一品が凄い。

なんとイタチのうんこ。

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コーヒーの実をイタチに食べさせて、そのうんこを取る。

 

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これがそのうんこで、コーヒー豆が消化されずに排泄されている。

これをそのまま飲むのじゃなくて、これを洗って乾かした豆を飲むらしい。値段は?付けられないとか。

美味しいのかどうか、知っている人は多分いないでしょう。

 

 

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烏龍茶も凄かった。日本で飲んでいた烏龍茶は一体何だったんだろうと思うくらい。

 

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プエラリア・ミリフィカ入りの胸が大きくなる石鹸。

他にも膿尿病が治っちゃうハーブ・カプセルとか、高脂血症が治っちゃうハーブティーとか、いろいろある。効能について規制があるはずなのだが、関係なしって感じ。

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会場内の特設スタジオでライブもやってました。

 

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タニヤやMBKでも売っているこの模型は、カンチャナブリの特産品!?

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僕はお土産に、このストロベリー・ウォッカを一本。

 

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おばちゃんがまるで本当のように話していた。タバコが止められるハーブ入りキャンデー。

 

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5スターのこのはちみつも、一瓶180Bと他よりも高かったが、本物の味がした。日本だと、一本3000円はしそうな代物。

一本買った。

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昔ながらの手染め藍染め製品。模様も懐かしい。

 

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お米も文字通り色々ある。

 

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一応記念撮影しておいた。

 

 

 

 

 

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静かな乙女その後:限定公開

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タイFDAワンストップサービスセンター

先週、ワークパーミットを貰ったその足で、タイFDA(食品医薬品局)のワンストップサービスセンターに行ってきた。 

医薬品、食品、医療機器、化粧品の輸入・販売には、FDAのライセンスを得ないといけないので、そのためだ。

すぐさまそれらを取り扱うとは限らないが、いずれ取り扱う可能性が高いので、個々の製品の許可申請の前に、まずは会社の登録を行う必要がある。個々の製品の許可取得には、膨大な資料と非常に長い審査時間が必要で、かなりの確率で断念せざるを得なくなる可能性があるが、業のライセンスまたは登録だけならそれほど難しくないと聞いていた。ワークパーミットの再申請時には最低限これが必要となる。

タクシーで行ったので、ワンストップサービスセンターの場所がイマイチよく分からないのだが、それはノンタブリにあり、ワークパーミットを貰った市役所からタクシーで70バーツほどのところだった。ここが一番肝心のお役所であって、それが僕の会社からとても近いのは非常にラッキーだった(そんなことは知らずにここにオフィスを構えた)。

FDAは保健省(クラサーン・サーターラナスックกระทรวงสาธารณสุข)通称 スートสธ の中にある巨大な組織だ。

僕はモンに何をしないといけないかを告げただけ。具体的な団取りは申請資料作成はモンに頼らざるを得ない。

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ワンストップサービスセンターの受付。ここで整理番号を貰う。

ワンストップサービスセンターも、クーデターなんか全く関係ないといった感じで業務が行われていた。そのことは僕に大きな安心感を与えた。この政変で全てが止まるということはなさそうだ。

次のステップは、ライセンスをどのように取得するのかを相談する。

受付のすぐ近くに相談窓口があった。

相談窓口はFDA内の組織と同じように、6つに分類されていた。

  • 医薬品
  • 医療機器
  • 危険物
  • 化粧品
  • 食品(健康食品、食品添加物を含む)
  • 食品の製造
FDA内には、この他に麻薬部門があるが、ワンストップサービスセンターにはその窓口ななかった。

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最初は一番簡単そうな化粧品の窓口に行った。(ちなみに、一番難しのは医薬品、次が食品)

前の相談者を見ると、背広族はあまりいなくて、普通のおばちゃん風だったり、若い二人連れだったりして、描いていた怖いイメージとは異なった。相談コーナーでは、標準的な方法を教えるだけのようだったが、割と和やかなムードだったように思う。

順番が来たので、

「新しく作った会社で化粧品の輸入販売をしたいのですが、どうしたら良いですか?」というような具合に、とにかく一から聞く。

すると、申請書セットが手渡され、

「これに必要事項を記載して申請してください。」となる。

そんなことはホームページを見てもう分かっていたので、モンは用意してきた書類の束を出して、

「これでいいかどうか見てくれますか?」

だいたい良さそうだった。

申請は上記の分類ごとに独立して行うので、書類のコピー1セットでは足りなかったので、FDA内のコピーコーナーでコピーを取り、下の写真の左奥にある申請場所に書類を提出した。ワークパーミットを取ってから1時間後のこと。非常に速いペースだ。

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しかし、残念ながら足りないものがあった。権限委譲書のためのモンの身分証明書のセットだ。モンは結婚、死別離婚の過程で複数回姓名とも変えているので、揃えるべき書類が非常に多く足りないものがあったのだ。

ここには何度も何度も何度も足を運ばなくてはならないことは確実で、その全てに僕が来ることは出来ないので、モンを代理人とする権限移譲書を提出しなくてはいけない。権限移譲書の有効期間は1年間。奇異に感じたのは、その権限移譲書からして上記の6分野でそれぞれ異なっていた。どうも、ここも縦割り社会のようだ。

申請は午前中のみので、しかも一回何かを申請すると3業務日は他の申請が出来ないことになっているらしい。業のライセンス登録だけで何度も来なくてはいけないことが分かった。

モンがセンター内のポスターを見て教えてくれた。

「エージェントに頼む必要はありません。あなたが直接申請出来ます。」と書いてあったそうだ。

外国人のみならず、タイ人でもこのFDAの許可取得は難物で、その難しさはワークパーミットの比ではない。そのため、専門家に依頼するケースが多いのだが、FDAはその必要はないと言っている。日本の大手企業が専門のコンサルを使って挑戦しても、ダメなものはダメ、いいものはいいということで、誰がやっても結果は同じということか。

その言葉に勇気づけられて、僕らもどうにもならなくなるまでは自分たちでやってみるつもりだ。ややこしかったワークパーミットだって、そうして切り抜けてきたのだから。

 

 

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戒厳令+夜間外出禁令の夜のパトロール

本日5月24日、アソークのセンターポイントターミナル21 C階ボールルームで開催された第一回和僑ASEAN交流会に出席してきた。

ASEAN各国の和僑の初の交流会で、戒厳令+夜間外出禁令が出ている中、欠席者もほとんどなく各国の和僑達が集まった。強者ばかりである。

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和僑ASEAN交流会の内容は別に触れるとして、この日は流石に予定を20分繰り上げて午後8:40に閉会した。予定されていた二次会は夜間外出禁令のためキャンセルとなった。

BTSやMRTの営業は9時までのはずだ。さっさと帰らないと、夜間外出が禁止される10時までにノンタブリの自宅に辿りつけない。

しかし、僕はすぐ先のソイ・カーボーイが今どうなっているか、どうしても見てみたい衝動に駆られ、戒厳令と夜間外出禁令の中、夜のパトロールを決行した。

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ソイ・カーボーイの入口は照明が消されていた。

が、中に入るとちゃんと営業していた。

流石、タイだ。

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やや人影は少ないが、クレージーな雰囲気はいつもと同じだった。

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ここのお姉ちゃんが、いっぱい飲んでけと言うので、

「9時に閉店だろう?」と聞くと

「違う、朝の3時までやってる。女ともやれる。」とアホなことをいう。

いくらなんでも、戒厳令と夜間外出禁令が出されているというのに、普段よりも遅い午前3時はないだろう。

この時、午後8時45分。

この女達は頭がオカシイのか、あるいはもともと無法地帯なので夜間外出禁令なんか関係ないのか分からないが、まだまだ営業が終わる様子はなかった。

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火事で2階が焼けたバカラも1階だけで営業していた。

 

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ソイ23側の出口を警備する警察もリラックスしている。

 

僕は9時10分前にパトロールを終了した。

結果は、「異常なし」。

急いでMRTに乗ってチャトチャック公園で降りた時は9時を10分を回っていたが、まだ電車は動いていた。
何から何までゆる~い国だ。

タクシーに飛び乗って、 なんとか10時少し過ぎに帰宅出来た。

 

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インパクトでプリティ狩り

昨日の午前

モンは黙々とホームページをタイ語に翻訳する作業を続けていた。

社長の僕は、会社の生命線である「売れる仕組み」をどう作っていくのか、ぼんやり考えていた。

「こんな風に考えていたって、らちが明かないよなあ。」

時々睡魔に襲われながら、インターネットで何かためになる話は載ってないかとググっていると、THAIFEX ーWolrd of Food Asia 2014 という展示会がここから近いチャーン・ワタナのインパクトという国際展示場で開催されているのを知った。

 「ねえモン、THAIFEXって知ってる?」

「知ってるわよ。今インパクトでやってるでしょう。」

「ええ? なんで知ってんの?」

「大学の友だちがTHAIFEXに参加するためにインパクトに来ているってFACEBOOKに書いてあったから。でも、あれは普通の食品の展示会だから、私達の会社には関係ないわよ。」

「どんな食品?」

「魚とか、フルーツとか、お菓子とか、とにかく普通に売ってる食べ物。」

「まあ確かにあんまり関係なさそうだけど、JETRO(日本貿易振興協会)が日本から食品会社をたくさん連れて来ているみたいなんだ。僕はJETROの人と話がしたいし、タイに進出したい日本の会社の人とも知り合いになりたいから、行ってみたい。インパクトも見たことがないし。」

デスクで考え事をしていても、大したアイデアが浮かんでくるわけじゃないし、考えは堂々巡りで一歩も進まない。これはきっと時間の無駄だ。こんな時は、出かけて新しい風に当ってきたほうがいい。

「展示会に来ている日本の会社の中には、食品以外にもいろいろやってる会社があるかも知れないし、JETROが役に立っているかどうかも知りたいので、行ってみよう!。実は、僕が日本にいた時はJETROと縁が深かったんだよ。JETROに聞いてみたいことたくさんあるけど、会場に行けば話ができると思う。」

「そうね、行ってみましょうか。私、眼も疲れたし。」

行くとなったら話は早い。タクシーを捕まえて30分後にはインパクトに到着。

インパクトとは民間の巨大なコンベンションセンターで、面積は14万平方メートルもある。THAIFEXが開催されていたのは、インパクト・チャレンジャー・ホールで、ここだけで 60,000m²もある。世界最大の柱のないエキシビションホールなのだそうだ。

日本で最大の東京ビックサイトの東展示棟よりも広い。

 

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それにしてもでかい。

 

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くそ暑いのにスーツ姿で頑張った。

 

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レジストレーションは2階。

 

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ここか展示会場チャレンジャーの入口。どうも背広までは必要なかったようだ。

 

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登録はモンに任せて、僕はJETROブースに。

 

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ここが展示会場の外のJETROブース。展示会場の中にも、ジャパン・パビリオンと称してブースがある。

 

「あのう、タイで自分の商品を買ってくれる人をどうやって探したらいいですかあ?」

「会費が高いので、まだ会員になるかどうか考え中ですけど、非会員でも相談に乗ってくれますかあ?」

「どうやって相談を申し込んだらいいのかも分からないんですけどお。。。」

とおバカな質問を連発してみたが、丁寧に答えてくれた。

こうして日本人が一人で異国に来て頑張っているんだから、見捨てないでねJETROさん。

 

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これがチャレンジャー内のブースの見取り図。見る人が見れば分かる巨大さ。

 

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チェンマイの山岳民族の農園が出しているタイ・コーヒー。

農園の標高は1300メートルで、マシュマロちゃんの故郷に近い。

試飲したら、驚くほどいい香りで、最高級のコーヒーだった。

聞いてみると、まだ日本に輸出したことはない。USDAオーガニックというアメリカの無農薬認証もついた優れもの。実は、近年タイのコーヒーの質がいいのが世界で認められ始めていて、タイのコーヒーしか飲まない通もいる。

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400グラムもあるUSDAオーガニック無農薬茶のケーキ。1日に6個しか生産できないとか。これ一つで5000円以上の価値があるのは間違いないと思う。興味を示してサンプルが欲しいと言ったら、社長さんは喜んで上のコーヒー4パックとお茶パックケーキ1つとお茶のパック2箱をくれてしまった。山岳少数民族が作る自然茶は希少で本当に価値があるが、なかなか入手できない。モンと僕の目がキラリと光った。

 

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ミャンマーのマンゴーのコーナー。タイのマンゴーより香りがよくて丸っこくて甘い。

実に美味しかった。オーストラリアマンゴーと違って、外見も真黄色で素敵だ。同じく日本に輸出したことはない。

モンが手に持っているのは、双子の珍しいマンゴーで、幸運の証とか。

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何やら積極的に説明を聞くモン。やはりタイ語同士だとよく通じる。

 

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この可愛い娘は、ジャパン・パビリオンにいたフリーランスの通訳兼コンパニオン。タマサート大学の現役学生。日本の会社のブースをお手伝いしていた。その会社の社長に聞いてみると、この娘たちは皆JETROが手配したらしい。

その時、モンと僕の目がキラリと光った。

そして、この娘の他にも3人、計4人の美人通訳の名刺をゲット。4人共、日本語のレベルは高く、言葉使いも丁寧で、ちゃんとした教育を受けたのが分かる。翻訳も請け負っている。

 

ジャパン・パビリオンを離れて各社のブースを回ってみると、綺麗なプリティーがいっぱいいるではないか。

プリティーとは、日本で言えばコンパニオン。商品の説明をしたり、愛想を振りまいてサンプルを配ったりしているプリティーな女の子たちのこと。

マイクを持って綺麗なタイ語で商品の説明をしている人は、プリティーより格の高いMD。

この時、モンと僕の目がキラリと光って、ここに来た目的が突然プリティー・ハンティングに変わった。

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それにしても、可愛くて綺麗。

 

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中でもこの娘は僕のお気に入り。日本語もOK。

 

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タイ語しか出来ないが、可愛い系モデルのプリティー。

 

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この娘も日本語が少し出来る。性格が良さそう。

 

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モンはせっせと連絡先を聞いている。

 

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皆さん細くて色白で、胸は大きい。

 

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この娘も僕のお気に入り。可愛くて彼女にしたくなる。

 

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給料と電話番号を聴きまくってきた。皆さん、1日2500B。

 

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結局、20名弱のプリティーの電話番号と名前を聞き出すことに成功した。

 

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この胸に釘付けになってしまった。

「巨乳だね。ソレ本物それとも手術?」と聞いてみたら、シリコンだと素直に答えてくれた。

後でモンから、「あんな下品な聞き方をしちゃダメでしょ。」と叱られた。

モンが言うには、胸が大きいプリティーは9割方シリコンなのだそうだ。

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上の巨乳ちゃん。お酒のブースなので流石にポーズもエロい。この娘は他より高くて3500B。

人工巨乳でも、こんなにぷよぷとするなら悪くないかも。

 

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国際展示会は実に楽しくて興味を引くところだ。

珍しいものがいっぱいあるし、サンプルはもらえるし、可愛いプリティーはいるし、ビジネスのネットワークも拡げられる。

日本の展示会ではあまりないことだが、海外の展示会では、会場で実際の取引がどんどん決定していく。展示会は、商品を手に取って見れることもさることながら、相手の顔が見えるのが何より一番のメリット。

ブースにいる売る側の担当者は、英語が使えたり、たまに日本語が使えたりするレベルの人たちなので、意思疎通もしやすい。

思わぬ収穫に満足した二人だったが、この時すでにクーデターは発生していたのだった。

 

 

 

 

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クーデターな夜:その2

先ほど、通常のTV放送が再開された。

チャンネルを回すと、おバカなドラマもやっている。

何はともあれ、よい兆候だ。

 

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ワークパーミットよもやま話:予定通り受領

一昨日の夜に日本語学校の車の修理を終えて戻ってくるはずだったトムは、今朝になっても来なかった。

一昨日の夜は車の定期点検が予定通り一昨日中に終わらずに車が引き取れなかった。昨日の朝には終わると言う話だったが、部品の一つが悪かったらしく、終わったのが夕方の5時になってしまい、クーデターになってしまった。夜間外出禁止令も出てしまったので、やむなく自宅待機となった。

今朝は今朝で、アパートの駐車場前の道路に駐車中の車が邪魔で、駐車場に停めてあった数十台の車が一台も出せない状況になってしまった。トムはFaceTimeでその様子を映像で伝えてきたので状況は理解できた。全く迷惑な話だ。その車はサイドブレーキも掛けたままだったので押しても動かない。なんという非常識(タイではサイドブレーキを引かずに駐車するのが常識)。もしその場にいたら、その車を傷だらけにしてやるところだった。

トムは今朝の5時から車を出そうと待っていたが、結局11時まで待っても邪魔な車の持ち主は現れず、僕はトムにタクシーでの出社を命じた。社員の給料計算と支払いをやってもらわないといけないからだ。トムはお昼に来て、給料の計算と支払いを済ますと、日本語学校があるからと3時半にはバンコクに帰っていった。今夜から彼女は兄の結婚式の関係でイサーンの奥地ナコンパノムに行って、月曜の朝に帰ってくる予定だが、きっとこの予定も変わって月曜日に来れないことになるような気がする。

したがって、明日の会議にはタクシーで行くしかなくなった。

こんな感じで、仕事で車が必要な時にはいつも車がない。いろんな事情で忙しく、さぼってわけではないが、役に立たない運転手だ。

今日は今日で、ワークパーミットが発行される予定の日だったので、朝から市役所に行きたかったのだ。そんなことをトムが覚えているはずはない。

仕方がないので、結局市役所にはタクシーで行った。

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市役所は平常通り開いていた。

市民の数は少なかったが、市役所の人は慌ただしく働いていた。クーデターが起こっても、憲法が停止されても、市役所が平常通り行政を行っているのが僕には不思議だが、モンに言わせると、それは「当たり前のこと」なんだそうだ。タイって実に不思議な国だ。

ワークパーミットは予定通り問題なく取得できた。手数料として3000Bを支払って終了。

書類を見ると、有効期間は一年間。業の種類は、これからライセンスを得る予定の業種がしっかりと記載してあった。

来年の更新時までにライセンスがあれば問題ない。

長く苦しんだ割に、終わってみるとあっけない。

モンの活躍のお陰だ。僕のタイ語ではどうすることも出来なかった。彼女が居なかったら多分出来なかっただろう。モンには美味しいディナーをご馳走しないといけない。

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ワークパーミットは青色のパスポートサイズの小冊子だった。

 

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クーデターな夜

軍の仲介による話し合いでも解決の目処が立たず、陸海空軍などでつくる評議会が国家の全権を掌握した。

憲法は一時停止され、夜間外出禁止令も出された。

この時、僕は政府機関が集中するチャーン・ワタナ近辺のインパクトという国際展示場でとある展示会を訪れていた。

会場では、このクーデターのことは一切放送されず、インパクト内もその周辺も至って平穏な時間が流れていた。政府機関が近いため、一部の道路が封鎖されたらしく、インパクト会場周辺にタクシーがほとんど入ってこない点を除いては、非常事態を伝えるものは何一つなかった。

徒歩とモトサイで、なんとかタクシーが走る道路に出ることが出来、タクシーで帰途すると、午後6時の時点で、既に僕のオフィスのある町の大通りにも軍隊が展開しており、軍隊の機動力の速さに感心した。

数百メートル毎に、軍の車両が道路を向いて止まっており、その車両の上には機関銃が見えていた。兵士たちも、ほぼ全員銃を携帯していた。

しかし、その光景よりも驚かされたのは、軍車両のすぐ脇に、普段と同じようにバスを待つ人々や露店で夕食を食べる庶民がいたことだ。彼らが軍隊を恐れる様子は全くない。軍隊も市民を威嚇することは全くなく、機関銃も夕日に晒された飾りのように見える。軍の出動で、市民はむしろ安心しているかのようにも見えた。

 

実際問題、タイは内戦になる危険性が増大していた。

政府側と反政府側の戦いは階級闘争であって、もともと話し合いで合意が得られる見通しはなかった。追い込まれた赤シャツ(UDD)の過激化が目につくようになり、国を二分する内戦に発展するのではないかと心配していた。もし、そんなことになったら、この国が負うダメージは計り知れない。

今回のクーデターは、とりあえずその危険性を排除したとも言える。

 

誰が勝者で誰が敗者か? それは僕にはまだ分からない。

タクシン政権が崩壊させられたのだらから、タクシン派が敗者のようにも見える。しかし、軍隊は政府支援グループのデモも反政府グループのデモも同時に解散させようとしているようだし、反政府側の代表であるステープも身柄を拘束されている模様だ。

国家治安維持評議会が全権を掌握したと言っても、軍隊と警察からなる彼らに政治支配の能力があるとは思えない。彼らも、戒厳令を出した時から、目的は治安の回復であり、この状態が長期に及ぶことはないと表明しているし、行政に携わるものは速やかに平常業務に付くようにとさえ要請している。長期の政治支配の気は無いように思われる点で、他国で起こるクーデターとは様相が異なる。

さらに重要なのは、タイ国軍にはアメリカや日本から民主主義を傷つけるようなことはするなと釘を刺されており、やれることと言ったら、暫定政権を作って早期に選挙を行い、文民統制を図る以外に道はないように思える。

現政権を崩壊させ暫定政権を作るという点は、反政府側の主張が通った形となり、反政府側が勝者であるようにも見えるが、果たしてそうだろうか?

政治を改革して、選挙制度を多少いじったとしても、選挙をすればタクシン派が勝利するのは確実なのだ。

こういう大きな歴史の波は、一部の権力者や既得権者がどう頑張ってみても変えられるものではない。

タイの国民の多くは大人しく静観しているが、概ねそのことを理解しているように見える。だから、タクシン派の人たちでさせ、今回のクーデターを歓迎する人が多い。

戒厳令とかクーデターという言葉から受ける印象だけでは、決して真実は理解できないことを痛感させられた。

 

ただ、憲法も無効となり、何をするにも法的根拠を要しない状態になったわけで、明日何が起こってどうなるのか全く予想がつかない。

ちなみに、僕は明日ワークパーミットを貰える予定であったが、明日行政機関が稼働しているのかどうかさえ分からないのだ。

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いろいろあるお米

日本でも健康ブームで、五穀米とか、古代米とか、いろんなお米が売られているが、お米のメッカ、タイでも実にたくさんのお米がある。

黒いお米、赤いお米、緑のお米、茶色のお米(脱穀の程度)とがあって、それらを混合した製品もあるので、非常に種類が多くなる。

赤いお米は、タイ南部で穫れるらしい。刑務所ではそのお米が使われるが、栄養が豊富なので、出所するときには全員堅牢な体になって出てくるのだそうだ。

黒いお米にも、パサパサなのともち米みたいなのがある。黒いご飯は食べたことがあるが、マシュマロちゃんのライス・ワインがあまりにもフルーティーだったので、もう一度味と香りを確認するために1キロだけ買ってみた。

色のついたお米は、ビタミンやポリフェノールが豊富だったりするので、健康に良い。発芽米や玄米などと組み合わせれば、ご飯だけで多くの栄養素を得ることが出来るだろう。

 

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こうした健康志向のお米の値段は高い。でも、いろいろあって楽しそうだ。

 

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こうしたパッケージものくらい関税撤廃になればいいのに。

 

 

 

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レッド・ライス・ワイン発酵実験

マシュマロちゃんが送ってきたレッド・ライス・ワイン発酵実験の写真の数々。

順番もバラバラで説明なしなので、これで詳細を理解するのは無理だが、なんとなくは分かるような気がする。

 

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これは材料を混ぜているところ。

 

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これから酵母を増やすところ。

 

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酵母が増えた。じゃがいもの培地とか言っていた。

 

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酵母をカウントしようとしているところ。

ちなみにカウンターはないので、頭のなかで数える。

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ペットボトルの発酵タンク。

始めは麹で十分に糖分解しておき、次に酵母を入れるみたいだ。

 

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と、こうなる。

 

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これは多分、サンプリングした残り。

 

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サンプリングした発酵液も、何かのボトルの再使用。

 

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黒いお米から、綺麗な赤いお酒が出来る。

味もフルーティーでよし。

彼女の研究のどこに新規性があるのか知らないが、お金があったらどこかと組ませて赤いお酒を造らせてみたい。

 

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サラリーマンはもう飽きた。気がつけば人生の残りも僅か。ここはひとつ、窮屈な日本を抜け出し、活力あるのにどこかゆる~いタイを舞台に、自分らしい第二の人生に旅立つことを決めてしまった親父。
タイに来て早10年。挑戦と冒険の心を忘れずに、異国でセカンドライフを謳歌している60代のオヤジです。

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