ラオ・ウ
腹違いの兄さんが結婚するので、その前祝いの会があるからだと言う。そういう宴会に顔を出すと、一番お金がありそうな人が全部持つことになるので嫌だったが、今回は全くその必要はないと言うので、ちょっとだけ顔を出して飲んで来た。
行ってみると、宴会と言う程のことはなく、ダラダラと飲んでいるだけで、料理もほとんどなかった。
僕が着いてから、兄弟たちは慌ててセブンイレブンにビールとウイスキーを買い足しに行った程だ。
一つだけ良かったのは、イサーンのナコンパノムのお土産だと言うタイのお酒 ラオ・ウ・カーオクローンと言うのがあって、僕にそれを振舞ってくれたことだ。

これがラオ・ウと言うお米のお酒。
壺の中に脱穀前のお米が入ってる。液体はないがアルコールの匂いがする。
これに水またはビールをたっぷりと注ぎ込んで、葦のストローを突っ込んで吸ってみると、、、、
それはそれは甘くて美味しい日本酒の原酒の味がした。砂糖は入れてないそうなので、お米が分解した糖だろう。

すぐに飲み干してしまったが、再度ビールを注ぎ込むと、またまた美味しいお酒が出てきた。
実はこのお酒、数年前にウドンタニーに行った時に、お土産として買ったことがある。日本に持ち帰って、飲もうとすると液体が入ってない。どうやって呑むのか分からない。
お店の人から呑む前に水を入れるように言われたのを思い出して、水を入れて見たが、藁臭くてとても飲めたものじゃなかった。ストローも穴が大き過ぎて、稲ガラが口の中に入って来て、歯でそれを濾しながら飲んだものの、不味いの一言だった。
それに比べて、土曜日に飲んだのは、極めて美味しかった。稲殼の匂いもなく、立派な原酒だった。
多分以前飲んだ時は、雑菌が繁殖して劣化していたのかも知れない。
バンコクやノンタブリ辺りでは余り見ないお酒だ。少し甘すぎるが、お米のいい香りがする日本酒の原酒と同じ味で、日本酒党の僕としては大満足だった。
Topic : タイ・バンコク
Genre : ForeignCountries