2週間の休暇も明日で終わり。
この休みに、何処にも行かないでこの街の周辺だけで過ごすのはもったいない。特に今週前半は雨期らしく朝から雨ばかり降っていて、部屋から一歩も出ない日もあったので、何処かに行きたいという欲求が溜まっていた。
木曜日の朝に目が覚めると、珍しくいい天気。海が好きだといっていたミントに電話して誘ってみたのがきっかけで、昨日から1泊でラーン島に行くことになった。
木曜日の夜10時にミントは待ち合わせのマリオットホテルにやってきた。
2年ぶりに見るミントは17キロも太って、ものすごい巨体になっていた。2年前はほっそりした身体だったので、びっくりを通り越して愕然とした。おしりや太ももは以前の倍くらいの太さになっていた。
「私太ったでしょう? プーケットで美味しいシーフードばっかり食べていたから、こんなに太っちゃった。67キロ。へへへ。」
へへへじゃない。こんなに太ったのを知っていたら、違う人に声をかけたのに。でも、もう手遅れ。
では、ラーン島への小旅行記と参りましょう。

今日の ラーン島の海の様子

ラーン島(Kho Larn)はパタヤの沖、8kmに位置する。
パタヤに来て、海水浴をしたいのなら、ちょっと足を伸ばしてラーン島に行くのがおすすめ。
アヌサワリー(ビクトリー・モニュメント)のワゴンバスのりばから一人100B。所要時間約2時間半でパタヤに到着。


BTSアヌサワリー(ビクトリー・モニュメント)のすぐ近くにあるワゴンのりば。
英語はないのでちょっと辛い。始めはやっぱりタイ人ガイドがいた方が安心かも。
でも、別に難しいことはなかった。ここで、切符売の兄ちゃんに行きたいところを言えばいい。それだけ。

これがそのワゴン。チョンブリーに入ってガソリンスタンドでトイレ休憩したときの様子。雨期なのに、珍しく快晴。

朝10時のワゴンに乗って、12時半ぐらいにパタヤの桟橋駅に到着した。

パタヤの街を望む。夜は大歓楽街になるが、僕は何故か避けていて、まだ一度も行ったことがない。

この桟橋の先からラーン島行きのボートが出る。
乗合の遊覧船は、一人30Bと安いが、ラーン島まで45分かかる。大体、150−250人乗りの船。
スピードボートの乗合は、一人200B。ちょっと高いが、15分で行ける。

僕は急がない旅なので、30Bでのんびりと。先に見えるのがラーン島。

ラーン島に到着。緑が濃い島だ。

ラーン島桟橋の様子。

ミントが予約してくれたホテルがここ。ラーン島リビエラという名前。

ホテルといっても、いわゆる民宿で、1棟に2つ部屋があるタイプだった。一泊素泊まりで800B。

室内の様子。ベッドはしっかりしたもので寝心地は良かった。

チェックインしたら、レンタバイクを借りて(24時間で300B。身分証明書が必要)、ディナー用のレストランを予約しに行った。
ここがそのレストラン。タイ人に人気なのでお昼までに予約したほうがいい。

レンタバイクを飛ばして(ミントが運転手。僕は後部座席)、最初に行ったのが、ラーン島最大のビーチ、タウウェン・ビーチ。真っ白で遠浅の砂浜が特徴。


ここがタウウェン(Ta Waen)ビーチ。チーチの奥には、パラソルやウッドチェアがいっぱい。ファラン(白人)が好みそうなビーチ。お店もいっぱいある。

水も澄んでいる。金曜日で、人数は多くない。

空が青く晴れているので、気持ちがいい海の景色。
でも僕はここでは泳がない。こういうビーチは砂が舞って水が濁るし、外人も多くて騒がしい。
ミントのおすすめのビーチに連れて行ってもらった。

ここがそのおすすめのナウル(Naul)ビーチ。島の最南端にある静かなビーチ。タイ人がメインでファランは少ない。潮通りがよく水も済んでいる。自然の木陰があって気持ちがいい。お店は1軒のみ。

沖に壊れた防波堤があるのが目印。

防水カメラを持って、沖に歩いて行くと、綺麗で泳ぎやすい海に会えた。

海から浜を見たところ。設備の規模はタウウェン・ビーチの1/100程度。地元の学生が遊びに来る浜。


死んだサンゴがところどころにある。パタヤ近辺のタイ湾でもサンゴ礁があったなんて、ちょっと嬉しい。

カメラを沈めて写してみると、サンゴの近くにはこんなガンガゼ(ウニの仲間)が。直径30センチ位ある。
こんなのを踏んづけたら大変だ。毒がある上に、刺がすぐに折れて足の皮に残るので、すごく痛い。この刺、手で持てないくらい鋭い。
これを見て、裸足で泳いでいた僕は慌ててサンダルを取りに浜へ戻った。

魚も泳いでいる。こういうビーチがいい。

白人美女を横からショット。おしりの形が素晴らしいが、僕の遺伝子は、こういうのを好まないようだ。
このあと、暑いのでビールを飲んで、木陰でお昼寝。暑い日中に泳ぐなんてファランぐらい。
南洋の島をたくさん巡った事がある僕も、夕方まで休憩。
タイ人は夕方涼しくなってから海に入る。

陽も傾いて、涼しくなったので、おもむろに泳ぎだす。

次に行ったのは、 サーメー(Samae)ビーチ。
この時は海からの風があたり、波が少し立っていた。でも島の南側の広大なビーチで水も綺麗。おすすめのビーチだ。


このようにビーチパラソルやビーチチェアがいっぱい。
でも人が少なくて10%も使用されていなかった。海に行くなら空いている平日がいい。
向こうに見えるのは風力発電の設備。

このビーチにある太陽光発電の屋根が目立つ不思議な建物。近くには行かなかったので、何かわからない。

履いているのは水着じゃなくて、普通の短パン。水着は持っていったが、着替えるのが面倒だっただけ。
この浜の砂は細か過ぎず、良い感じだ。

陽も落ちてディナーの予約時間が近づいてきたので、海水浴はこれで切り上げて、ホテルへ戻った。

浜辺のレストラン・バー。ちょうど予約した時間になったころ、風が強くなってきて、空模様が怪しくなってきた。

ここがレストラン。静かな波打ち際のテーブルを予約しておいた。
ここは人気なので波打ち際の席は当日の昼過ぎまでに予約しておいたほうがいい。
夜になると、もっと潮が上がって、足元まで波がくる位置。対岸のパタヤやシーラチャの明かりが見える。
予定では、この位置から海を見ながらディナーだったのだが、向こうからだんだん雨が近づいてきた。
あの雨はきっと脇を通り過ぎると僕は思ったが、お店の人が雨が来るから席を移動しろというので、やむなく従った。

浜から屋根のあるテーブル席に移動した直後に雨が本格的に降ってきた。
やっぱり地元の人の観察は確かだ。ここで美味しい海の料理をいっぱい食べた。ビールだと高くつくので、セブンで200Bで買ったウイスキーを持ち込んで、ソーダ割りで飲んだ。持ち込み料は80Bとられるけど、ビールよりずっと安く済む。これもミントのアイデア。どの料理も安くて美味しかった。いろいろ食べて全部で890Bだった。
お客さんはタイ人ばかり。ファランは一人もいない。ほとんどがカップルだが、レズのカップルも二組いた。ここはバンコクから近くて安いお忍びのデート場所のようだ。雷の音はしなかったけれど、食事の途中、何度も停電した。でも、この御店には自家発電があるらしく、最小限の照明は保たれていた。

これがそのお店の看板。ホテルと同じ名前。可愛いチンチョー(ヤモリ)集まってくる虫たちを狙ってた。
もうお腹はいっぱいになったけれど、もうちょっと飲みましょうとミントが言うので、安そうなバーを探して街をバイクで走った。バイク歴の長いミントが運転して、僕は後部シートで楽ちん。
さっきの雨で、全島が停電していて、街は真っ暗だった。あちこち走り回っても街中が停電しているので、やっているバーはどこにもなかった。やっとのことでセブンを見つけたが、やっぱり店は閉まっていた。しかし、ミントが地元の人に聞きまわってくれたので、なんとかビールとつまみの焼き鳥を買うことが出来た。部屋で飲めば一番安くてリラックスできる。
暗い島の街を走っている間、僕はウイスキーが回ってきて、うっとりいい気分。雨上がりの風がひんやり冷たくて気持ちがいい。もう空は晴れて星が見えている。バイクを運転する彼女の乳房を後ろから両手で掴んで夜空を見上げると、空の高い位置にさそり座がはっきり見えた。いつもと違う星座の位置を見て、ここが南国であることを思い出した。月のない夜だった。
Topic : タイ・バンコク
Genre : ForeignCountries