抗リン脂質抗体症候群
マシュマロちゃんが抗リン脂質抗体症候群(APS)である可能性を強く示唆する血液検査結果が出た。
かなり稀な自己免疫疾患である。
未だ確定診断には至っていないが、何時発症してもおかしくない。
全くの予想外でびっくりした。
いろいろと調べまくったが、比較的新しく分かった僕の知らない領域だったので、分かりやすくまとめることが出来ない。
こんな時は、人工知能Google Bardに聞いてみるのが1番。何故なら、日本語が分かりやすく、新しい情報源からも学習しているから。
以下、Google Bardへの質問と回答を転載する。
一般の健康な人にとっては知らなくても良い内容だが、僕らにとっては重大問題で、今後もよく勉強していかないといけない。
コロナやコロナワクチンとの関連性も疑われる。
それにしても、Google Bardは有り難い存在だ。
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APSとはどんな病気か。
APSとは、抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid antibody syndrome)の略称で、血液中に抗リン脂質抗体と呼ばれる自己抗体が存在し、さまざまな部位の動脈・静脈血栓症や習慣流産などの妊娠合併症をきたす疾患です。
抗リン脂質抗体とは、血液中のリン脂質やリン脂質と結合したタンパク質を標的とする自己抗体です。
これらの抗体が血栓症や妊娠合併症を引き起こすメカニズムは完全には解明されていませんが、いくつかの仮説が提唱されています。
血管内皮細胞の機能障害や凝固亢進を引き起こす
血小板の凝集を促進する
胎盤の血流障害を引き起こす
APSの患者さんは、約半数が全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患を合併した続発性APSであり、残りの約半数がSLEを合併しない原発性APSです。
APSの症状は、血栓症の部位や程度によって異なります。
動脈血栓症:脳梗塞、心筋梗塞、網膜動脈血栓症、腎梗塞、腸梗塞など
静脈血栓症:深部静脈血栓症、肺塞栓症、 Budd-Chiari 症候群、血栓性静脈炎など
妊娠合併症:習慣流産、早産、死産、子宮内胎児死亡など
APSの診断は、血栓症や妊娠合併症の既往を有する患者さんにおいて、抗リン脂質抗体の検査で陽性であることが重要です。
抗リン脂質抗体には、抗カルジオリピン抗体、ループス抗凝固因子、抗β2グリコプロテインI抗体などがあり、これらの抗体のいずれかが12週間以上の間隔をあけて陽性を確認できれば診断されます。
APSの治療は、血栓症や妊娠合併症の予防と治療が中心となります。
血栓症の予防:抗血小板薬(アスピリン、チクロピジン、ジピリダモールなど)や抗凝固薬(ワルファリンなど)の投与
妊娠合併症の予防:低用量アスピリンとヘパリンの併用療法
APSは、適切な治療と管理を受けることで、予後良好な疾患です。
抗リン脂質抗体陽性者の流産率
抗リン脂質抗体陽性者の流産率は、抗リン脂質抗体の種類や陽性度、妊娠の進行度、その他の危険因子の有無などによって異なります。
抗β2グリコプロテインI抗体(β2GPI抗体)陽性の場合、流産率は約10~20%と報告されています。
ループスアンチコアグラント(LA)陽性の場合、流産率は約30~50%と報告されています。
抗カルジオリピン抗体(aCL)陽性の場合、流産率は約30~60%と報告されています。
複数の抗リン脂質抗体が陽性の場合、流産率はさらに高くなります。
妊娠の進行度が進むほど、流産率は低くなります。
その他の危険因子として、高齢、喫煙、肥満、糖尿病などが挙げられます。
抗リン脂質抗体症候群(APS)の女性の妊娠率は、一般女性の妊娠率と比較して低いことが知られています。APSの女性の妊娠率は、抗リン脂質抗体の種類や力価、妊娠歴、その他の合併症の有無などによって異なります。
一般的なデータとして、APSの女性の妊娠率は約60%程度と報告されています。これは、一般女性の妊娠率が約80%程度であることと比較して、約20%低いことになります。
また、APSの女性の流産率は、一般女性の流産率と比較して高くなっています。APSの女性の流産率は、約30%程度と報告されています。これは、一般女性の流産率が約15%程度であることと比較して、約15%高いことになります。
APSの女性の流産は、妊娠初期(妊娠12週未満)に起こることが多いですが、妊娠中期(妊娠12週以降)や妊娠後期(妊娠28週以降)にも起こることがあります。
APSの女性の妊娠を成功させるためには、抗リン脂質抗体の治療が重要です。抗リン脂質抗体の治療には、低用量アスピリンとヘパリンの併用療法が標準的に行われています。
この治療により、流産率や早産率を低下させ、正常に出産できる確率を高めることができます。具体的には、低用量アスピリンは妊娠初期から分娩まで継続して服用し、ヘパリンは妊娠初期から妊娠36週頃まで使用します。
また、APSの女性の妊娠では、妊娠高血圧症候群や胎盤機能不全などの合併症のリスクも高くなります。
そのため、妊娠中は定期的な健診を受け、合併症の早期発見と治療を行うことが重要です。以上のことから、抗リン脂質抗体症候群の女性は、適切な治療と管理を受けることで、正常に出産できる可能性が高くなります。
抗リン脂質抗体陽性者における流産のリスク軽減
抗リン脂質抗体陽性者で流産の既往がある場合、次回妊娠の際には、抗凝固療法などの治療を行うことで、流産のリスクを軽減することができます。
具体的には、妊娠初期から出産まで、低用量アスピリンとヘパリンの併用療法が推奨されています。
抗リン脂質抗体陽性者における抗リン脂質抗体検査
抗リン脂質抗体陽性者で流産の既往がない場合でも、妊娠の可能性がある場合は、産婦人科を受診して、抗リン脂質抗体の検査を受けることをおすすめします。
抗リン脂質抗体(aPL)値が高い妊娠未経験者がIVFにより着床した場合の流産率は、一般的に20~30%程度と報告されています。これは、aPL値が高い場合、妊娠初期に胎盤や胎児に血栓が形成され、流産につながる可能性があるためです。
ただし、aPL値が高い場合でも、治療によって流産率を下げることができます。具体的には、妊娠初期から出産まで、低用量アスピリンとヘパリンの併用療法が推奨されています。
この治療により、流産率を約10~20%程度に抑えることができます。
また、aPL値が高い場合は、妊娠中の定期的な検査が重要です。妊娠初期に胎盤や胎児に血栓が形成されていないか、定期的に検査することで、早期発見・早期治療につなげることができます。
以下に、aPL値が高い妊娠未経験者がIVFにより着床した場合の流産率に関する研究の概要をまとめます。
研究1:抗β2グリコプロテインI抗体(β2GPI抗体)陽性の妊娠未経験者211人を対象とした研究では、妊娠初期の流産率は22.3%でした。
研究2:ループスアンチコアグラント(LA)陽性の妊娠未経験者124人を対象とした研究では、妊娠初期の流産率は30.6%でした。
研究3:抗カルジオリピン抗体(aCL)陽性の妊娠未経験者122人を対象とした研究では、妊娠初期の流産率は24.8%でした。
これらの研究結果から、aPL値が高い妊娠未経験者では、流産のリスクが高まると言えます。
ただし、治療によって流産率を下げることができるため、aPL値が高い場合でも希望を捨てずに妊活を続けることが大切です。
低用量アスピリン療法
流産、死産の原因には、解剖学的、遺伝的、内分泌学的、免疫学的などさまざまな要因があります。このうち、免疫学的要因として、“抗リン脂質抗体”とよばれる自己抗体により引き起こされる、“抗リン脂質抗体症候群”が重要であることが知られています。
また、“抗リン脂質抗体”は流産、死産だけでなく、重症妊娠高血圧症候群(中毒症)や胎盤機能不全にも関連していることが分かっています。
なぜ抗リン脂質抗体があると流産や死産が起こるかについてはいろいろな原因が考えられますが、主に自己抗体による絨毛間腔(胎盤の母体血液から酸素や栄養のやりとりをする場所)における血栓形成の亢進によって引き起こされていると考えられています。
すなわち、このような重要な場所で血栓が生じ、血液循環が障害されれば、胎児(芽)に酸素や栄養が行き渡らなくなり、胎児死亡・流産が起こるのです。
また、最近では抗リン脂質抗体症候群とならび、血液凝固異常状態でも流産や死産、妊娠中毒症などが起こることがわかってきました。
こうした病態に対して、アスピリンが用いられています。アスピリンは古くから解熱鎮痛剤として汎用されていることはご存じの通りです。アスピリンの大人の常用量は1000~4500mg/日とされています。
このアスピリンを少量(40~100mg/日)服用すると、抗凝固作用があることがわかってきました。このことは最初に海外での心筋梗塞や脳梗塞(ともに血栓が原因)に対する調査で明らかになりました。今では心筋梗塞や脳梗塞の再発予防薬として市民権を獲得し、バファリン81とバイアスピリン(100mg)は保険にも収載されています。
では、流産や死産に対して効果はあるのでしょうか。
1980年代後半に、抗リン脂質抗体症候群による流産を繰り返している妊婦にはアスピリンの効果を認めるという初めての報告がされています。特に妊娠中期(妊娠13週以降)に流・死産の既往がある場合は、アスピリン服用の効果があるといわれています。
しかし、抗リン脂質抗体をもつ不育症の患者さんの人口は、心臓病や脳血管疾患の患者さんに比べるとずっと少ないため、大規模な調査結果がなく、不育症でのアスピリンの効果が科学的に立証されているとはいえません。
しかし、副作用が少ないこと、上記のように実際に抗リン脂質抗体症候群で有効性であるという報告があること、特にヘパリンとの併用で有効性が実証されていることなどから、抗リン脂質抗体が陽性の方には低用量アスピリン療法を推奨されます。
dRVVT screen とdRVVT confirmation とはどういう試験で何がわかるのか詳しく説明してください。
dRVVT screen と dRVVT confirmation は、ループスアンチコアグランント(LA)の検出に用いられる血液検査です。LA は、血液の凝固を阻害する自己抗体です。LA は、ループス腎炎、抗リン脂質抗体症候群(APS)、妊娠中毒症など、さまざまな病気で発症することがあります。
dRVVT screen は、LA の存在をスクリーニングするための検査です。この検査では、Russell の毒蛇毒を加えた血漿の凝固時間を測定します。LA が存在すると、凝固時間が延長します。
dRVVT confirmation は、dRVVT screen で陽性となった場合、LA の存在を確定するために行う検査です。この検査では、dRVVT screen と同じ Russell の毒蛇毒を用いますが、血漿に加えるリン脂質の量を増やします。リン脂質は、LA の作用を阻害する作用があります。dRVVT screen で陽性となった血漿でも、リン脂質を増やすことで凝固時間が短縮すれば、LA の存在が確定されます。
dRVVT screen と dRVVT confirmation の両検査で陽性となった場合、LA の存在が強く示唆されます。ただし、LA は他の要因でも凝固時間を延長することがあるため、他の検査と合わせて総合的に判断する必要があります。
dRVVT screen と dRVVT confirmation の具体的な検査方法は、以下の通りです。
dRVVT screen
患者の血漿を採取する。
Russell の毒蛇毒を加えた血漿の凝固時間を測定する。
凝固時間が基準値より長い(通常、44.1 秒以上)場合、陽性とする。
dRVVT confirmation
dRVVT screen で陽性となった血漿を採取する。
Russell の毒蛇毒とリン脂質を加えた血漿の凝固時間を測定する。
凝固時間が基準値より短い(通常、44.1 秒未満)場合、陽性とする。
dRVVT screen と dRVVT confirmation は、LA の検出に有用な検査ですが、他の要因でも凝固時間を延長することがあるため、他の検査と合わせて総合的に判断する必要があります。