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土地買っちゃった1

この数日で、急に僕達は、カオヤイにあるとある土地を買っしまった。

結構、ビッグニュースである。

と言っても、タイでは外国人は普通土地は買えない。僕の会社が立派に回っていれば、会社名義で買えたかも知れないが、残念ながら立派に回っていない。

だから、マシュマロちゃん名義である。

「なんでそんな危ないことを!?」

「買うんじゃなくて、買ってあげるに等しい。」

と言う声が聞こえて来るが、その通りだ。

ただ、買ってあげると言うのは、ちょっとおこがましい。二人で一生懸命働いて貯めたお金を二人の為に使ったというのが正しい。

土地を買った目的は、二人で住む為だ。

いちご園や、その他の事業の為ではない。

それはそれは美しい土地で、僕もマシュマロちゃんも一目惚れした程。

目の前は超高級分譲地で、広く開けていて素晴らしく見晴らしが良い。数百メートル先にはカオヤイ国立公園の山々。

後ろは、カオヤイの山。森林局所有で手付かずの原生林。カオヤイ国立公園にもほぼ接していて、徒歩1分。

野鳥が鳴く声しか聴こえない。

広い空間。奥に数軒既に家が建っている。5000万バーツからという超高級分譲地だ。そんな高いところは貧乏人の僕らには無縁だが、まんまと借景させて貰った。

買った土地は、そこよりも3メートル高台なので圧迫感はない。

この辺りは、カオヤイの第一ビューポイントから見下ろせる所。

裏山は野鳥がいっぱい居る山。野生の象が降りて来ないかちょっと心配。近所日は森林局の管理事務所とカオヤイ国立公園のレンジャー隊の宿舎があるのみ。

広さは、800平方メートルの四角形。これを2年に分けて買う。1年目は400平方メートルで130万バーツ。2年目も同様。1平方メートル当たり約12000円ということになる。

とんでもなく高騰しているカオヤイの土地にしては安い。それでも、この7年で8倍以上に値上がりしたそうだ。

1年目の400平方メートルだけでも、日本の実家の土地より広い。800平方メートルあれば、庭に大きなフルーツの木を植えたり、BBQコーナーなんかもおける。

勿論、家を建てるのも、ホームステイにするも自由で法的な障害はない。簡易水道(井戸水)や電気も既に来ている。

何故2回に分けて買うかといえば、お金が足りないから。

何故2回に分けて売ってくれるかといえば、オーナーが現金ショートして、早くまとまったお金が必要だから。

そのオーナーというのは、カオヤイの店で働いている女性の旦那さん(同棲相手)で、今の借家のオーナーである。

あれは4年前、マシュマロちゃんと僕はカオヤイにいちご園用の土地を探しに来た。なんとか今のカオヤイ農園の土地を借りられる目処が立って、次に住む家を見つけようとしたが、なかなか良い物件がない。疲れて立ち寄ったイサーン料理のローカルレストランで働いていたのが、今カオヤイの店で働いてくれている女性だ。

彼女に、何処か借家はないかと聞いたところ、彼氏に聞いてくれて、彼の母が住んでいた一軒家を借りることになったという経緯である。

その彼氏つまりオーナーは、この辺りに数カ所土地を持っていて、アパート経営もしている不動産屋。

その彼が、今お店で働いてくれている女性と住む為の家を建てていて、これから内装という段になって現金不足に陥り、泣く泣くとっておきの土地を手放すことにしたという訳らしい。彼としても、知っている人が隣に住む方が良いと言うことで、2年分割での購入で合意してくれた。

リスク分析は次の通り。

① 僕が先に死んだら

これはそうあるべきことなのでリスクにあらず。彼女が好きにすれば良い。

② カオヤイいちご農園が出来なくなったら

また新しい農園を探す。ワンナムキアオのマシュマロいちご園には今の借家と変わらない時間で行ける。

将来は売却も可能。その時には値上がりしているだろう。

③ マシュマロちゃんに追い出されたら

その時は僕はここに住む必要はないので、さっさと去るのみ。土地代の半分を取り返そうとは思わないし、そうしない。

④ 僕がマシュマロちゃんを追い出したら

使わなくなった土地は売却して代金を折半する。

他のリスクは、今思い付かない。

来年、後方の土地をもう半分買い足して、木を植えて小さな家を建てる。大きな家は要らない。

スーパームーンライト

マシュマロいちご園もカオヤイ農園も、いちご満載でお客さんもたくさん来てくれた。

僕はと言えば、この土日から今日までの4日間、いちごスムージー作りとコーヒー煎ればかりに時間を取られていた。

ブログを見て来たと言う多くの日本人にも来て頂いて、有り難いことこの上ない。

疲れたけど、4日間の粗利益は50万バーツにもなった。

低迷していた僕らの口座も、急に挽回して来て、これならまた旅行に行けるとホッとしている。

疲れて帰る道で、今年最大のスーパームーンを見た。

携帯じゃ上手く撮れないけど、うさぎと杵がはっきり見えた。

心地良い疲れと安堵感に包まれた僕をスーパームーンライトが照らした。

失ったものは大きいけれど、得たものもまた確かにある。

僕の人生は進行形で、僕はここに居る。

ほんの少しの違い

知り合いが、胸にグサッと刺さる名言を紹介してくれた。

人生の羅針盤の為に転載。

❴ほんの少しの違い❵

できない人は言葉で説得し
できる人は行動で説得する


できない人は話したがり
できる人は聞きたがる


できない人はお金を求め
できる人は成長を求める

できない人は過去にこだわり
できる人は未来にこだわる

できない人は不可能と思い
できる人は可能と思う

できない人は他人のせいにして
できる人は自分のせいにする

できる人もできない人も
能力にほとんど差はない

ほんの少しの意識の違いによって
結果に差が生まれる。

まだ残りがたっぷりある(つもりの)人生をより豊かなものにするために、しっかり覚えておこうと思った。

こんな救急車なら乗っても良い!?

この一月で、マシュマロちゃんは2回も救急車に乗った。そして僕は、付き添いで1回。

乗ったのはバンコク病院の白地の如何にも救急車って感じだった。

救急車なんて一生、死ぬまで乗りたくないが、こんな救急車だったら、少しは気持ち良いだろうか?

これはカオヤイ農園隣のテーサヴァンの救急車

日本の救急車も、こんなアニメでも描いてみても良いんじゃないかな。

但し、タクシー代わりに利用されないように、一回10000円取るとか。

恨みと妬み

韓国関連のニュースを読むと、あの人達の精神は恨みと妬みに支配されているんじゃないかと思う。

最近の日韓で起こっている諸問題を見てそう思ったのだが、歴代の大統領、最高裁判所判事が検挙、投獄されているのはどう見ても異常だ。

想い起こせば、僕のサラリーマン時代、僕の精神は恨みと妬みに支配されていたように思う。勿論、愉快なことや優越感を抱くこともあったし、安泰で平静な心もあった。

でも、なかなか拭いされずに長く心に居座ったのが、この恨みと妬みだったような気がする。

辞書では、

(うらみ)とは、相手からひどい仕打ちを受け、機会あらば報復しようとする感情を指す。怨念(おんねん)ともいう。

その通りで、悔しくて、いつか復讐してやりたり、ざまあみろと言ってやりたいという気持ちが長くあった。その対象は、上司だったり部下だったり、経営者だったりお客さんだったりした。 恨みと妬みは、要は自分が弱く、相手から一方的にしてやられ、恥の気持ちが刺激されるので起こる。対等に張り合える関係では生まれない。恥ずかしく、悔しいが、正面切って太刀打ちできない為、卑怯で陰湿な感情が生まれてくる。

酒飲んで上司や会社の愚痴を言うのも同様。

セカンドライフでは、そういう感情から脱出したかった。ビジネス上の多くの縁故を捨てて、未経験分野の別世界に来た理由の一つでもある。

今は、自分より強くて嫌な奴とは付き合わないので当然かも知れないが、起きている時間に恨みと妬みを抱く機会は激減した。だから、起きている時間は幸せだ。

ただ、寝ている時がいけない。

僕の夢は、未だに昔の恨みと妬みに関連した場面が多い。

どうして恨みや妬みは何年経ってもなかなか消えないのか。

某国でも、戦後70年経っても消えないようだ。

明日退院します

病気でもないのに、僕はマシュマロちゃんと一緒に4泊も入院した。

マシュマロちゃんはすっかり元気になったので、彼女のベッドを占領してテレビ見ている僕

この時、医師が突然入って来て、患者を押し退けて踏ん反り返っているところを見られてしまった。

だけど、それはマシュマロちゃんが良くなったというサインでもある。

今朝撮り直した胸部X線写真は、まだ肺炎を示していたが、二日前のより回復が見られた。

インフルエンザは、PCR法でどの型もネガティブ。

結局、原因菌ははっきりしないままだが、抗生剤とタミフル投与で(それが効いたからなのかどうかは不明だが)良くなった。

これで治療終了。

明日、マシュマロちゃんと僕は退院します。

マシュマロちゃん緊急入院3

コラートのバンコク病院ナコンラチャシマは、数度来たことがあったが、救急部は初めてだった。思ったより綺麗で新しく、ナース達も良く訓練されているのが分かった。

ここのICU(Intensive Cure Unit)は、一日50,000バーツ,IMCU(Inyetmediate Cure Unit)が一日5,500バーツ、一般病棟の特別室が一日3,800バーツ位との説明があった。デポジットとして50,000バーツを要した。

ちょうど、バンコクのバンコク病院の半分位の値段ということになる。

マシュマロちゃんは、諸検査、手続の後、救急部からIMCUに移された。

ここはアメニティー、サービス、清潔感とも、パクチョンのバンコク病院より数段上だった。

とても多くの人が働いている。

看護婦の髪が皆綺麗に結ってリボンで留めてあり清潔感が良い。話言葉も丁寧で上品。テキパキと動き、無駄話やスマホで遊ぶ人は誰もいない。英語が少し話せる看護婦もいた。

きっと婦長やマネージャーがしっかり教育しているのだろう。日本の一流病院と比較しても遜色ない。

医師らとも話せたが、皆英語が綺麗に話せる。質問にも的確に答えてくれる。パクチョンとはレベルが違う。

最初からここに搬送されるべきだった。

ファミリーマートが入っていた。日本の商品も多くセブンイレブンよりいい感じ。

コラートらしく広々としている。

ダンキンドーナツ、コーヒーショップ、アマゾンコーヒー等が入っている。

病室の空気も良く、マシュマロちゃんも僕も3日ぶりに良く眠れた。

夜中の咳も少なかった。

パクチョンでは、枕が合わずマシュマロちゃんは眠れなかったが、ここの枕は良かった。ベッドもパラマウントの高級品。

朝起きると、マシュマロちゃんの表情も明るくなった。

良く眠れて食欲も出た。この顔なら、もう大丈夫だ。

朝の医師の面会で、マシュマロちゃんの顔を見た途端、先生は、

「あら、大分良くなったようね。」(訳者注:医師は女性)

医師の話では、まだ原因菌は分からないけれども、インフルエンザじゃないかと言う。

インフルエンザはパクチョンで検査済みで、結果がネガティブだったことを告げると、それは知っていたが再度検査中とのこと。日本でインフルエンザが流行っているように、この病院にもインフルエンザが増えて来ていて、僕らが月曜日にThe Mallに行ったと聞いて、インフルエンザが疑わしいと思ったらしい。

インフルエンザだったら、パクチョンでの抗生剤は効くはずない。

ここでは、昨夜から、第3世代のセファロスポリンに抗インフルのタミフルに抗真菌剤の三剤を点滴したとのこと。

インフルエンザだったら、タミフルは遅すぎるが、ともかくマシュマロちゃんの様態はずっと改善した。

X線画像が悪いのは、X線で陰が消えるのは治ってから数日遅れるからではないかという。

「ともかく良くなったから、それで良いのよ。」と医師は言った。

まあその通りだ。良くなりゃそれでいい。原因菌なんて分からないままで構わない。

続けて、

「ただ、酸素吸入をやめると酸素飽和度が下がるので、もう一日入院したほうが良い。酸素外して、飽和度が95以上あれば退院。今日、一般病棟に移して良いわ。」

何が良かったのか、ちょうど自力で自然回復しただけなのか分からないけれども、大事に至ることなく寛解しそうでホッとした。

マシュマロちゃんは、不安で何時も僕に側に居て欲しがった。僕は何をする訳じゃないけれど、仕事よりマシュマロちゃんが大事なので、出来るだけずっと側にいた。多分、僕の株も上がったことだろう。

この間、いちご園は放ったらかし。従業員任せだった。

CCTVで見ると、カオヤイの方はお客さんが多く、今日は4人で格闘しているみたい。

良い従業員を持った経営者は幸せ者だ。

マシュマロちゃん緊急入院2

金曜日の夜、マシュマロちゃんは激しく咳込み、治らない、死んじゃう言ってと荒れた。

日中は、咳が出ない時間が長く、表情も明るくなっていたのに、ぶり返して来たのだろうか?

それで、土曜の朝、もう一度胸のレントゲンを撮った。

これは木曜日の入院時

肺炎の典型

土曜の朝、丸っぽい陰影が増えている。

検査技師の推定は、

1、重症肺炎

2、がんの肺転移

画像からは、ICUでの処置と抗生剤の点滴で改善が見られない。

担当医が言うには、

「インフルエンザは検査したがネガティブ、喀痰から肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)が検出されたので、それによる肺炎だろうということで、抗生剤で治療してきた訳だが、レントゲン像は改善していない。がんの転移だと怖いが、自分はがんや呼吸器の専門ではないので分からない。専門医の居るもっと大きな病院に転送する。」

僕は少したじろいた。

若くて健康な人が肺炎球菌による市中感染で急に酷い肺炎になるなんて変だ。もしそうなら使った抗生剤が効かないはずはないので、レジオネラかマイコプラズマかあるいはもっと稀な原因菌なのだろうか。

がんについては、確かに丸く肺転移の像に似たところがある気がする。進行が速い小細胞肺がんというのがあるが、画像から肺が原発のがんとは見えない。リンパ腫としたら、他のリンパ節に腫れがあるはずだが、そんなのは一切無い。乳房のしこりも全くない。この若さだし、以前にがんを疑うような症状なんてなかった。よって、冷静に考えれば、がんの転移じゃない。

しかし、画像は尋常じゃないので、ここは至急専門医の居る大きな病院に替えたほうが良いと思った。

バンコク病院は、全国に結構沢山あるが、この近くでパクチョンより大きい所というと、コラートとバンコクしかない。

コラートのバンコク病院には昔何度か会った女が働いていて、その彼女と同居している友人も同病院に務めていて、そこの医師の愛人だった。彼女らとはもう会いたくなかったし、専門医が居る可能性ならバンコクの方が断然高い。

そこで、バンコクはペップリーのバンコク病院に行くことに決めた。それなら、オンラインで画像も検査データも共有出来るだろうと思った(これは間違っていた)。

しかし、バンコクのバンコク病院からは、2時間後にこんな連絡があった。

「救急車をバンコクから手配します。そこには救急医療の医師と看護師が同行します。病院に着いたら、ICUに入ってもらうことになります。救急搬送料として、車内での処置にも依リますが、通常25,000~30,000バーツかかります。ICUは一泊最低100,000バーツ掛かり、数日入ってもらう可能性があリます。これには処置料や他の検査料やお薬代は入っていません。それに了解頂けますか?了解頂けたら、デポジットとして100,000バーツを直ぐに払って下さい。入金が確認されたら、救急車を手配します。」

僕は、ちょっとムカついた。

「えっ?まだ手配してないんですか? そうすると、これからお金払って、それからバンコクからここに来てバンコクの病院に戻ると、6時間かかるから、6時か7時過ぎちゃいますね。今まで連絡を待ってた2時間でコラートだったら行けちゃいますよ。それに患者の様態は安定していて救急車は不要と思います。僕が車を運転して連れていきます。パクチョンでもICUは出て一般病室に居るのに、医師の診察もする前に、ICUって決めないで下さい。」

「患者さんの安全を優先しての提案です。」

お金を取ることを優先してるんじゃないかと思える対応だ。

しかし、ここは大事なマシュマロちゃんの為にベストを尽くそうと思い、全て同意してお金を振込む準備をした。

その間に、いろいろ考えた。病気については上に書いた様に、尋常じゃないところあるが、緊急を要する程じゃなく、ただ呼吸器の専門医に見てもらいたかっただけだ。

その割にバンコクのバンコク病院は高過ぎるし、バンコク迄行ってしまうと、その後不便だ。お金の話ばかりして、払ってからじゃないと何もしない病院の態度も気に入らない。

僕はパクチョン病院の看護師と相談して、急に判断を変えた。

バンコクはやめてコラートのバンコク病院(バンコク病院ラチャシーマ)に行くことを決めた。

看護師にキャンセルとコラート病院に行く手配をしてもらい、午後3時にコラート病院を後にした。

マシュマロちゃんの咳は減り、熱も下がっていた。

マシュマロちゃん緊急入院1

月曜日に二人でコラートに映画を観に行って、悪い菌かインフルエンザウイルスでも貰ったのか、火曜の夕方、マシュマロちゃんは、

「なんか私、熱があるみたい。だるくて節々が痛い。」と言った。

その夜、彼女は咳き込み、僕は日本などで流行しているインフルエンザに罹ったんじゃないかと思った。

水曜日も具合が悪く、彼女は仕事を休んだ。

咳が酷いので、お昼に薬局で咳止め等の薬を買って、寝ている彼女に届けた。

昨夜は38℃迄発熱して、咳が激しく、脈拍も速かったので、明日こそは医者に連れて行こうと思った。

しかし、買って来た薬を飲ませたら、咳も止まり、熱も下がって、すやすやと眠ったので、木曜の朝は、独りカオヤイ農園に出勤した。

お店を開いて、パートの女性が来たら、一度帰って、それから彼女を病院に連れて行こうと思っていたが、運悪くパートの女性も珍しく体調不良ということでお休みとなった。

僕一人では帰るに帰れず、また彼女の病状も安定していると思ったので、お昼迄農園で働いていたら、その間に彼女の具合は悪くなり、僕を待ち切れずに自分でパクチョンの病院に行くことにした。

「ちょっと待て。病院に行くなら、先ずここに来い。そしたら、バンコク病院に連れて行くから。インフルエンザだったら、薬局で買えない薬出してくれるから。」

とラインでメッセージを打ったら、パクチョンに行く途中でそのメッセージを読んだのか、途中で引き返して来た。

しかし、ちょうどお客さんが居て忙しそうにしていた僕を見て、彼女は農園を通り越して、直接カオヤイのバンコク病院に行った。

暫くして、彼女から電話があり、

「お店を閉めて、病院に来い。」と言う。

「僕一人だし、お客さんも居るので、今は行けない。なんでお店を閉めなきゃいけないんだ? 診察が終わったら、ここに来い。車があるだろう。ここは空気が良いし、椅子に座って少し休むと良い。」

僕はそう言って放っておいたが、一時間経っても彼女は病院から帰って来なかった。

電話やラインメッセージも読まないので、仕方なく様子を見る為に病院に行ってみると、マシュマロちゃんは奥の病室で、酸素マスクとバイタルモニターを着けられて眠っていた。

看護婦が言うには、

「心拍が速く、酸素飽和度が80代に下がっているので、パクチョンの本院に搬送して緊急入院してもらいます。今、救急車がこちらに向かってます。」

そこに医師が出て来て、

「先ずは胸のレントゲンを撮ってみないとわからないけど、ここには機械がないので本院で調べる。」と言う。

僕は看護婦に、

「保険が使えるかな?」と聞いて見ると、

「それが先月失効してるんですよ。」

そのことは知っていた。

東京海上日動火災保険から、更新手続きの案内が郵送されて来ていたから。

しかし、小さな字で難しいタイ語のみだったので、僕は一部しか読めずに、後で暇な時に読もうと思って持ち歩いていた。

自分ながらになんとか部分的に読んで、来月迄に保険料を振込めば、自動更新となるようなことが書いてあった。

「期限が切れたのは知ってるけどね。東京マリーンから手紙が来て、何時いつまでにお金払えば、切れずに更新出来るとか書いてあった。今、車の中にその手紙があるから、読んでくれませんか? 東京マリーンの担当者が兵役に行っちゃってて、担当者不在なんですよ。先日、タイ語が読めないから、英語のレターを送るか説明に来てくれ、と電話したところなんです。もうすぐ来るようなこと言ってた。」

その封筒を医療事務の女性に渡すと、さっと目を通して、

「そうそう、来月11日迄にお金振込めば今回も保険使えます。じゃあ、今から払って来て下さい。隣のテスコロータスで払えるって書いてあるわ。22100バーツ。領収書があれば、保険使えます。」

「22100バーツか。高いなあ。」そう言うと、脚を怪我した時にお世話になった看護婦が、

「でもね、多分2泊入院になるわ。一晩15000バーツで、それに、X線とか薬代とか入るから、保険の方が安いわよ。もし、ICUだともっとずっと高い。」

そう言われて、素直に払って来ることにした。

払い終わって病院に戻ると、ちょうど救急車が迎えに来ていて、マシュマロちゃんがパクチョンの本院に搬送されるところだった。

お金を払ったレシートを事務の女性に出したら、あとは彼女達が連絡を取り合って、本院でも保険適用になるよう話をつけてくれた。

僕は一緒に救急車には乗らず、お店に戻って店を閉め、それから自宅に戻って、シャワーを浴びてから、着替えや歯磨きセットを持って、パクチョンに向かった。

パクチョンバンコク病院では、マシュマロちゃんは、まさかのICUに入れられていた。

撮影禁止。

レントゲンで肺炎が強く疑われた。

原因菌はまだ分からないが、取り敢えずこの抗生剤の点滴で様子見。

個室のICUは、アメニティーも四つ星ホテル並。隣に低いベッドがあって、僕はそこに泊まらされた。

病院は静かだろうと思い、耳栓を持ってくるのを忘れた。ピッピッピと速い脈を打つモニター音や、夜中中の咳、それから2時間おきのネフライザーや点滴薬の交換チェック等が煩くて、その日は一睡も出来なかった。

ただ、抗生剤が効いているようで、熱は下がり、酸素飽和度も上がったので、ひと安心だ。

マシュマロちゃんの所以

唐突だが、

マシュマロちゃんの身体はマシュマロで出来ている。

女(カトゥーイも含む)の皮膚や皮下脂肪は千差万別だ(訳者注:ハムケンは千人、万人を知っている訳ではない。なお男のことは知らないので、ここでは言及していない)。

皮下脂肪は、多い少ないに関わらず、人により硬さが異なる。

硬いとボテッとした触り心地になる。型くずれせず、ぶつかると衝撃が大きく質量を感じる。多くの場合、皮膚との結合も強く、摘みにくい。

柔らか過ぎると、あちこちで皮膚とともに垂れる。殆ど弾力性がなく摘みやすい。皮膚や筋肉との結合が弱く、ぶつかると、下の骨や筋肉に当たるため、却って柔らかい感じがしない。

マシュマロちゃんのそれは、部位を問わず、低反発ウレタンフォームのようで、柔らかく且つ弾力性がある。ぷよぷよというかフニュフニュというか、言葉では表現しにくいが、小さい発泡スチロール玉が詰まった袋みたいに、触ると気持ちが良い。ぷよぷよと言っても、デブと言っている訳ではない(訳者注:実際デブだが)。肉の硬さがマシュマロみたいなのだ。

皮膚然り。

イサーン女は脛毛が濃いのが多い。濃い人は長さ5センチもあって、男顔負けだ。剃ると濃くなると信じられているので、余り剃らない。

万一、綺麗に剃ってあると大変だ。ストッキングは引っかかって破れる(ので履かない)。ベッドで脚を絡ませると、こっちの皮膚にチクチクと脛毛が刺さって痛くて仕方がない。痛くなくても、逆撫で時の摩擦が凄い。引っかかって一方通行って感じ。そういう人は、たいてい髭も濃くて、7ミリ位平気である。脛毛は剃って欲しくないが、髭は添ってほしい。でも、濃くなるから剃らない。

これに対し、マシュマロちゃんの皮膚には、体毛がほぼ無い。正確に言うと、虫眼鏡で見れば1ミリ位の極細の毛が確かに密集しているのが見えるが、細くて色もないので肉眼で見ることは出来ない。

汗腺も上手く機能していて、いつもサラサラでひんやり冷たい肌を保っている。

と言う訳で、初めて触ったときに、ああマシュマロだと感じたので、マシュマロちゃんなのだ(訳者注:この名前はこのブログ内とハムケンの脳みその中だけのことで、実社会では使われていない)。

ついでに言えば、肌の色もかなり白い。顔や手足は農作業で陽に当たるため黒く灼けているが、紫外線の当たらない部分は日本人より白い。モン族はたいていそうだ。

つまり、色もマシュマロなのである。

このような特徴を持った人はそうそういない。彼女の妹さんが似た肉と皮膚を持っているが、それ以外はお目にかかったことがない。

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Author:ハムケン
サラリーマンはもう飽きた。気がつけば人生の残りも僅か。ここはひとつ、窮屈な日本を抜け出し、活力あるのにどこかゆる~いタイを舞台に、自分らしい第二の人生に旅立つことを決めてしまった50代親父。

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