血圧計の変
日本に帰って母の血圧について話した時、母は、
「薬飲んでるから高くないよ。私は元々低血圧な方だし。」と言った。
念の為に、僕は母が使っている血圧計で自分の血圧を測ってみて驚いた。
最高血圧が165、最低が108。
かなりやばい高血圧だった。
僕は若い頃は、むしろ低血圧で最高が115位だった。それが35歳位で125くらいになって、50歳くらいで130くらいになって、2~3年前に135から145位になっていたと記憶している。130超えは要注意ながら、60歳で135や145は、正常かどうかはともかくとして、まあ平均的な値だと思う。
しかし、165というのは不味い。最近の体重増加と運動不足とで、急速に動脈硬化が進んだ可能性がある。
測ってみたのは、定評のあるタニタの血圧計だったが、手首で測るやつ。手首での血圧測定は誤差が大きいし、僕は手首では脈が出ない冷血人間なので、後日別の機器で測って見ることにした。
千葉の家に戻った時に、妻の血圧計があったので測ってみたが、タニタのまるで同じ手首周りの測定器だった。
当然のように、165位の高血圧と出た。最低血圧が100以上というのもかなりやばい。
とはいえ、自分は冷血人間なので、手首式は信用できない。
タイに戻ったら、以前自分の会社での販売を検討していた血圧計が複数残っているはずなので、それで測ってみようと思っていたが、在庫は全部人にあげてしまったらしく見つからなかった。
そこで、薬局で中国製の上腕での血圧計を購入した。1300バーツ約5000円也。
ついでに、一般的な降圧剤であるアムロジピンとロラタジンををそれぞれ100錠ずつ買い込んだ。血圧計込の合計で1800バーツ約7200円也。
タイは処方箋がなくてもジェネリックの安い薬が簡単に買えるところが良い。
日本だったら、合計で幾らになるだろうか。
日本のメーカーだって、どうせ中国製だろうから同じ様な物だ。
それで測ってみたら、
あれれ、低血圧じゃん!
最低血圧も良い。ただ、脈泊は多い。
測ったのは夕食後シャワー後のベッドの上で、当然ながらお酒を飲んでいた、お酒を飲むと、その代謝物のせいで抹消血管が拡張して血圧が下がる。
それにしても、165と115では訳が分からん。
調べてみて始めて知ったのは、血圧の日内変動はかなり大きく、起床後が一番高くて夕方にかけて徐々に下がっていき、就寝後は低くて起床前側一番低いらしい。その差は25mgHg位は普通らしい。
夜は酔っ払ってポカポカ、朝は冷え冷えてトイレに起きてもフラフラだから、上の変動の話はよく分かる。
じゃあ、何時測れば良いんだ?
先ずは、朝の起床直後を買った上腕式の血圧計で測ってみた。
高いじゃん!
最低血圧も高い。心拍数は流石に下がっている。
165と、115と、141のどれで判断すれば良いんだ???
念のために、翌日の午後の食事後、まだ夜のお酒を飲んでない時に測ったら、
この辺の数字を使うのが適当のように思えた。脈拍数も正常。
とすれば、特に降圧剤を飲む必要はなく、ダイエットとワーキングで十分と思えた。
念の為に、夕食後(飲酒後)で再測定してみると、
う~ん、お酒の効果は絶大だ。
結論
自分の血圧を正しく知るのは簡単じゃない。
血圧計、測定時刻、飲酒の有無、安静度等で凄く変わる。
もし、一日のうちで一回だけ測る機会があったのならば、お昼前後の数字が一番良さそうに思えた。
夜ベッド・インの頃に僕の身体が暖かくて¹、朝冷たく冷えて震える理由が今更の様に分かった。