僕らのコーヒーコーナーのイメージ作りのため、これまでにマシュマロちゃんと二人で、いろんなカフェを視察してきた。
その中で、ワンナムキアオにあるハイソなカフェ「22℃」に行った時、その裏庭にあった古い電線ケーブルリールを再利用したテーブルをマシュマロちゃんは気に入った。

「私のコーヒーショップもこんな風なテーブルが良いわ。」
確かに、カントリー風で、雨ざらしで使えるし、写真のように植物をアレンジするといい感じだ。
「こんなの廃品だから、安いんじゃないか?」
しかし、ネットで調べると、この手のアンティーク風な家具は高く、一つ4000バーツ以上した。
そんなに高いんじゃ要らないよねと合意したのだが、丁度カオヤイのメイン通りで電信柱の張替え作業が行われていて、空地にケーブルリールがいくつか転がっていた。
「あれ、拾って持って帰りたい。」とマシュマロちゃん。
「そりゃ泥棒になるから駄目だ。ただ、あんなのははっきり言って捨て場に困るようなゴミだ。そうだ!PEA(タイ地方電力公社)に行って聞いてみたら? 安く譲ってくれるかも。」と僕。
丁度、電気代をPEAに払いに行く用事があって、彼女は聞いてみた。
そしたら、案の定、一つ500バーツで譲って貰えることになった。
電線ケーブルリール自体は、PEAの人にとってはタダ同然のゴミで、置き場に困っているとのことだった。なので、幾つでも貰えると言う話だったが、問題は運送。なにしろ重いのだ。
マシュマロちゃんはカオヤイとワンナムキアオの二箇所用に8台注文した。
注文した中古リールが今日届いたが、クレーン付きのトラックで二回に分けて運んで来た。荷台から下ろす際はクレーンを使った。とても人力じゃ荷台に載せ降ろし出来ない。
つまりは、500バーツと言うのは、運送費みたいなものだった。

これが届いた電線リール
どれも程度の差はあれシロアリが食っていて、一部木が腐っていたが、古めいた朽ちかけが品があって良い。

ブラシでゴミを落とし、ウッドステインで塗装すると、なかなか良い感じになった。テーブルの上面には、ウレタン塗装もしてみた。

大きいのと小さいのがある。
大きいのは直径2メートル以上あって、横にしてもテーブルとしては高過ぎる。立って使うと丁度良い高さ。

それに丁度良いのが、この木製のバーチェアー。
数日前に30脚注文し、今日出来たという連絡があった。一脚300バーツ。僕が材料を買って来て作るより安い。
中学校の技術家庭科の実習で作るみたいなカクカクなやつで、ゆっくり寛げる椅子じゃないが、高さは丁度良い。
地面が泥じゃ置けないので、なんとかしなくては。