サンドブライの逆襲
(ビーチフライをサンドフライに書き換えました)
いきなり汚い写真で失礼するが、
これは、オイラの今の足。
赤いブツブツは何かと言えば、サンドフライにやられた痕。
もう痒くて痒くて死にそう!
クート島は素晴らしい自然のビーチがあるが、自然だから当然サンドフライがいる。
サンドフライと言うのは総称で、マングローブや砂浜に住む吸血性のハエ等の虫のこと。いろんな種類がいるらしい。
サンドフライの洗練を始めて受けたのは、ミクロネシア連邦のポナペ島から更にボートで一時間半行ったところの、小さくて、それはそれは美しい環礁のビーチに行ったときのこと。結婚していたのに一人旅だった。
たいていサンドフライは小さくて殆ど見えず、刺されたときは痛くも痒くもないので気が付かない。気が付くのは、翌朝以降。そのすざまじい痒さの為だ。
蚊とは比べ物にならない痒さ。しかも、それが一週間以上続く。
皮膚に出来た赤いお山の頂点からは、体液の黄色いかさぶたがプクッと盛り上がる。掻くとそれがポロリと取れて白血球の汁が丸く出てくる。次の日には、それが黄色くて硬いかさぶたになる。それの繰り返し。下手すると、数週間治まらない。
モルディブや太平洋の離島ビーチには普通に居る。ニュージーランドの海岸にも居るらしい。
豪華なホテル主催のアイランドホッピングやビーチでの夕食の時は、5~10名位の先発隊が数時間前にビーチに行って、隊列を組んで、殺虫剤のスプレーを何十個も使ってビーチを消毒してサンドフライを殺しているのを知っているだろうか? 隊列の周りは白い煙幕が出来るほどスプレーを使い切る。
そうすると、数時間はサンドフライが居なくなる。その空きに観光客が訪れるという訳。
ホテルが建ち並ぶ混雑したビーチにはサンドフライは居ない。サンドフライが居るのは、自然豊かな証かも知れない。
クート島はカンボジアに近く、リゾート開発も始まったばかりで、自然豊かなのである。なのでサンドフライはホテル前の砂浜にも居る。
そこのサンドフライは、体長が1ミリ位。羽が白い横バエみたいな姿をしている。砂粒と変わらない。でも刺したときに微かにチクリとするので、無意識に砂と一緒にそれを払う。その後は何でもないので忘れる。
しかし、翌朝か翌夕くらいに、サンドフライにやられたことに気付く。
上の写真は、刺されてから5日目。まだまだ痒みは治まりそうにない。
あんまり痒いので、薬局で薬を買って塗っている。
どういう訳か、マシュマロちゃんは殆ど被害なし。
多分、彼女の皮膚からはアルコール臭がしなかったからだろうと思う。
カオヤイ在住のニュージーランドに詳しい日本人妻に依ると、ニュージーランドでは何処でもサンドフライ専用の虫除けスプレーが売られているらしい。それさえスプレーすれば、サンドフライなんか怖くないのだそうだ。
クート島のホテルにも置いといて欲しかった。
夜中に痒くて掻きむしるので、シーツに血が少し着くし、安眠出来ない。掻くと余計痒くなるので、薬塗って、あとは掻かずに耐えるのみ。(だけど、背中はどうにもならない。)
クート島へ行く時は、サンドフライ用の虫除けスプレーをお忘れなく(タイにあるのかどうか知らないけど)。
最低限、ムヒは必要かも。