やられてしまった看板の話
カオヤイいちご園の土地の賃貸契約の時、そこにあった看板は、オーナーが
「全部、俺が撤去してやる。」
とのことだった。実際、撤去しに来てくれたが、4つあった看板の内、1台だけ鉄製の枠で出来ていて、僕はそれを自分のいちご園の宣伝に使いたかったので、
「これは僕が使うので撤去しなくて良い。」と作業員に告げたところ、撤去せずに帰った。だから、僕の意向は通じ合えるオーナーは逸れをアクセプトしたと思っていた。
僕がその看板枠を使いたい旨は、その後も数回オーナーに言ったはずだった。
ところが、数日前、オーナーの労働者がそのオーナーのホテルの看板を貼り付けに来た。
僕は、オーナーに中止するよう頼んだが、タイ語が通じなかった。
鉄製の立看板の土台はオーナーのもので、いちご園で集客できると見たオーナーが自分のホテルの宣伝に使うことを思いついたのだろう。
最高の場所にあったので、ここに貼る看板のデザインまで考えていたのに悔しい。丸4日間もかけて除草剤を散布して見晴らしを良くしたばかりだった。悔しいが、オーナーに取外してくれとまでは言えない。
こういう事は、タイにいるといつも起こる。原因はコミュニケーション不足。僕のタイ語能力の欠如が原因。
日本人とタイ人との軋轢は、95%意思疎通が原因と思う。文化の違いじゃなくて、言ってことが通じて無いのが原因。
タイ女とのトラブルも然り。
外国で暮らすことの難しさは、それに尽きる。僕の勉強ゔ則もあるだろうが、意思疎通が難なく出来るようになるには、5年じゃ足りないだろうと思う。初老のボケ脳みそでは、多分永久に無理。
見晴らしが良くなったいちご園前には、他にも7~8個の新たな立看板が立ったが、それらは全部取り壊す。
どうせ上手くネゴ出来ないので、黙って勝手に取り壊すまでだ。