サメット島前夜:限定公開
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ハムケンは人生で3度はないだろう程の危機を乗り越えて、今日何とかサメット島のビーチに辿り着いた。
毎日刻々と状況は悪化し、昨日の朝は絶体絶命、目の前真っ暗、再起不能、急死に一生、三途の川の中洲だったのに、悪運の中の奇跡的な幸運に依って、こうしてビーチでグラスを傾けられているのが不思議なくらいだ。
僕の悪運は続いていて、ソンクラン前の乾期のこの時期、バンコクやノンタブリは晴れているのに、ここサメット島は上陸五分前に雨が降り出した。
バンコクが降ってもサメット島は降らない
とマシュマロちゃんに説明したのは昨日の深夜の車の中のこと。
現実は滞在3日間だけ雨の予報。
海は高い波で荒れ、砂が舞ってスノーケリングも出来ない。
どうも強烈な悪運が付きまとっている感じだ。
未だ全てが終わった訳ではないし、明日状況が一変することだって有り得るので、何があったのかは未だ書けない。
この事件を通して、僕にとって何が大切かをはっきりと自覚できた。
それはお金でも見栄でもない。
Topic : タイ
Genre : ForeignCountries
もう歳で耳も聴こえず足も少し不自由になった愛犬とこの街を散歩していると、同じように老人が老犬を連れて歩いているのをよく見る。
ここに家を建てた時は未だ若い街だったはずなのに、いつの間にか退職組の夫婦と老犬が目立つ街になってしまった。
子供の声も少なくなった。
自分の姿もまた他の老人と老犬と同じように映っているのだろうか。
そんな寒々しい街にも春が来た。
東京ではサクラの開花宣言があり、ここではソメイヨシノは未だだが、早咲きの陽光という桜が今日咲いた。
因みに、愛犬の名前は、この花と同じ。
不在中に、タイの会社で気の滅入るようなことが二つ起った。
僕の事業には、春は来ないのだろうか。
僕は今週、千葉の実家にいる。千葉といえば、イチゴ狩り園が全国で一番多い。そして、今がそのシーズン真っ盛り。
僕もタイでいちご園をやっているのだから、一度日本のイチゴ狩りがどんなことになっているのか観てみることにした。
ネットで調べてみると、なんと家から数キロのところにも大きな観光いちご園が。電話してみると、朝9時から10時までの1時間だけオープンしているという。10時にならなくても、いちごがなくなった時点で終了とのこと。
時計をみると、8時半。まだ間に合う。
ということで、一人行ってきた。いちごを食べるのが目的じゃなくて、栽培の様子、いちごの状態などを写真に撮りたかったためだ。
実は、そこ以外の多くのいちご園は土日でいちごがなくなってしまうため、平日は休園のところが多い。
しかし、そのいちご園は1500坪の大型グリーンハウス内でやられていて、首都圏近郊では最大級とのことで、いちごはたくさんあるから平日でもやっている。ただし、1日1時間だけ。
マシュマロいちご園は露地ながらもっと広いのだが、2月までは週末にどっといちご狩り客が来ると、いちご園からいちごがなくなってしまっていた。なので、いちごがなくなるという現象は理解できる。
いちごがなければ商売にならないので、開園日や開園時間を制限するのは分かるが、それで商売が成り立つのかどうか興味があった。
行ってみると10人余りが開園を待っていた。開園1時間の間に入った客は20人程度だったと思う。
一人30分食べ放題で1600円。だから、20人だと32000円。土日にはたくさん客が入るだろうけれど、それにしても施設費等を考えると、それほど儲かる感じはしなかった。実際はどうなんだろう?
開園期間は1月から5月中旬までということで、タイの場合と期間の長さは大体同じだ。
中に入ると、いちごは山ほど成っていた。一株あたりのいちごの数が凄い。こんなになるなら、もっと開園時間を長くしても良さそうなものだと思った。
いちごが大きいので、20個も食べたら腹いっぱいになる。始め30分は短いと思ったが、15分でもういちごは食べられなくなった。
1500坪のいちご園全体を開放しているのではなくて、今日はこの区画だけという感じで区切って営業していた。今日は平日だからなのか、面積としては10分の1程度の開放だったが、それでも20名の客には十分ないちごの量だった。
マシュマロいちご園との違いは、
全部グリーンハウスで土の部分が全くない。
高設栽培なので非常に楽。
葉っぱや実に病気の痕が全くといっていいほどない。
ナミハダニ、カンザワハダニは全くいない。カブリダニもいない。花をよく見たが、スリップス(アザミウマ)も皆無。すばらしい。
紅ほっぺは全部40g超の超大型。
章姫も長さ7センチもある大型で、こんな大きな章姫は見たことない。
実の大きさが凄い。
甘さは大したことない。マシュマロいちご園の方が数倍甘い。
いすれにしても、これぞ日本のイチゴ狩り園と言った感じ。
羨ましいけど、気候や資金力の面から、真似はできない。
だけど、高設栽培ができれば、作業も楽だし、お客さんも楽だし、下の土からの病害虫も減るだろうけど。。。何とか安くやる方法はないだろうか。
出資者募集\(^o^)/
日本にいる間に、二つの展示会を見てきた。
一つは、Foodex Japan。日本では最大級の食品関連の国際展示会(タイでは日本より大規模なThaiFexというのがある)。
会期中に幾つかの公的機関が支援する「海外展開・進出促進フォーラムならびに海外進出をめざす国内企業と海外企業交流会 」というフォーラムに参加して、空いた時間に展示会場を回ってみた。
フォーラムの方は、アセアンの現在の市場は日本から見たアジアの印象とはかけ離れているので直接現地に入って十分視察するべきだとか、日本のやり方を踏襲するのではなく、現地のニーズに合わせて柔軟に展開するべきとかの話だった。
交流会の方が主目的だったが、1時間と短く、中身の濃い交流はできなかった。もともと交流会で名刺交換しても、それが取引に繋がる確率は高くない。高くはないが、重要なきっかけであることも確かなので、メールでのフォローアップが大切だ。
展示会の方は、タイのブースを中心に回った。日本に販路を築きたいタイの企業がわざわさ日本まで来ているわけなので、彼らとの話の方が役に立った。皆、日本語の通訳者を立て頑張っていた。ここは一坪45万円もするので、装飾なしでも相当な経費がかかっているのだが、僕から見て日本では売れないだろうと思える商材が多かった。日本勢も同じ。まるで国内の見本市みたい。販路も経験もパートナーもいないが、とにかく出展してみたという業者が多い。僕もそうだった。きっと始めはそれでいいのだろう。運が良ければバイヤーが見つかる。
Foodexは撮影禁止。カメラの持ち込みもダメと言う厳しさ。だから写真はなし。したがって、きっと全部忘れる。
もう一つの展示会は、健康博覧会。
2−3年前、この展示会で二つの商材を選んだ。社員を連れて勇んで来たのも今は昔。
今回は、健康食品、スーパーフード関連のショップ、商社を回ってみたのだが、どんなリスクがあって、それを避けるにはどうしたら良いかなど、長年やっている人たちから話を聞くことができて、とても良い勉強になった。業界では常識ということも、僕は知らなかったことが幾つかあり、そのこと自体に唖然とした。
今後のことを考えるに当たり、多くの示唆と教訓を得ることができた。
マシュマロちゃんを怒らせたら、僕のメロンちゃんがこんなことに。
タイの女は感情的になると何するか分からないから怖い。
翌日には忘れて平気な顔してる。やっぱり彼女もタイ人だったんだ。
今日は冷たい雨も上がって、気温が11度くらいまで上がり、陽光という桜のつぼみも少しほころんだ。
白木蓮の花は一気に咲いた。
しかし、夜になるとまた底冷えてきた。
裸足でスリッパでは、とても外に出られない。
一方、タイの方は、日に日に気温が上昇している。
マシュマロちゃんやプーおばちゃんからの報告によると、カオヤイでもノンタブリでも朝は比較的涼しいものの、午後には38度になるという。
体温を超えている。
これからソンクランに向けて、ますます気温が上がり、40℃超えの日も来るだろう。
日本もこれから日に日に暖かくなるので、2月から今までくらいが一番気温差が大きい。
ところで、いちごは暑さに弱いはずなのだが、この気温に屁答えることなく、まだ赤い実をたくさんつけている。新しい花まで咲かせている。
雨で加湿にならなければ、いちごって案外高温に強いものなんだと感心する。