パソコンと停電
4月からここで働いてくれるモンのために、パソコンを買いに行った。
オフィス開所時の初期費用に計上していたが、実際の従業員が来るまで購入を延期していたものだ。
始めは近くのセントラルに入っている電気屋を見たが、メーカー品のオールインワンタイプのデスクトップで基本性能はまずまずのものが18,000Bと思ったより高い。しかも、OSもアプリもなにも入っていない。そこで買うのは簡単だが、今ひとつ気に入らなかったので、ンガンウォンワンのパンティッププラザに行ってみた。
いくつかの店舗を見て回ると、メーカー品の値段はどこも同じようなもの。掘り出し物なんてなかった。
しかし、小さな自作PC屋に入ってみると、必要なスペックのものが意外と安い。店員に話を聞いてみると、予想以上にPCに詳しく、中身の部品も自由にアレンジできるようだった。
実は昔、僕はPCを自作するのが趣味みたいな時期があって、10年以上既成品を買ったことがない。PCというものは自分で作るのが当たり前という感覚で、10年で10台以上作った。当時は、グラフィックボードの発展時期で、CPUより高いグラフィックボードを何度も買い替えたものだ。というわけで、店員とも話が弾み、その店でトムの分も含めて2台を作ってもらうことにした。
ケース、電源、マウス、キーボードは安物だが、マザーボード、CPU、メモリーは正規リテール品を使っているので、おそらくはオールインワンタイプのデスクトップよりは故障は少ないだろうと思う。特にアップグレードする予定はないと思うが、必要となればHDやメモリーの増設も簡単にできる。僕はマザーボードを500Bほど高いものに換えてUSB3が使えるものにしたのと、20インチだった無名メーカーのモニターをやはり500Bほど高いサムソンの23インチのものに変更した。i3 3.4GHz, 4GBメモリー、会社経費にするために付加価値税のVATもちゃんとつけてもらって、3年保証付きで一台17000B。なんとか当初予算に治まった。しかも、パンティップだから使いそうなソフトは全て入っている。入っているソフトをすべて買ったら、ハード代の数倍の値段になるだろう。
一つ買い忘れたものがあった。それはスピーカー。したがって、このパソコン、全く音が出ない。モニターに付いていると思ったWEBカメラもなし。このままだと、Skypeが使えないが当面よしとした。
オフィスに帰って、ネットワークドライブNASを設定して準備万端になったと思ったところで、突然停電。と言っても、ブレーカーじゃない。
証明とエアコンは付いているのに、オフィスの電源プラグだけが使えない。ブレーカーを何度か入れたり切ったりしてみたが変化なし。これは僕の手に負えないと思い、大家のプーに助けを求めて電話したら、なんと何百Kmも離れたチョンブリ県のレストランにて食事中だった。
こういう時に、プーのような人がいないと、自分一人では何も出来ないことを痛感した。こんな時、誰に電話したらいいのかもわからないし、電話しても学歴の低いテクニシャンとのタイ語での会話は無理。
パソコンが使えないと何も出来ない僕は、仕方なく早寝することにした。
そして今朝、早朝にもう一度技術者を読んでもらったが、日曜日と言うことで来るとも来ないともはっきりしない。
結局別のコンドミニアムのワーカーに特別に頼んで来てもらったら、ブレーカーの中の部品がショートで溶けているのが分かった。
その原因は容量オーバーではなくて、前の電気工事の質が悪くショートしたのが原因。僕に責任はないが、大家のプーにも責任がない。ましてワーカーに責任能力はなし。仕方なく、僕が修理代を払うことに。
部品購入費350Bとワーカーへの謝礼500Bの出費。ワーカーは3人来てくれて(二人は見ていただけだが)、200Bでいいと言ったが、これから万一の時にまた来てもらうために500Bをあげた。素直に大喜びしてくれた。
Topic : タイ・バンコク
Genre : ForeignCountries