この女、僕の会社の共同出資者だった。

名前と顔は伏せておくが、このブログを昔から読んでいる人には分かる。
書くまいと思っていたが、もう耐えられないのでちょっとだけ暴露する。
会社設立の際、彼女の役割はタイ国内のマーケッティングをすることだった。僕の役割は日本から良い物を持ってくること。後は彼女がそれをタイ国内で捌いて、利益は山分けにするというのが当初の構想であった。
そんなテキトーなプランで慌てて会社を作ったのは、彼女がノリノリで後押しして来たからでもある。
当時、彼女は2つ以上の会社を持っていた。2つは建設会社と貿易会社。
建設会社の方は、タクシン政権の下で進められていた巨大な治水プロジェクトの3分の1を受注し、破竹の勢いだった。貿易会社の方も中国への超大量の米の輸出がサインされ、数百億円が転がり込むはずだった。
しかし、クーデターでタクシン政権が崩壊し、新政権は当時の治水工事計画を白紙に戻した。それで進めていた建設計画は完全頓挫しプロジェクトは解散。その後粘って、南部の大学建設を海外から受注したコミッションとして、これまた凄い金額が海外から振り込まれたのだが、コミッション自体が問題だと銀行と政治家にイチャモンをつけられ、実に95%以上が没収され、彼女の下にはお金は降りてこなかった。信じられない横領である。
米の輸出の方も政治問題化して、銀行からのL/Cが降りないまま契約失効と不運な運命を辿った。
これらの経緯は詐欺でも何でもなく本当のことだ。僕は治水工事の概要や出入りする業者や米の契約書も見ているし、幾つかの会議にも出席している。
彼女はホラ吹きで見栄っ張りだが、実際に不運だった。政治闘争の餌食になったのかもしれない。
何れにしても、結果として僕の商材のマーケティングをする時間は取れず、半分弱を出資してもらったものの、それは紙の上だけで結局1バーツも実際には振り込まれなかった。(タイでは実際に投資額が振込まれたかどうか銀行口座を確認しないので、紙の上だけでいくらでも資本金を積めるし、名ばかりのタイ人投資家を使って外資規制法を潜っている会社が山ほど在る。BOIプロジェクトはこの点厳しい。)
そればかりか、会社設立とワークパーミット取得を50,000バーツと言う市場よりも高額で委託したのに、ワークパーミットの方は一向に進まず、結局僕とモンとで自力で取得した。その詳細は、このブログにも書いた通りである。
ワークパーミット取得手数料は返却されなかったばかりか、後に彼女のビジネスパートナーの韓国人がワークパーミットを取る際、具体的にどうするのか僕らに聞いて来たのには心底呆れた。
更には、彼女の会社から現金がなくなり社員に給料が払えなくなった時に、何度か僕からお金を借りた。合計で100,000バーツ。何れも1-2週間で返す約束だったのに、今まで返したのは20,000バーツだけで、2年経っ今日現在で未だに80,000バーツの借金がある。
ビジネスパートナーはお互いに寛容でないといけないのと、コミッションが入れば額面の倍額を実際に振込む約束があったので、今まで余り催促せずに大目に見てきたが、もう我慢の限界に達した。その80,000バーツがあれば、いちご畑で使う道具などがかなり揃うこともあって、遂に温厚な僕も最後通告を出した。
どうせ返す気ないから白ばっくれるだろうと思っていたが、
「ごめんなさい。今月中に絶対返します。」と言ってきた。
今週中が今月中になり、それが続いて2年経った訳だから、その言葉ももう信じられないが、信用で貸した以上、強制的に取り立てる手段もなく、ネチネチと請求を続ける以外にないのが悲しい。こんな女を信じた俺がバカだったとしか言いようがない。
その女、3か月ほど前から、「CEOに聴く」というTV番組を持った。僕は見たことがないが、週一回30分枠をTV局から300,000バーツで買って、自分をインタビューアーにして出演しているのである。
元々、彼女は建設会社をつくる前はTV事業をしていた。その伝手で古巣に戻ったのだろう。こんな女のインタビューで面白い番組ができるのか疑問だが、彼女の狙いは各業界の成功者達とのコネクションの構築にある。
昔なら、そのコネクションのおこぼれを期待して声援を送ったところだが、今は
その女とは付き合わないほうがいいと言いたい。
悪い人ではないが、
「どうして私に惚れる男が世の中に一人も居ないのか全く理解できない。」
何て言っている所、まるで分かってない。


