タイ人はこうだ、と言って批判するのは、今の若いもんはこうだから駄目だ、と中年親父が言うようなもので、僕は好きではない。
タイ人といっても、実にいろんな性格があって、十把一絡げにするのは乱暴過ぎる。
しかし、平均的には、国によって国民性というか行動パターンに違いがあることは確かで、特に世界でも極めて特異的な行動パターンを持つ日本人の目から見ると、タイ人のそれは驚愕に値することが多い。
そこで、今日は敢えて、多くのタイ人がしないことで日頃から気になっていたことを、敢えて「タイ人がしないこと」として列挙してみたい。
なお、順不同である。
① 手を洗う。
外出から帰ったとき、料理をする前、食事をする前、掃除をした後に、タイ人が手を洗うのを見たことがない。
手を洗うのは、手が仕事で泥だらけになった時か、子供のゲロを処理して手がベトベトになったときだけ。
② 座る前に椅子の上を片付ける。
特に車のシート。何が置いてあろうと、それを退けることなく上から座る。お陰で、僕の帽子は何時もクチャクチャに型くずれしてしまう。充電中のモバイルの上にも座るので、USBコネクタがすぐに壊れる。駐車場出るときに駐車券が見つからなくて、いつも無くして管理が悪いだの文句を言うも、車を料金所の脇に停めて矢探ししたら、自分のケツの下にあったというのは何度も経験した。
③ ガスの弱火を使う。
料理には火加減が重要なのに、タイ人は決して弱火や中火は使わない。常に最強火加減。つまり、ツマミはオンオフのみ。
特に、目玉焼き、玉子焼きは、最強の炎でカンカンに熱した油たっぷりのフライパンで焼かなければならない。
④ スケジュールをメモる。
何時何処で何をするという重要な取り決めでも、それを忘れないためにメモを取ることは絶対にしない。そして、予定通り約束を忘れる。
約束を覚えておく努力はしない。一回だけの約束で約束通り実行される確率は10%。時間をおいて3回確認すると50%になる。未来は未定。大事な用事なら、向こうから催促があるでしょ。そしたらやれば良い。
⑤ 自分のお金と人のお金を区別する。
自分の手に持ったお金は、汗かいて稼いだものだろうが、人から預かったものだろうが、盗んだものだろうが、みな一緒。区別なく安易に使ってしまう。
⑥ 計画設計してから実行する。
日本人なら、先ずは段取りや必要なものを用意して、出来そう分かってから実行するのが普通だが、タイ人は先ず実行する。そして、足りない物に気付いてそれの調達に出掛ける。やり始めてから、重要な物がどうしても手に入らなくて、やっと出来ないことに気付く。でも、めげない。最終目標をできる物に変更するだけだから。
⑤ 自分の感情を抑える
これ、日本人が世界一得意とすること。何しろ、生まれてから死ぬまで、我慢我慢の人生。タイ人は我慢しない。というか出来ない。自分の感情が高まれば、時と場合に依らずそのまま爆発するのみ。感情イコール行動。
⑥ 料理に使う調味料を測る
砂糖、塩、ナンプラー、味の素、その他あらゆる調味料を測って入れることはしない。大袋やボトルからそのまま鍋やフライパンに注ぎ入れる。だから、常に入れ過ぎるか足りないかの何れか。
⑦ 冷蔵庫を整理して使う。
綺麗に整理された冷蔵庫を見たことがない。前から新しい物を押し込むので、後ろのは見えなくなり存在自体を忘れる。冷蔵庫の中の半分は、既に使えなくなった物で閉められている。
⑧ 大事な物をきちんとあるべき場所に戻す。
指輪、鍵、腕時計など、大切だがいつも使う物を、きちんとあるべき場所に戻らず、そこらへんに置くので、何時も何処に行ったか探している。
⑨ 洗濯機の容量を考慮して分けて洗濯する。
洗濯機に多くの衣服をぶち込み過ぎて、綺麗に洗えない。粉石鹸がジーンズの間に溶けずに溜まっていることもある。コイン洗濯機でコインを節約する為に目一杯入れる癖がついている。
⑩ 万が一の場合のことを想定して対策を練る
これも日本人の得意とするところ。だから、いくらお金があっても、なお老後が不安。タイ人は万が一のことなど想定しないので、対策などある訳ない。
などなど。
反論はこの際受付けません。
他にもこんなんあるよというコメントは歓迎。