僕が交通事故で店の前の道路で倒れていた時、救急隊員が僕の口から気道に管を突っ込んで息が詰まらないようにしようとしてくれたのを、意識朦朧の僕は嫌がって歯を閉じて逆らったらしい。救急隊員は、僕の口になんとか管を突っ込もうとして、僕の閉じた前歯から管を無理に押し込んだので、そのとき前歯の虫歯治療に使っていたプラスチックの歯が掛けて取れてしまった。
前歯なんか事故の身体や頭が治ってから日本で保険を使って治せば良いやと思っていたが、例の中共コロナがやって来て日本に帰れなくなってしまったし、案外タイの歯科治療は日本よりも優秀だと知らされたので、タイのコロナが収まって来たのを期に直しに行ってきた。
かなり汚い写真で申し訳ないが、事故後の前歯はこんな感じだった。

今日、タイのパクチョンという僕らの街の歯医者に行って、30分程で治した貰った結果は、

紫外線で固まるプラスチックで見事に修正してくれた。
歳をとって僕の歯も随分ガタついているし、黄色く黄ばんで来たが、60歳超えにしてはそんなに悪くない方じゃないだろうか。
ところで、歯科医療に関しては、日本はそれほど優れてない。歯科検診や治療に使う道具類をちょいとアルコールに漬けて使い回すことは感染症大国のタイではあり得ない。
日本では、歯科治療の多くが健康保険適用外なので、その点もタイと比べてメリットが少ない。
マシュマロちゃんの前歯も治さなくちゃいけなかったので、一緒に行った。

パクチョンの大きな公立病院の近くに新しく出来た小さな歯医者だったが、女性の歯科医師が英語が上手で助かった。タイの歯医者さんは女性が多い。
マシュマロちゃんは、未だ若いのでインプラントしてあげたかったが、下顎と上顎が小さ過ぎてインプラントは出来ないというので、已む無く入れ歯の交換となった。
彼女の上下前歯の数本は、15年以上前に山道でのオートバイ事故で折れて、それ以来ずっと200バーツの超安入れ歯にしていたのだった。彼女はそれを恥ずかしがって、入れ歯であること自体を長らく隠していた。
将来、お金が出来たら、顎の骨の補強をしてインプラントにしてあげたいと思っている。
話が反れたが、交通事故から7ヶ月以上経って、ようやく前歯が治った。
これで肉類の食いちぎりがし安くなったのではないだろうか。
因みに、僕の治療費は約1600バーツ(5800円)。
6ヶ月以内に治した歯が取れた場合は、無料で修理してくれるそうだ。
使った道具もプラスチックを固める紫外線の波長も申し分なかった。
僕の歯が黄色すぎて、一番黄色の樹脂でも白く見えてしまっているが、僕は気にしない。
ところで、歯は磨けば磨くほど白くなると聞くが本当だろうか。
歯科医師の歯は実に真っ白で、僕は見入ってしまった。
そう言えば、マシュマロちゃんのお母さんの総入れ歯も真っ白だった。
ネットフリックスのドラマの俳優も皆歯が真っ白だ。
クソジジイの癖に、黄ばんだ歯じゃなくて真っ白な歯になりたいと思った。
酸化チタンと紫外線で歯を白くする方法があるみたいだが、あれ自分でやって超安価で真っ白な歯にできないもんだろうか?

60超えのジジイがこんな真っ白な歯だったら、逆にキモいか。