カオヤイでウォーターシステムを作っていると、急にマシュマロちゃんが、
「お兄ちゃんがワンナムキアオに来てて、今日精霊にお祈りするんだって。だから、今からワンナムキアオに行くよ!」
と、急に言い出した。予定外だったし、ウォーターシステム作りの佳境だったので、気が進まなかったが、
「精霊にお祈りするって、豚を殺して酒飲んで食べるってことか?」
と聞いてみると。「そうだ」と言うので、喜んで行くことにした。
豚の生贄は去年はやらなかったし、前期の終わりもコロナ騒ぎでやってなかった。
モン族は、これをしないと精霊が怒って災いが起こると信じている。
僕は、精霊よりも豚肉そのものに惹かれる。何故なら、殺したばかりの子豚の肉は、内蔵を含めてとても美味しいからだ。
子豚なら骨や軟骨も柔らかくて全部食べられるし。肉の部分、特に贅肉部分はスーパーで買う豚肉とは比較にならない美味さだ。
3時頃、ワンナムキアオの妹さん夫婦のいちご園グリーンフィールドに着くと、丁度豚を生贄にするところだった。
モン語の精霊への祈り。もちろん僕は何を言っているのか全然分からないが、モン族の人は皆分かると言っていた。豚の耳とお米とご飯を捧げる。
😱😱 閲覧注意 😱😱
首からナイフを刺して心臓を突刺す。吹き出す血液はお祈り上重要なので受けて取る。血はいろんな料理に使われる。今日の豚は、生後1ヶ月半の赤ちゃん子豚で、1700バーツ余りで購入したらしい。僅か1ヶ月半でこんなに急に大きくなるんだ。

😱😱 閲覧注意 😱😱
首を切り落とす。ナイフが良く切れるのと、肉や骨が軟らかいので、簡単に首が切り落とせた。
内臓を取り出す。ここまで来ると、最早残虐性は感じず、単なる食材になる。それにしても皆手慣れたもので感心する。僕は見るだけ係。ここまでは男達の仕事。
お前、ここ今食うか?とからかわれる。心臓と肝臓と小腸が美味しいので貴重。




良く洗った小腸。やや💩臭いが、実は洗う前の実入り小腸が一番美味い。

熱水で極短時間茹でた肝臓。滅茶苦茶美味かった。


どの部分も柔らかく、脂もさっぱりしていて、とても美味しかった。これだけ新鮮な赤ちゃん子豚は滅多に食べられない。
日本では屠殺した牛豚は一晩寝かせて寄生虫を殺した肉しか食肉市場に出せない(と記憶している)ので、こういう新鮮な肉は手に入らないだろう。
お酒も回ってきて宴は続く。でも、僕らは8時頃にカオヤイに向かって帰った。
その夜は小便の為に5回もトイレに起きて行かなければならなかった。