久々のチュラ大
昨日友人が日本から僕を訪ねて来た。
その友人がポスドク時代に薬学を指導した二人のタイ人学生が今やチュラローンコーン大学薬学部の学部長と教授になっていて、植物由来天然化合物の分離同定ではタイでは有名という。
僕はたまたまとあるタイ産ハーブに関する日本の製薬会社のプロジェクトに関わっているので、一度紹介しましょうということで、友人はわざわざ日本から来てくれたのだった。友人も定年退職して暇なので、何か共同でやれる事業を考えようという訳だ。
そんな背景で、僕は友人と久々ぶりにチュラ大に行ってきた。
静かで誠実そうな先生だった。 ここでは書けないが、お陰でいくつかの疑問が解けた。これからもハーブのことで不明な点があれば、分かる範囲で教えてくれるようだ。また、そのハーブ以外にも面白そうなハーブもいくつか教えてくれた。
「僕はお金を稼ぐことには興味がないんです。名前を売りたいとも思いません。ここで、自分の研究が続けられたらそれでいい。」と言っていた。
大学に行くと、いつも学生が制服を着ていて違和感を感じる。日本で育った僕としては、制服は高校までで、大学は制服のない自由な雰囲気という感覚なのだ。
反面、研究室に行くと、大体何処も似たようなカビ臭い匂いがして、空気も暗く滞っている。30年くらいタイムスリップしたような感じがした。