タイの貝
ラン島で食べた大アサリ。美味しかった。
あれの種が調べたくて、貝殻を持って帰った。
これが、その貝。大アサリに似ている。
昔、知多半島や三河湾に居て、潮干狩りの時にたまに採れて大喜びしたものだ。
その時の父の嬉しそうな顔が今も忘れられない。
市場魚貝図鑑で見てみると、ウチムラサキとある。
しかし、僕が食べた貝は、裏は紫ではなく真っ白だ。
ほっき貝とも区別が出来ないくらい似ている。 裏が白い点もそっくりだが、表面の艶が少し違うのと、ほっき貝は茨城県以北に生息というから、ラン島に居るわけはない。(姥貝は大分の海にも居る)
ということで、結局名前はわからなかった。きっと日本の図鑑にはない品種なんだろう。二枚貝は特徴が少ないので姿形からだけではわかりにくいし、きっと似た種族が沢山いるのだろう。
タイには、日本の小さめのはまぐりやチョウセンハマグリにそっくりなやつがたくさんいて、しかもあまり食べられないのでとても安く買える。煮過ぎると身が非常に小さくなってしまうののは、日本のはまぐり以上。
タイでアサリはといえば、これ。
タイ語でホイ・ラーイというが、日本の図鑑ではイヨスダレガイとある。
これは、もう最高です。日本のアサリよりも美味しいかもしれない。しかも安い。横長。模様はどれも似ていて、日本のアサリほど個体差はない。
生命力があって、日干し状態で売られているが、なかなか死なない。
市場で新鮮なやつを買って、日本のアサリと同じように調理して食べれば、最高だ。
これを使ったタイ料理も実に美味しい。
僕は貝が大好きだ。潮干狩りの夢もよく見る。南洋のきれいな砂浜から、こぶし大の貝がゴロゴロ採れる夢は何度も見た。目を覚ますと、となりにはもっと美味しい貝が眠っていて、僕は幸せものだ。