僕らの土地
マシュマロちゃんが借りた新しい土地。
国道304号からカオヤイ国立公園に行く道の始めに出会うであろういちご園。
実は僕には僕なりの考えがあったのだが、彼女とお兄さんが勝手に決めてしまった。お金も払ってしまったので、もうここでやるしかない。
割合に平坦だが、昨年の土地よりも傾斜があるので、ウオーターシステムを作るのが難しい。
昨年までライチ(リムチー)の畑だったので、お兄さん曰く、「土は悪くない。」
電気もある。これは需要な要素。夕方の照明の他に、冷蔵庫やジューサーなどの電化製品が使える。
道路からは少し上がり斜面だが、、その向こうは急な下り斜面。
向こうに見えるのは、レストラン。やっぱりレストランの隣は美味しい。
ライチの木は、枝を払ってもいいが、根本から切り倒してはいけない契約になっている。
この切り株が実に邪魔だ。しかし、これに併せて畑の畝を作るしかない。
グーグルマップで空から見ると、緑色の部分がいちご畑になるはずの土地。
幅40m X 長さ160m.
幅はともかく、長さは長い。端の方で悪さをされても見えない。
問題なのは水場。
青い線が水の動線で、その先に池がある。ここから水を引っ張ってこなければいけない。しかも、池から畑までは上り坂。
300m近い塩ビのパイブと強力なポンプを調達しないとならない。
その上で、いちご畑にウオーターシステムを張り巡らす。
そんなこと、僕に出来ると思う?
彼女は、僕は男だから当然できると思っているが、僕はホワイトカラーの日本人。まだ若かったとしても出来るわけない。(20年前に自分の庭で25mのウオーターシステムなら作ったことがある)。
ポンプもどういうのを使えばいいのか分からない。高低差を彼女に聞いても数字が出てこない。もしかすると30mくらいあるかもしれない。その場合には、半端なポンプでは無理だ。
彼女に聞いたら、「ポンプ屋に聞けばいいのよ」との答え。なるほど。
ここを早めに耕して、インゲン豆を蒔く。1−2ヶ月後、インゲンとともに鋤き込んで緑肥とする。窒素固定植物色々探したが、ここタイではインゲンがいいらしい。食べられるし。
色が綺麗なクレムゾンクローバーで注目を浴びようと思ったが、あれは暑さに弱くて蒸れて枯れそうなので止めた。日本でやったときは5月は美しかったが、6月になって蒸れ枯れたのを思い出したからだ。タイの雨期に耐えられるはずもない。そう言えば、子供の頃は、春には田んぼ一面がれんげ草畑になった。子犬と彼女と笑いながら走って、生の喜びに満ちあふれていた。50年後、こんなことになるとは夢にも思っていなかった。
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