防臭実験
世の中には防臭タオルというのがある。汗ふきタオルハンカチなどに使われる。
メカニズムは色々あるが、繊維にアミン臭を吸着するようなカルボン酸等を導入したセルロース繊維を使ったものが一番効果的だ。
今度の展示会で、それをデモってやろうと思って、マシュマロちゃんに予備実験してもらった。
これがその実験装置。と言っても、密閉ガラス瓶とタオルだけ。(この密閉ガラス瓶は、後で食料品保管に使用する予定)
白いのが普通のタオルの切れ端。水色なのが防臭タオルの切れ端。
2つのタオルをそれぞれ瓶に入れて、適度な濃度のアンモニア水を霧吹きで1ー2回振りかける。
僕は薬局で購入したレモンフレーバー入りのアンモニア水15Bを使った。
アンモニア水をふりかけたら直ぐに蓋をして、よく振る。だいたい2分位で十分。
その後、蓋を開けて匂いを嗅いで見ると、、、
普通のタオルの方は、アンモニアがそのまま鼻や目に滲みてゲホゲホになる。
しかし、防臭タオルの方は、、、、レモン臭が少しするだけ。アンモニア臭は鼻をくっつけても臭わない。これ、あっぱれ。
レモン臭の方は塩基性じゃないので原理的に消せないところが正直に出ている。
汗自体は臭くないが、汗はおしっこみたいなものなので、数時間経つとバクテリアによる分解でアンモニアやその他のアミン臭で匂う。
汗拭きハンカチが臭ったら、もう使いたくなくなるが、これなら大丈夫。
ちなみに、この防臭効果は、このタオルを捨てるまで持続する。
僕が今使っているバスタオルの幾つかは、洗濯しても何故がおしっこ臭いものがある。別に潮吹きで汚したわけでもなく、シャワー後の身体を拭いただけだ。バスタオルもこうなっちゃうと清潔感がなくなるので、全部防臭タオルにすればいいのにと思わなくないでもないが、費用がかかるので金持ち以外にとっては余り現実的ではない。