泣いたカラス
娘がまだ小さかった頃、何か気に入らないことがあってわんわん泣いていても、甘いお菓子をあげるとすぐに泣き止んで機嫌が良くなった。甘いお菓子を口にした以外、何も状況は変わっていないのにである。
女って、大人になってもそんなところがある。
理屈よりも感情で判断する。というより、その時の感情で判断ががらっと変わる。
泣いたカラスがもう笑う、とか、女心と秋の空とかよく言ったものだ。
以前書いたように、脳梁の繋がりが強いからだが、マシュマロちゃんも全くその通り。
ちょっとした感情の変化で、180度違う判断をしてしまう。そして僕はその都度振り回される。
それなのに気分が変わるとその判断は帳消しになる。気分を変えたのは、ちょっとした甘い言葉だけなのに。
こういうの取り扱いに苦労する。
ただ、理屈で判断するのと感情で判断するのと、どちらがベターなのかはわからない。
生存率だけから推測すると、感情で判断するのが正しいのかも。
男は時々、理屈でとんでもない間違いを犯すので。
僕のように半分老後になった人間は、多分理屈は棄てて感情で判断して生きていくのが正解なような気がする。
理屈で失敗ばかりしてきたから。
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