井戸水の硬度は?
前の記事に書いたように、井戸水の硬度(カルシウム濃度等)を測るためにTDS計をLAZADAで購入して、身近な水を測定してみた。
その前に、硬度とTDSについて纏めると、
TDSとは、Total Dissolved Solids:(総溶解固形物)の略で、水の中に溶け込んだ無機塩類(主にカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、重炭酸塩、塩化物、硫酸塩)と、水に溶解する有機物の濃度の総計を示したもので、米国FDAで水道水の基準等に遣われている指標だ。
TDS値(Ca、Mg、Na、K、etc)
TDS(Total Dissolved Solids:総溶解固形物)
=蒸発残留物
=蒸発残留物(mg/L)+HCO3/2 (mg/L)
硬度=Ca×2.5+Mg×4.1 (mg/L)
つまり、カルシウムとマグネシウムの量を測った[硬度]と実質的には近いが、TDSの方が少し数値が高くなる。
日本では硬度の方を普通に使うので分かりやすい。
硬度は低い水を軟水、高い水を硬水と言うのはよく知られている通り。
理化学事典に依れば、
硬度
◯軟水 0~177mg/L
◯中硬水 178~356mg/L
◯硬水 357~999mg/L
◯超硬水 1000mg/L~
TDS
◯超軟水 0~49mg/L
◯軟水 50~499mg/L
◯硬水 500~1499mg/L
◯超硬水 1500mg/L~
WHO(世界保健機関)の基準では、
軟水:硬度が0~60mg/l
中程度の軟水:硬度60~120mg/l
硬水:硬度120~180mg/l
非常な硬水:硬度180mg/l以上
日本においては一般的には、
軟水:硬度0~100mg/l
中軟水:101~300mg/l
硬水:301mg/l以上
(基準がばらつくのでややこしい。)
では、身近な水はどんな値なのか?
主な水道水の硬度を比較すると、
DACOの記事に分かりやすい図があったので拝借すると、
ミネラルウォーターでは、
さて、前置きが長くなったが、今日自分で測定した身近な水のTDS値は以下の通りだった。
① 20リットル飲料水(逆浸透膜濾過) 16ppm
② ラムタコーン沢水タンク1日貯水 29ppm
③ ラムタコーン沢水直接測定 59ppm
④ 近所の溜池 132ppm
⑤ フラワーガーデン井戸水直接 334ppm
⑥ フラワーガーデン井戸水貯水3日後 313ppm
⑦ 近所の役所の井戸水 362ppm
⑧ 新居の簡易水道水(井戸水) 370ppm
⑨ 借家の簡易水道(井戸)465ppm
何時も飲んでる安飲料水が意外にも超軟水だった。逆浸透膜濾過というのは本当だったのだろうか。
それから、ラムタコーンという沢水が予想に反してかなりの軟水だったこと。やっぱり雨水は蒸留水だからか。
さて、今回のテストの目的だったフラワーガーデン予定地の井戸水は334ppmで、飲料水や沢水や池の水と比べると、かなり硬度が高い。
ただ、井戸水の中では低い方だった。
鍾乳石がすぐに出来る今の借家で使っている簡易水道の水は、1番硬度が高かった。
フラワーガーデンの水は、家の水道より硬度が低いが、ラムタコーンの沢水よりもかなり硬度が高いので、使っているうちに植物に影響が出て来るかも知れない。
やっぱり、沢の水と半々で使うべきかも知れない。