トイレでウンチが流れないという恐怖
先週までに井戸からトイレまで水が来るように繋がったので、あとは便器とお尻を洗うハンドシャワーとシャワーとドアを付けるだけで完璧にトイレが使えるようになると思っていた。
僕らの借家で遠慮がちに生活していた住込みワーカー一家は、遠慮なく気儘に過ごせるフラワーガーデンに作った掘っ立て小屋に早く引っ越ししたくて、トイレの完成を待たずに借家を出て行ってしまった。
ところが、水はしっかり出ても、便器のウンチが流れて行かないという恐ろしい事実が判明した。
少量の水なら流れて行くので最初は気付かなかったが、大量の水を流すと、至るところから水が逆流して溢れて来た。
どうも、ウンチ下水の何処かが詰まっているらしい。
でも、何処にその流路があるのか分からない。
あっちこっち掘り起こして、一つ下水流路を見つけたが、それは便器からのウンチ水ではなく、便器外から(手洗い等)の汚水の流路だった。
掘っても掘っても見つからないので、土地のオーナーに数年前にこのトイレを作らせた技術者を呼び出して貰い、ウンチ下水の流路を教えて貰った。
そこを掘ったら、見事に4インチ径の塩ビパイプが出て来たが、その上に木が生えて10メートルの高さに聳え立っていて、その根の力で塩ビパイプが潰れていた。その木はトイレを作ってから育ったらしいが、太さ20センチにもなっていて、人力では取り除けない大きさになっていた。
いろいろ実験した結果、その潰れた部位を迂回した形で新しい経路を創れば、汚水は流れて行くことが分かった。
つまり、このように作った。
やってみれば簡単だが、土の下の見えない配水管の何処をどうすれば良いのかを見付けるのは大変な作業で、男二人で3日間も費やしてしまった。
このトイレを作った技術者から直接話を聞けなかったら、多分解決出来なかっただろう。
トイレは、前方のトイレだけで男女併せて6室(プラス男性小便用4つ)あるが、今日使えるようにしたのは1室のみ。
これで住込みワーカー一家4人の生活と僕のウンチは出来る様になった。
お客さん用のは開園迄にやれば良い。一気に全室揃えても、お客さんが来なければ無駄になるので、初めは3室くらいで様子を見るかも知れない。
井戸水の自動給水が出来たので、押せばタンクから勢い良く水が一定量出てウンチを流し、その後自動的に一定量の水を溜めるという、現代社会では当たり前の水洗トイレにしたい。
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