銀河の姿
僕は天の川を鮮明に観たことがあまりない。
これまでで1番鮮明だったのは、自分が暗く落ち込んでいた40代の頃、沖縄北部のヤンバル地区に一人旅をした時のことだ。
真っ暗な夜空に、絵で描いたようなはっきりとした天の川が空の端から端まで観えた。
僕たちは天の川である銀河系に住んでいるが、銀河の形を外から観た人はいない。
アンドロメダ銀河とか、その他無数の銀河の形は知っているのに、天の川銀河だけは誰も観たことがない。
天の川銀河を外から観る為には、光の速度より一万倍以上速い銀河間高速鉄道かスタートレックの宇宙船に乗っていかないといけない。
因みに、1番近いアンドロメダ銀河に行く為には、光の速度の100万倍の速さで飛んでも2年掛かる。
ごく最近、米中の科学者が銀河間高速鉄道には乗らずに、コンピューターによる計算で銀河系の形を導き出した。
僕らの銀河はこう言う形なんだそうだ。
棒渦巻き銀河で3本の脚が生えている(僕には4本に見えるが)というのは、これまでの観測から予想されていたらしいが、こんなふうに銀河の外から眺めたような姿を誰も観たことはなかった(観た訳じゃないが)。
中心の棒の部分が思っていたよりも大きく赤く輝いている。
渦潮のように中心部がグルグルと速く回っている訳じゃないらしく、外部の足も内部と同じ様な速さで周っているそうだ(暗黒物質、暗黒エネルギーのため)。
「へえ、僕らはこういう所にいるんだ。」と妙に感慨深かった。
上の絵が実際と同じかどうかは、宇宙人が写真を持って来てくれない限り分からないので、この際真偽はどうでも良い。
ロマンチックな心の旅をさせてくれてありがとう。