徹夜の買出し
連休中に大挙して来る観光客の為に、店頭販売用いちごを大量に用意しないといけないので、朝3時半に起きて4時にタラートタイまたはコラートのバスターミナルに向けて出発し、朝7時にお店にいちごを届けていた。
しかし、ミュージックライブのビッグマウンテン初日の日曜日に用意したいちごは完売してしまった。どうも今年は、いちご狩り以外にいちご購入に来るお客さんが多いみたいだ。
月曜日にはライブを終えたのお客さんが来そうだったし、火曜日は休日なので、どうしてもいちごを調達しないといけなくなった。
マシュマロちゃんは連日の長距離運転と睡眠不足でかなり疲れていた。僕は車の運転が未だ許可されていないので、連日マシュマロちゃんが運転していて、僕は居眠り運転防止の為に助手席で座っているのが仕事だったが、この時は彼女の居眠り運転が怖かったので、僕が運転することにした。
夜の7時半に家を出てタラートタイに向かったが、案の定、上りは帰宅客で大渋滞。タラートタイに着いたのは、深夜0時半だった。
タラートタイにいちごが届くのも遅れて、僕たちが予定のいちごを買えたのは深夜3時。
それから車でカオヤイ迄戻ったが、前日朝3時半から、翌日朝6時迄
徹夜になってしまった。
タラートタイでの購入も素人には分かりにくい。
どのいちごが売られていて、それが幾らなのかも書いてない。大抵は、常連が籠内のいちごを自分で見て、値段も自分で折衝する。大量に買うなら安くなり、少量だと値下げはない。痛み率や白い未熟成のいちごの率によっても値段が変わる上、言葉も標準語じゃないので、僕なんかには良い買い物は出来そうにない。
家で27時間ぶりに寝床に付いて、5時間寝たらまたお店に出て売り子をする。
疲れるけれど、お金を稼がなきゃいけないので頑張るしかない。だが、頑張った甲斐あって何とか治療費の借金はクリアーして、銀行口座の残金が増えだした。