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地獄の淵に堕ちた🐘

この頃、またカオヤイ農園近辺に野生🐘が出現するようになった。

以前書いたように、象は同じ道を通る為、農園には未だ入って来たことがない。しかし、レンジャーは、甘い物や熟した果物を出しっぱなしにしておくなと言っていた。いちごが成り出して甘い匂いが立ち込めた時には、どうなるか分からない。

一方、近くに住む男は、象は鼻が良く除草剤等の農薬の匂いが怖いから、農園には入って来ないと言っていた。

しかし、いちご畑の隣の僕らの溜池で水浴びしているらしい節がある。

野生象は、オス一頭の時もあるが、たいていは家族で移動する。

カオヤイの野生象は人間を何度も見ていて、人間は人畜無害と知っているので、いきなり襲って来ることはない。

飼われた象は、一頭で放されている時でも首に重い鎖がかけられていることが多い。飼われている象は、一頭で放されている時でも至近距離に寄っても平気だが、野生象だと殺される可能性がある。

問題は、飼われた象との区別が難しいこと。

一つだけ確かなのは、牙があれば絶対に野生象ということ。

ところで、象の寿命は長く、家族の繋がりが深い。

親は子供を守るし、子は親が死んでもずっと腐敗した死体から離れないことがあるらしい。

さて、日本でもかなり放映されたニュースだが、カオヤイ国立公園の地獄の淵ヒゥーナーロク滝で野生象11頭が滝に落ちて死ぬという事件が起きた。

初めは、6頭が滝に落ちて死んで、2頭が助けられたというニュースだったが、数日後に新たに5頭の死体が見つかって、11頭に訂正された。

どうしてこんなことになったかというと、それは地獄の淵の地形のせいだ。

地獄の淵ヒゥーナーロク滝に行くには、下の写真のような急階段を降りて行く必要がある。

若い女性がオマタに手を挟んで「シアオ」と言ってしゃがみこんでしまいそうな急階段だ。シアオとは、セックスのとき「ああ感じつるぅ!」という時に言う言葉だが、男にはちょっと分からない。多分、崖っぷちに立ったときに金玉がスースーするあの感じに似ているんだろうと想像している。

こんな階段で金玉スースー。

行きはよいよい、帰りは怖い。

そこを降りてゆくと地獄の淵に出られる。

これがその滝。

この時は乾季で水量が少ないが、ニュースで見た時の水量は、このときの10倍はありそうだった。

ここ迄行くのにも一苦労だが、実は地獄の淵の滝は三段あって、遊歩道で一般人が行けるのは第一段の滝まで。

その先は危険過ぎて遊歩道も出来ていない。勿論、立入禁止だ。

6頭の象の死体が見つかったのは、この第一段の滝壺付近である。

カオヤイ国立公園はドローン禁止なんだが、ここにドローンを飛ばして、地獄の淵の全てを撮りたいと思っていたところ、この事件でレンジャーだがマスコミだかがドローンを飛ばして第二、第三滝の滝壺にも5頭の象が死んでいるのを見つけたという訳だ。

ハムケン探偵に依ると、恐らくは子象か若象が第一段の滝に落ちて、なんとかしようと思った家族が次々に落ちて溺れて死んだと思われる。第二、第三滝には、第一段の滝に落ちてから更に流されて落ちたのだろう、きっと。

因みに、事件当時カオヤイは土砂降りだった。

この第一段の滝に出る遊歩道の途中に、象避けの柵がある。僕は観光客を野生象から守る為の柵だと思っていたが、そうじゃなくて象が滝に落ちるのを防ぐ柵だったのかもしれない。

この事件の後、更に柵を充実させることが決まったそうだ。

読者の中には、ハムケンが象を追って滝に落としたと言う者が居るが、カオヤイ農園の花園から地獄の淵迄は約25kmもある。

ハムケンは象を農園から追っ払うことも出来ない老いぼれである。

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