有り難くない自転車族
僕が自転車でサトーンからタニヤを通ってチュラロンコーン大学に通っていた頃、自転車は危なくて、モトサイが買えない貧乏人の交通手段だった。
でも、健康志向、自然志向で、これからは自転車が流行ると思って、自転車商社をやろかと思ったが、結局やらずに農家になってしもうた。
カオヤイとワンナムキアオは、タイの中でも有数の自転車天国で、自転車専用道路もたくさんある。
我がカオヤイいちご園の前の道路も、自転車専用車線を増築することになった。
かつては、ハーレーでドカドカ連なって来る親父族や、400ccの白バイクラスのカップルライダーが目立っていたのに、この頃は自転車族集団が幅を効かせている。
毎日のようにマウンテンバイクやロードレーサーの集団がやって来るのだが、土日には自転車関係の大会が多く開催されている。(マラソンも毎週の様)
こんな感じの集団が、何十集団も続いて来るから呆れる。
最近は、カオヤイからワンナムキアオ迄の50km以上のレースもある。
モトサイバイクよりも自転車バイクの方がより健康志向、自然志向なのだが、自転車は軽くすることに命を掛けているので、途中でカオヤイ農園に寄ってお土産を買うなんてことは絶対にない。
仮に一服為に立ち寄っても、健康的じゃない甘いいちご製品は買わない。
つまり、余り有り難くない。
先日は、ワンナムキアオのマシュマロいちご園に仕事で行く際に、このサイクリング大集団にぶつかってしまった。
追い抜きたいのに危なくて追い抜けない。
警察の白バイやパトカーが援護していて、無理なことをすると直ぐに捕まりそう。
でも、何キロもノロノロ運転している暇はない。
そこで、パトカーの真後ろに着けて、追い抜きたい気持ちをパトカーの運ちゃんに表現したら、初めは左に寄るように指示していたが、遂にはこっちへ来いと追越車線に誘導してくれて、自転車集団を追い越す事が出来た。