韓国火器管制レーダー照射の真相
何故、金正恩は航空機を使わずにハノイに向かったのか。自前の航空機の整備状況が悪く信用出来ないとか、父親の行動の軌跡を追って尊厳を高めるとかの説があるが、彼は朝鮮人民軍からの暗殺を恐れたのではないか。
航空機に小型の爆弾を仕掛けるとか、わざと事故に繋がる整備不良を施すとか、或いは地対空ミサイルのボタンを押せば、金正恩が助かる見込みはゼロ。しかも、原因は分かりにくい。
中国機を使う場合には、流石にミサイルはヤバイが、ボタンを押すだけであることには代わりがない。
ところで、韓国の火器管制レーダー照射が尋常でないのは言うまでもないが、尋常でない行動をとった背景について、これまた諸説言われているが、かなりもっともらしい説が出て来た。金正恩暗殺未遂事件が背景にあると言う。
しかし、この手の憶測は表立って報道されることは余りないので知らない人も多いと思う。
抜粋元ニュースのリンク先
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190301-00060190-gendaibiz-int&p=4
問題箇所を抜粋すると、
北朝鮮に漂う不穏な空気
北朝鮮が、「すべての経済制裁を解除せよ」という強気な態度を貫いた二つ目の理由は、北朝鮮国内での120万朝鮮人民軍の突き上げである。
2016年5月に、金正恩委員長は第7回朝鮮労働党大会を開き、「核建設と経済建設」という「併進政策」を採択した。ところが前述のように、トランプ大統領とのシンガポール会談に臨むにあたって、2018年4月20日に朝鮮労働党第7期中央委員会第3回総会を改めて開き、「経済建設」のみに路線変更した。
その際、金委員長は、「核建設は成功裏に完了したから、これ以上開発する必要がない」という方便を用いた。後に伝え聞いた話によれば、金委員長は朝鮮人民軍の幹部たちを集めた席で、「これまで生産した核やミサイル兵器は絶対に廃棄しないから、路線変更させてもらう」と断りを入れたという。
それでも私は、第3回総会の「2つの決定」を読んで、愕然とした。「先軍政治」(軍最優先の政治)を貫いた金正日時代では考えられなかった「軍軽視」が顕著だったからだ。これでは、いつ軍のクーデターが起こっても不思議ではないと思った。
その後、金正恩委員長が「経済建設」の目玉事業に据えたのが、元山葛麻(カルマ)海岸観光地区の開発だった。元山の葛麻半島を「北朝鮮のハワイ」にしようという国家プロジェクトだ。そして、100棟を超すリゾート施設を作る巨大工事を担わされたのが、朝鮮人民軍だった。これまで核やミサイルを華々しく開発し、飛ばしていた朝鮮人民軍が、リゾート地の工事現場に回されたのである。
昨年12月20日、能登半島沖において、警戒監視中の海上自衛隊第4航空群所属のP-1哨戒機が、韓国海軍の駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けるという重大事件が起こった。この事件の真相はいまだ解明されていないが、1月末のこのコラムで詳述したように、ある韓国の関係者は、私に次のように証言した。
「金正恩委員長が『元山葛麻海岸観光地区』を視察中(注:朝鮮中央通信は昨年11月1日に金委員長の視察を報じている)、朝鮮人民軍による暗殺未遂事件が発生した。金委員長は一命を取りとめ、主犯格の軍人たちの大半は、ひっ捕らえられて処刑された。だが、そのうち5人だけは逃亡した。その5人が軍の船を乗っ取って、日本に向けて亡命を計った。
そのことを知った北韓(北朝鮮)当局は騒然となり、自分たちでは追いきれないため、ホットラインを通じて文在寅政権に、拿捕を依頼した。そこで韓国は、海洋警察庁の警備艦はもとより、韓国海軍が誇る駆逐艦『広開土大王』まで繰り出して、日本海一帯を捜索した。
こうした韓国側の不審な行動をキャッチした自衛隊は、P-1哨戒機を発進させ、偵察に向かった。韓国側は、この『隠密行動』の目的が発覚したり、北朝鮮船が日本に渡ったら、大きな国際問題になると恐れた。そこで非常手段として、自衛隊の哨戒機を追っ払うため、レーダー照射を行った。
逃亡を図った朝鮮人民軍の兵士5人は、一人がすでに死亡していて、残り4人は飢餓状態にあった。そこで4人の緊急手当てをした上で、翌日、板門店まで連行して、北韓(北朝鮮)側に引き渡した」
その後、日本の防衛幹部にも、この説を確認したが、「いろいろ検討したが、その説が一番有力に思う」と答えた。つまりそのくらい、現在の金正恩委員長と朝鮮人民軍は「緊張関係」にあるのである。
以上、抜粋終わり。
とてももっともらしい背景で、駆逐艦、警備艇が普通の漁民難破船を救援(拿捕)するはずが無い。
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