お客さん対応をそっちのけで、子供の世話をする幼妻に、僕は
「仕事中は仕事を最優先しろ。ガキのことなんか後回しにしろ。」と心の中で叫ぶ。
職場に子供を連れてくること自体、そもそも非常識。お客さんを後回しにするなんて、仕事を何だと思っているんだ。
と日本人の僕は思い、幼妻のことを社会的訓練を受けていない非常識で未熟な人間だと思う。
しかし、最近気付いた。そう思う自分の方が遥かに世界の常識から見て非常識だ。非常識だけじゃなくて、不道徳でもある。
幼妻は小学校しか出ておらず、15歳で妊娠。ろくな教育を受けておらず世間のことを何も知らない。異文化に対する許容性もゼロ(そもそも異文化を知らない)だが、自分の子供を盲目的に愛することは知っている。子供が泣けば、最優先で子供に注意を向け、危険から守る。時々我が子を全身で抱きしめる。子供は嬉しそう。
理由なんかない。それが自然だし、母親はそうあるべきだ。何処かの国に居る子供を愛せない母親よりも偉い。
僕が子供なら、母親は自分を最優先で全身全霊で愛してくれるべき存在であって欲しいし、それだから子供も母親を心から愛するようになる。
幼妻よりも僕の方が非常識だった。

彼らは朝農園に出勤して、そこで朝食を食べてから開店の準備をしていた。
僕は、「飯を食う前に開店の準備をして、それが終わってから(どうせ直ぐにはお客さんは来ないので)飯を食え」と注意した。
しかし、飯の為に働いている彼らにとって、僕の主張は非常識。
そもそも、三度の飯より大事なことなんてあるはずがない。
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タイ人は、病人げが人にともかく駆け付けて過ごしますね。実際、殆ど患者の治療や世話などできないし、しないので、病院にとっては邪魔で意味ないのですが、駆け付けて心配していることを身を持って示すことが大切みたいですね。
一日か二日、仕事を休んで寄り添ってあげるのが懸命かも。
これは、色々考えさせられますね。
先週、僕の子供が予定日よりだいぶ早く、低出生体重児として生まれました。
子供が退院出来る予定はまだ決まってなく、嫁は毎日病院へ行き、僕は仕事に行きます。タイ人の嫁は僕が休日にしか病院に行かないことについて、なぜ休んで病院に行かないのか不服のようです。
親として心配や愛しいと思う気持ちは一緒なんだけど、今、するべきことの正解はどっち何ですかね。
どっちを取るかで捨てなければいけない事もありますしね。
自己肯定感が強すぎて困ります。自己否定の鬱なんか見たことない。
悪く言えば我儘ですが、みんな伸び伸びと生活してますね。だから笑顔が多い。
その辺がタイの居心地の良いところ。
経済的に恵まれた日本の方が、タイより自殺率が高い。この日記のように、子供の頃から親から愛情を徹底的に受けて自己肯定感が育った人が多いからなのかも?僕なんか小中学校だった時は父は会社、母親もパートに出て寂しかった思いがあるので、そのハムケンさんの従業員の親子がとっても羨ましいです。その子供の立派な成長を祈ろう!
はじめまして! 私は今回のお話涙がでるほど感動しましたよ。
我が子を一番に愛して仕事より三度の飯。 素晴らしいじゃないですか!
先輩経営者の教えですが、100人の労働者より、1人か2人のできる人がいた方が、事業が成り立つと言っておりました。
できる人の給与は高くなるので大変かと思いますが。
ご参考くださいませ。
仰ること、とても良く分かります。その通りですね。
成功者の輪に入る事が成功の秘訣と思います。
その点、僕の前事業は酷かった。今思えば、良くもまああんな酷い人達とやったもんだと呆れる程ですが、当時はそれがわからなかった。
住込みワーカーについては、ちょっと冷たいですが、単なる労働力としか見ていないと言うか、それ以上は期待していないのでいいですが、今後事業を成長拡大させる為には、教養と良心と人の輪がある人と付合う必要が有りますね。
あー!今回のことは、超分かります。自分も経験ありますので。
私がハムケンさんを思って言うことは、安い労働力だからって、そんな人間は使わない方がよいですよ(彼女の子供を思う人間性自身は否定していません)。
高くても学がある人間を今後使った方がよいです。
「類は友を呼ぶ」、「朱に交われば赤くなる」という先人たちの昔からの教えのように、付き合ってるとハムケンさん自身の性格も必ず変わりますよ。
すでに今回のハムケンさんの発言は、彼女たちを理解しようとしているかもしれませんが、普通の日本人や高階層のタイ人サイドの発言とは異なりますね。
ハムケンさんは、どっちサイドの人間になりたいんでしょうか。低階層でも幸せと思うならそれでもよいと思います。事業で成功してお金を稼ぎたいなら、違うと思います。
不快に思われたら申し訳ございません。自分の経験で過去にものすごく似通ったことがありましたから、心配に思いました。