初めての溶接
溶接は意外と簡単とのことで、やってみたが、
「難しいやないかい!😬」
助っ人が帰り、住込みワーカーのやるのを見ていたら、どうもユーチューブと違う。
「お前、溶接知らんな? 僕はユーチューブで勉強したけど、そうやっちゃ駄目だ。こうやるんだ、ちょっと貸してみろ!」
と溶接棒を取り上げ、ユーチューブビデオを思い出しながらやってみた。溶接棒が鉄骨に直ぐにくっついてしまいアークが出ない。
「アークが出ないやんけ!😵」
どうかするとアークが出だして、上手く溶接が出来たと思ったら、スラグを叩いて取り除いて見たら、
「くっついとらんやんけっ!」
溶接したい鉄骨材の両端に、てんこ盛りに溶けた鉄が付いていて、肝心の接合面にはスラグばかりが付いて、一部分しか溶接出来てない。
この野郎!と思って、ガッツリ溶接棒を溶かすと、今度は鉄骨材が溶けて大穴が空いた。
「誰や! 溶接が簡単って言った奴は!?」
なんで均一に溶接棒の鉄が着かないんだろう? 分からん!
まっ、それでもやってるうちに、少しは上達してきた気がする。
何度もやり直してくっつけた。
見た目は笑っちゃうレベルだが、ガッチリくっついている。
隙間のある鉄をくっつけるのは、実に難しい。スラグの巻き込み、穴開きは常にあるが、一箇所当たり二本位の溶接棒を使ってガッチリくっつけた。
直径1センチの穴だって、溶接棒の鉄で少しずつ盛って塞いじゃうもんね!
昨日は向かって左側のデッキの骨格を作り、今日は自分一人で右側のデッキを作った。中古の鉄を継ぎ接ぎ作ったが、凄く丈夫に出来た。
溶接マスクの曇りガラスが暗くて、アークが出るまで溶接棒が何処にあるのかも分からない。アークが出てからも、鉄材の継ぎ目が見えず、継ぎ目から2センチも離れた場所に溶接の鉄を盛ってしまうこともあった。
これに対して、安物の溶接メガネ(飛行機のパイロットマスクみたいに目だけ覆い顔は露出したもの)が曇りガラスが薄くてアーク前から手元が見えるので、今日は一日それで作業をした。
そしたら家に帰ると、顔がピリピリ痛い。
「何それ、顔が真っ黒。どうして?」とマシュマロちゃん。
鏡を見ると、確かに顔が日焼けで真っ黒。目の周りは焼けてないので、溶接で焼けたに違いないが、溶接で紫外線が出るの?と思って調べてみたら、ガッツリ出るらしい。考えて見れば、アークの高温プラズマからなら紫外線が出ても不思議はないが、考えてみなかった。知らなかった。
鼻や頬から下が真っ赤に日焼け。ヒリヒリする。
この分じゃ数日後にきっと皮が剥ける。
やっぱり顔を全面覆うマスクが必須なんだ、と始めて知った。オートマチックの溶接マスクが欲しくなった。
同時に、やっぱり自分でやらずにワーカーにやらせたほうが良いかもとも思った。