失敗料理とケーキ
タイの牛肉は赤身と筋ばかりで、焼くと硬くて仕方がないが、ある時冷蔵庫で4~5日置いて半分腐らせた牛肉を、赤ワインとニンニクと生姜と胡椒とローズマリーと醤油少々とでさっと焼いて食べたら、案外中が柔らかくて美味かった(臭かったけど)。
そこで思い付いた。この肉はローストビーフにしたら美味いのでは?
丁度オーブンも買ったとこだし、ネットでいくつかのレシピを読んで作ってみた。
タレは焼肉のタレにニンニク、赤ワイン、胡椒等を入れて煮詰めたものを用意した。
まあ見た目はまずまず。
ニンニク醤油に漬けておいた肉をオーブンに入れ、180℃で表面を焼いてから、肉をアルミホイールで包んで、予熱と70℃で数十分中に火を通し、冷蔵庫で一晩寝かせた。
しかし、中迄十分に火が通ってなくて、見た目はメディアムレアーみたいなのだが、レアーな部分が諸にレアーで、噛んでも噛んでも噛み切れず、従って飲み込めない。味がなくなったカスが口の中に残って吐き出すしかなくなった。
ということで大失敗に終わった。
次にパン。
タイには美味しいパンがあまり無い。ベーカリーショップも田舎にはない。それならば、自分で美味しいパンを作ればいい。
これもレシピを10個くらい読んで、3回挑戦した。
使う材料は、ベーカリーショップのものより断然良いので、後は発酵と焼き加減だけ上手く行けば、この辺りじゃ買えない美味しい焼き立てバターパンが出来る筈だった。
しかし、3度とも焼きのステップで失敗。
表面に卵等塗ってないので粉っぽいのと、形がいい加減なのは愛嬌として、パンのそこが真っ黒に焦げたのはいただけない。焦げた部分は捨てて、上の方の部分だけ食べたが、味は良いけどふっくら感が足りない。二次発酵が未だ足りないらしい。
結局、大部分が愛犬ベリーの餌になった。
今度は、下のヒーターは切って、上とコンべクションだけで、もう少し低い温度で長く焼いてみよう。
次はカスタードプリンスポンジケーキ。こちらはマシュマロちゃん作。僕はサポート役。
地のスポンジが柔らか過ぎて薄過ぎて、上のカスタードプリンとカラメルとのバランスが悪い。甘過ぎ。
隣のおばさんに進呈。
次はオレンジシフォンケーキ。これはまあまあの出来映えじゃない?
オレンジソースが美味しかった。
チェンマイでマシュマロちゃんと妹さんと一緒に作ったブルーベリーチーズケーキ。
これは上手く行った。妹さんが上手だから。
こちらはココナッツシフォンケーキ。今迄で一番良い出来。
ココナッツクリームが柔らか過ぎた。ココナッツとスポンジケーキは相性抜群。
ココナッツケーキ別バージョン
これはいったい何でしょう?
バターケーキのつもり。何故か中心部がふっくら膨らまず。
頭に来たマシュマロちゃんは、クルンテープでのバターケーキ講習会を申し込んだ。一日2000バーツ!
ジャパニーズクリームチーズケーキを作りたくて始めたケーキ作りだが、未だに一度もまともなチーズケーキは出来てない。
これら、いちご園の喫茶部での商品を目指しての活動だが、どう見ても元が取れそうにない。
あと、山のように出る洗い物をどうするつもりなんだろう? 水道ないのに。