除草剤散布終了
昨日と今日の二日間で、ワンナムキアオのマシュマロいちご園の三度目の除草剤散布を行った。
いったい、何度やれば除草が完了するのか分からない。
前回は、高濃度グリフォサート(ラウンドアップ)を数日間かけて全部で1000リットルも散布したのに、イネ科の二種類の雑草には効かず、その二種が残って繁茂してしまった。
既に種を撒き散らしてる。手に負えない。
何故にこの草が生き残るのかというと、葉の表面が非常に濡れにくくなっていて、細かい薬液をみんな弾いてしまい、葉がちっとも濡れないのだ。高性能な着葉高分子を規定量の三倍位加えているにも拘わらず。
もう一つの理由は、散布後何時も雨が降ったこと。雨水で、水を弾きやすいこの植物の葉から、簡単に薬液が流されてしまったんだと思う。
その他の植物は、いちごを除いて皆枯れた。
カオヤイも同じくで、いちごの一種類の雑草だけが残って茂っている。
カオヤイの場合は、この雑草に対して、枯らすまでに時間が掛かるけれども必ず枯らすアリルオキシフェノキシプロピオン酸系(ガレン)と言う単子葉植物に選択的な除草剤を、先週一週間掛けて、悲しくも僕一人で約10000平方メートル分散布したので、多分あと2週間でいちごを残して枯れてくれるはず。
ワンナムキアオの場合は、もっと手っ取り早く枯らしたいので、光合成の電子伝達系に関与し、生じた過酸化物が細胞を急激に破壊し植物を枯らす。ビピリジニウム系(パラコート、ガンモクソン)の高濃度液と高性能着葉剤を使った。散布の水滴を大きくして、葉がベトベトに濡れる迄スプレーした。
他のいちご園でも大抵これを使う。多年草でもある雑草の根は生き残る可能性が高いが、散布後、数時間から二日間程で少なくとも地上部は枯らす。
これを600リットル、マシュマロちゃんと二人で二日間で散布した。
昨日と今日の二日間は、幸いにも散布後3時間は雨が降らなかったので、明後日にはすっかり枯れているはず。
と言う訳で、ようやく二つのいちご園について、除草が一段落した。
除草剤を散いても散いても枯れない雑草といちごにうんざりしていた二人は、仕事が終わってスッキリした。草との戦いは、これからもずっと続くが、除草シートを使うか、もっと強力で持続的な除草剤を使うかして、この疲れる非生産的な作業から開放されたい。
ともかくスッキリしたので、一日か二日休暇を取ろうと思う。