シェムリアップ紀行:アンコールワットのレリーフ
夕陽は不発に終わったので、第二日目はアンコールワットの日の出に挑戦した。
朝、4時半起きで、5時に出発、5時半頃日の出スポットに着いたが、既に人でいっぱい。日本人と白人の割合が高く、何時も邪魔な中国人は不思議と少なかった。中国人団体が押し寄せて来たのは朝8時過ぎてから。
皆さん、朝日に映えるアンコールワットが手前の池に映るという絵が欲しいが、その為のベストポジションは僅かで、最前列は既に埋まっていた。水も僅かしかない。絵葉書みたいな写真を写したいマシュマロちゃんは不機嫌。
おまけに、日の出の方向に雲があって、日の出の時間を過ぎても、オレンジ色の陽は刺して来なかった。
結局、これが1番の出来に終わった。
諦めて、アンコールワット内を観に行った。
アンコールワットの外観写真はネットに幾らでもあるので、僕はまぐさ石や壁に彫られたレリーフを撮りまくった。そこに興味があるから。アンコールワットの外観自体は、ピマーイその他の遺跡で見慣れていたし、規模そのものも大きいながら、思ったより大きくなく、建物全体からは強い印象は得られなかった。レリーフの方は、そこに当時の宗教、思想、芸術性、生活感が刻まれていて、遺跡ごとに比べて観るのが面白そうだ。
けしからん中華系の落書きと思いきや、なんと年代は1905年。世界遺産登録が1992年というから、落書きというより冒険家の記念碑か。修復後も残されている。
色が白っぽい砂岩の彫刻は、修復後の物だろう。
髪が長くて胸ポッコリの踊り子が至る所に彫られている。全部で1200体以上で、どれ一つとして同じものは無いそうだ。ヒンズー教らしいエロっぽいレリーフもほとんど無い。
同じ物は無いと言っても、パターンは多くない。
どれも余り楽しそうではない。王の力を誇示するレリーフが多いように感じた。
朝、6時半から9時頃まで、写真をあっちこっちで撮りまくって、すっかり疲れた僕らは、ホテルに戻って朝食を摂り、それからお昼過ぎまでベッドに横たわって休んだ。
午後は、1時からアンコールトムに出かけた。
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