やっぱり戻って来なかった
固く何度も約束をしたのに、やっぱりお馬鹿の住込み労働者は帰って来なかった。帰って来ずに、そのまま僕らの元で働くのを辞めてしまった。
凡そ馬鹿タイ人の行動パターンは読めたが、その通りになってしまった。恩義や義理や責任感なんて、鼻糞の欠片もない。
大事に手厚くしてやったはずなのに、感謝に言葉も謝罪の言葉も全くなし。
正月で楽しくやっていたら、もう働きたくなくなっちゃっただけ。
正月で帰るから、家族にお金を持ち帰らなきゃいけないから、10000バーツ貸して持たせたのにドロン。一応、返す約束は取ったが、1年以内に返せる見込みは少なく、そのうち連絡も取れなくなり有耶無耶になることだろう。
こちらの被害は大きい。何しろ年末年始の忙しい時期に、4人体制から急に2人体制になってしまうわけで、到底お店と畑の両方を世話出来ない。
やっぱり、縛り付けて犯しておくべきだった。
実に困って途方に暮れている矢先に、マシュマロちゃんとも喧嘩して、別れ話に。
マシュマロちゃんとのことは置いておくとして、労働者の件は昨夜から今朝にかけて急展開があった。
マシュマロいちご園の方の住込で貰っている労働者夫婦の旦那が、バンコクで建設工事をしている弟分に声を掛けてくれて、来週月曜日から住込みで来てくれることに。僕らの条件は良いし、兄貴分が出て来いと言ったので二つ返事だった。
そんなに身軽に来れるということは、身軽に去れるということでもあるので不安だが、彼が言うにはとても努力家なんだそうだ。畑仕事も車の運転も左官工事も得意らしいので頼もしそうだ。酒は呑むがヤーバーやその他のクスリもやってない。
ただ、生憎嫁さんは身籠っていて来れないので1人で来る。バンコクからオートバイでカオヤイまで来るというので驚いた。
嫁さんが来ないので、もう一人売り子の女性が要る。
どうやって探そうか、諸々消去法で考えて残ったのが、僕等と繋がりののあるまともなタイ人に紹介してもらうこと。そこで、初めに借りている家のオーナーに頼んでみた。
これが正解で、何と10分で話がついて、明日朝8時に農園に来てくれる事になった。
20代後半の美人がベストだが、見つかったのは40代後半ということでガッカリ度100%だったが、この際贅沢は言ってられない。その女性はお店を長くやっていたので、売るのは得意だそうだから期待したい。
ということで、あっという間に抜けた二人分の労働者の目処が立った。
この辺りが、良くも悪くもタイらしいところである。
帰って来なかった夫婦は、早ければ年明け早々にもお金に困り、戻って働きたいと言ってくるだろう。
しかし、答えは当然ノーサンキュー。
もうお馬鹿タイ人には懲り懲りだ。