浮き草
池の水をポンプでバケツに汲み上げていると、なんか少し臭い。
無酸素で腐った硫化水素の匂いがした。
池を見ると、浮草が一面に茂り、光が水中に入らない。これでは、水中に茂っていた金魚草が枯れてしまう。
風が吹いても波も立たず、酸素が入りにくくなっているのかも知れない。
池の全面を覆った浮草
1センチくらいの葉の浮草がびっしりで、水中が見えない。
しかし、池の近くはそれ程臭くなってはいなかった。
プリティ長嶋さんが来られてこの池を見た時、
「うわあ! これは東京湾のアオコと一緒で、腐ると大変なことになりそう。」と指摘された。
そうなっては、せっかく育てている魚達が死んで、僕の楽しみと食料が減ってしまう! これは一大事で、昨夜はその対策を考えて良く眠れなかった。
ベッドの上で考えた結論は、「処置なし」。
ポンプで噴水を作るとか、回転羽でバシャバシャ掻き混ぜるのも、網で掬って除去するのも、どれも現実的ではない(電気と人力が足りないので)。
浮草が急に繁茂した原因は、明らかに肥料の流出。各ポットに送り込んだ液肥の過剰部分が全部池に集まってしまう。池には出口はないので、すぐに富栄養となる。
このために魚をどっさり入れたのだが、あんまり浮草は食べないのかな?
そうだ、水の浄化に良いらしい余った炭微粉を入れてみよう!
池の水位は少し下がり、ラムタコーンの沢濁流も清流に変わった。
この水も使えるので、マイペンライ、マイペンライ。
どうにかなるさ。