ぎょう虫
マシュマロちゃんが、「お尻の穴が痒い。」と言った。
この数ヶ月で二回目で、原因はぎょう虫らしかった。
1回目は僕も痒くなった。その痒い加減が、子供の頃経験したぎょう虫によるものと同じだったので、ぎょう虫だと分かったけれど、放っておいたら数日で痒くなくなった。
ぎょう虫は肛門に出て来て、卵を毎分数千個も産み付ける。それが痒い。
僕の娘がまだ少女だった頃、お尻が痒いというので見てあげたら、数匹のぎょう虫が肛門を這っているのが見えた。
ぎょう虫は昔は日本人も多く持っていたけれど、今は少ない。肛門にシールを這って剥がし、そのシールについた卵を顕微鏡で見るという試験法で、僕は小学校時代に数回引っ掛かったことがある。
先生が名前を読み上げるので、恥ずかしかった。
調べてみると、ぎょう虫は肛門に卵を産んだら死ぬので、何世代も腸内に住める訳じゃないそうだが、痒いので手などに卵が付いて、それがシーツに付いて、口から再感染するらしい。
だから、家族で感染者が出たら、家族みんなで薬を飲むのが良いとのこと。
と言うことで、二人で薬を飲んだ。
メベンダゾールは、日本では鞭虫にしか適用がないので殆ど使われないが、ぎょう虫のみならず、回虫、こう虫など、いろんな虫が落ちる。
これを買って、二人で一錠ずつ飲んだ。一錠40バーツ。家族で駆虫するのが○。
何の副作用もなかった。多分、腹の中の虫は全部落ちたと思う。
マシュマロちゃんも痒くなくなった。
いくらタイでも人糞を肥料にしている農家はない筈なので、生野菜からとは考えにくいが、どうしてだろう?
住込み夫婦のガキンチョが怪しい。