骨になったワンコ
ワンナムキアオのマシュマロいちご園に居着いていたワンコ三匹。
一匹はマシュマロちゃんがD-Max号で轢き殺した。
二匹目の、賢いけれども、ちょっと情けない若者は、他の犬との女闘争に負けて骨になった。バラバラできれい過ぎる骨から推察して、多分、肉も他の犬に食われた。
わんぱくだが人の気持ちも分かる頭の良いワンコだった。
ヤリマン女に惚れたのが運の尽き。
そして、最後に生き残った誰とでも交尾するヤリマン女子は、どうやら一週間前に事故死したらしい。コンクリートに足跡を残して、この世から去っていった。
と言う訳で、マシュマロいちご園に住むワンコは居なくなった。
多分、後2週間もすると、空いた領域に移り住んで来るワンコが現れることだろう。
タイのワンコは、首輪で繋がれることもなく、朝から道路の真ん中で寝そべって、やりたい相手とは好きなだけやりまくり、腹が減れば優しい人間から唐辛子の効いた辛すぎる余り物を食って、自由気ままに生きているが、知られざるワンコ間の闘争とか、フィラリアとか、交通事故とかで、寿命を全うできることは殆ど無さそうだ。
鎖に繋がれて、自由はないが、生死を分けるような危険から守られた生き方と、自由で好き勝手出来るけれども、何時誰に襲われ命を落とすか分から無い生き方と、どちらが良いだろうか?
サラリーマンと起業家みたいなものか?
貴方なら、何方を選ぶ?