新ショップほぼ完成
ほんとは疲れて今日は休みにしたかったが、もう一日頑張ってワンナムキアオのショップ造りに励んだ。
といっても、今日の仕事の多くは、2年使った古い家の取壊し作業だった。
骨格が粗くなってゆくに連れて、明らかに強度が不安になってきて、僕は新築の面倒をみながら、頻繁に倒壊しないかどうかチェックしなければならなかった。
危険な作業は住込み労働者にやらせるが、安全に関する責任は僕が取らなければならない。
そのため、手順の細かい指示を出すのだが、意外にも頻繁にその指示が無視される。こうなると責任の取りようがないが、彼らなりに無視する理由があるからで、自分なりにより楽な方法もしくは分かりやすい方法で(つまり多くの場合力まかせに)やっている訳で、それはそれで尊重しないといけないし、たとえどんな方法でも僕が責任は取らないといけないので、いろいろと確認作業が必要な訳だ。
はっきり言って、僕は自分の意見が無視されるのが人一倍嫌いだ。
「つべこべ言わずに、黙って俺の言う通りにやれ!」
と怒鳴りたいところだが、それでは上手く行かないことはファーストライフで重々分かっていたし、セカンドライフでは思った以上に自分の考えが間違っていたとか、現場に則してしなかったりしていたので、無視されても怒らずに様子を見るようにしている。
時々、取壊し作業中の家を揺らせてみて強度チェックする。上で作業中の労働者は、「揺らすな、この馬鹿野郎!」という顔で僕を見る。彼には僕が揺らす理由が分からない。
柱の根本は予想通りシロアリに喰われて朽ちていたが、幸運にも取壊し作業中は倒壊せずにいてくれた。
首尾良く全部取壊して見ると、奥の新らしいショップが道路からよく見えるようになった。
なんかスッキリした。
僕が作った想い出のピラミッドも撤去した。
新ショップは、基本部分がほぼ完成した。
まだ、売り場の商品棚とか、寝室とか、電気配線とか、細かい部分が沢山残されているが、それらは少しずつやれば良いと思っている。
ここまで、約10日間。
マシュマロちゃんに言わせれば、遅すぎ、時間のかけ過ぎ、とのことだが、このデザインの建物はモン族が数日で真似出来るものではないと云う自信がある。
真似っ子で小判鮫商法のモン族に、オリジナリティーの重要性を分かって貰うのはとても難しい。