鳥の餌
いちごは成っても客は来ない。
誰もいないいちご園には、きっといちごは無いだろうと思われて、せっかく来たお客さんも車を降りずに帰ってしまう。
誰もいないと九官鳥や丸々した小鳩の様な鳥達は、安心していちご園に入れる。
赤いいちごは、もともと鳥に美味しいよと送る合図。
「甘くて美味しいだよ。誰もいないし、いっぱい余ってるから食べていいよ」
と言っている。
今日は近所の高給レストランやリゾートに無料サンプルのいちごを持って営業に行ってきた。
「完熟してなくて赤くなりかけた固いいちごなら欲しい。」
と言われてドボン。そんならおいらのいちごの出番ではない。
プロなら新鮮な完熟いちごを使え! と言いたかったが、会えたのは調達部門の人。シェフに会いたかったぜ。
と言うことで、余ったいちごの行き先は、『鳥の餌』になりそうだ。
以下、記録の為、畑の様子を掲載。数日前の写真。
こんなのが3万株ある。そんないちご園が2箇所ある。いったい幾ついちごがあるんだろう? 考えたくない。
あゝ、土日までこのまま痛まずに待っていておくれ!
明日は珍しく嵐になると言う。いっそ、嵐で全部傷んでしまえば踏ん切りが着くのに。