お金よりカラダ2
歳を取ると、無性に若い女の身体が欲しくなるらしい。自分でも分かる。
若いときよりも強い欲望かもしれない。
若い女でないとダメだ。出来れば10代がいい。
今更、愛なんて求めてはいない。
ただ、若くて美しい女の身体が欲しいだけだ。
穢のない若い女の身体に対する憧れか、あるいは母体への回帰願望か? 若いときの性欲とは違うものだ。
自分の肉体が醜く汚れてゆく中で、その欲望はますます強くなってゆく。
自分の死が近づいてくるのが分かるから。
まだ赤子にも吸わせたことがない薄い色の乳首を、この汚い口で吸わせて欲しい。
可愛い乳飲み子に与えるように、この老人にもお乳を与えて欲しい。
その柔らかくて温かい乳房は、どんな愛よりも死にゆく人を癒やしてくれるだろう。
茂みのなかの若い女の臭いを、好きなだけ嗅がせて欲しい。
まだ透明で豊かな粘液を、腐りかけたこの舌で舐めさせておくれ。
クスリでかろうじて硬直させた一物を口に含みながら、微笑んで欲しい。
臭い老人の身体を受け入れて、頬を赤らめ、声を漏らせてくれ。
イクときは女の方から口づけをしてきて欲しい。
そうしてくれたら、犯してきた罪がみんな許される。
観音様じゃあるまいし、この世の中で誰がそんなことをしてくれるだろうか?
有り得ないことぐらい知っている。でも、お願いだから死ぬ前に、あと一度だけでも良いから、そのカラダをこの老人に捧げて欲しい。
どうしても欲しいんだ。お金なら幾らでもあげよう。
多くの悲しい老人が、世界で一番若い女が簡単にしかも安全に手に入るバンコクに足繁く通うのは、そんな気持ちからではないだろうか。
ほんの2000-3000バーツほどで、上手く行けば束の間ならが手に入れることができる。
でも本当に束の間なので、2000-3000バーツ程度の価値しかない。
いっそ騙されて、愛情が存在したことを信じてみようか?
世界のお金持ちの行動をニュースや世間話で見てみると、お金が若い女のカラダに流れているのが分かる。
答えは簡単。
お金よりも欲しいものだから。
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