お金よりカラダ1
僕と同じ頃に起業して最近廃業してしまった友人に、僕が今いちご園をやっていることを話したら、
「第二の人生としてはいちご園の方が良いかもしれない。私達くらいの歳になると、お金よりも身体の方が大切になってくる。健康になって暮らすことが第二の人生の成功じゃないかな。農業なんて一番良い選択ですよ。」
と言われた。
幾ら大金が手に入っても、がんになって苦しんで死を待つだけなら、人生成功した気になれないのは分かる。
幾ら大金が手に入っても、死ぬときに心から泣いてくれる人がいなかったら、人生は成功したとはいえない。
だから、彼の意見はよく分かる。
しかし、此処での農業が健康的かどうかはかなり疑問だ。
- 何時何に刺されるか、噛まれるか分からない。
- 豚の糞や泥の中など、どんな病原体がいるか分からない。
- 如何にもヤバイ農薬を散布しないといけない。当然、身体にかかるし、吸い込む。
- 強い紫外線を浴びる。
- あらゆるものが重い。重いので、怪我をする。背骨も痛める。
- なにかと不衛生。
エアコンの入った我が家で、テレビを友達にしていた方が健康的なような気もする。
しかし、体重は減り、筋肉が付いた。ノンタブリでダイエットに失敗した二人だが、3か月前から、マシュマロちゃんは7kg、僕は4.5kg体重が減った。
ただ「やつれた」だけなのかもしれないが、彼女は体重が減って喜んでいる。
僕も少し顔が引き締まり、腹周りが減って、持っているベルトでは長過ぎるようになった。お尻の筋肉が増えて、足腰が少ししっかりした。風呂上がりの鏡の中の自分が、少し若返ったようにみえる。
タイに来て、元々低かった血圧が少しずつ上昇していた。収縮期は140mmHgで年齢からすればそんなものかという程度だが、拡張期が96もあって宜しくなかった。それが、この頃は126と78といういい数字になった。多少、血管が掃除されたということだろうか?
今なら、僕が死んだら心から泣いてくれる人がいる。
自分で人生を切り開いているという実感がある。
リスクは大きいけれど、夢と希望も大きい。
だから、未だ僕のセカンドライフは失敗に終わっていない。
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