南部の街から
僕は今、タイ南部の都市のホテルでこのブログを書いている。
今日は、朝から野良仕事はせず、幾つか買い物をした後、夜に一人ここに飛んで来た。いちご園の仕事ではなくて自分の本来の事業のためだ。
この数ヶ月で、会社設立当初からメインに考えていた商材をひとつ断念することに決めた。決めなくてもダメだったのは既成の事実だが、ここに来て在庫を一気に処分することに決めた。仕入価格を大幅に下回る取引で苦渋の決断ではあったが、これからの事業のために少しでも現金化したかった。
その代わり、ひとつ新しい商材が出来た。この街に飛んで来たのは、その事業のためだ。
詳しくは書けないが、今度のプロジェクトは、
・タイから日本へ輸出する方向の物である。つまり、タイから見て輸入者ではなくて、輸出者になる。
・既に買い手が決まっている。
・今後、取扱量が増える見込みがある。
・健康の深く関係する。
と言う点が違う。以前と比べ有り難い状況と言える。また、僕の専門性が多少活かせる分野でもある。その反面、どこまで取扱量が増やせるか余談を許さない点と利益率が低い点が難点だが、僕としてはこに分野で着実に裾野を拡げていきたいと思っている。。
マシュマロちゃんにも手伝って貰い、一年かけて何とかここまで来た。
今日までカオパンサーでお酒は御法度なのだが、取引先の顔で美味しいビールも飲ませて貰った。厳しい商談にもかかわらず、空港まで迎えに来てくれて、不覚にも夕食もご馳走になってしまった。マシュマロちゃんと同じ大学の薬学部で勉強中の息子さんも同席し通訳補助もしてもらった。
明日は朝から少し厳格な詰めを行って、それからクルンテープに帰る。そこで和僑会の月例会に出たあと、深夜マシュマロちゃんとカオヤイに戻る予定だ。
ところで、来月にマシュマロちゃんの親戚の夫婦が従業員としてカオヤイにやって来る。一日400バーツの日雇いだが、休日なし、早朝深夜労働有りの条件。その代わり、部屋と食事は提供する。今日はその夫婦の為の枕や、一升まで炊ける炊飯器、安い扇風機、タオル、それから毎日汗と泥に塗れる衣服を洗うための洗濯機などを買った。そればかりか、その夫婦はお金がないということで、10000バーツの準備金を振り込んだ。
従業員といっても、やはり親族なのでかなり手厚い扱いとなる。その代わり、売上金をちょろまかしたり、突然放り投げて帰ってしまうことは許されない。親戚を裏切ることはモン族にとって社会を失うことだから。
洗濯機は、聞いたことのないメーカーの2500バーツの二槽式格安品に心牽かれたものの、友人の忠告を参考に、懐かしの東芝製の全自動洗濯機6990バーツの物を調達した。洗濯機は予算計上してなかったが、洗濯に使う時間が勿体無かったので思い切って買った。もしも5年使えれば、
いろんな事業があるが、どれも詰まるところ人と人とが上手く関わり合って生きていくことなんだと感じるこの頃であった。