除草
草ぼうぼうのマシュマロいちご園
除草剤を散布するには、当たり前だが除草剤を薄める水が要る。
しかしワンナムキアオに着いたら、水道の水が出ない。雨季に入っても水不足は解消されてないようだ。どうも3日に一度しか水が来ないらしい。
水がなければ除草剤は散けないので、今日はお休み!と思ったが、マシュマロちゃんは水が出ないのを想定していた。
大きなバケツを車に積んで近くの池へ水を汲みに行くと言う。
高さ5メートルほどの足場の悪い崖を降りると、黄緑色に濁った池に出た。急斜面で滑って池に落ちそうになるのを踏ん張って、一回20リットルずつ水をバケツに汲んで崖を登る。ピックアップトラックの荷台に上がって、そこにある大きなバケツに水をあける。これを十数回繰り返して260リットルの水を用意した。
この作業ですでに腰が痛い。汗と溢した水で服はびしょ濡れ。
マシュマロいちご園に着いたら、僕はリムチーの木の枝切り。
彼女は除草剤散布。
使った池の水には、体調数ミリから2センチほどの身体が透き通った小エビが沢山居た。
暑くて死にそうで、僕は水を2リットル飲んだ。それでも喉が渇くし、おしっこも出ない。いつもは下痢気味のうんちも今日はカチカチ。
僕は午前中2時間、午後2時間半の作業でグロッキー。休憩時間の方が長い。
30年もデスクワークやった男が急に農作業が出来るわけない。良く休憩しながら徐々にやらないと危険。足腰がふらついたら、身体が冷えるまで休憩。だから仕事は進まない。
マシュマロちゃんは20㎏のタンクを背負って連続8時間の除草剤散布。
男として情けないが、無理なものは無理、そのうちに僕の思い通りに動いてくれる日雇い労働者が欲しいところ。