カオヤイでキャンプの練習
異常気象の影響で、とあるハーブの花が咲かない。普通なら4月下旬に咲くはずなのに、今日現在花の気配なし。
花が咲かないと植物が同定できず、ハーブは買ってもらえない。
地元のハーブ業者によれば、多分あと2週間もすれば咲くでしょう、とのことだが、そうすると雨季になってしまって採取しにくくなる。
「花が咲いたら写真送ってあげるからね。」とその業者は言ってくれたが、じれったくてもう待っていられない。
そこで、
花が咲く頃に、もう一度自らスラタニーの自生地に行って、自分で花の写真と実サンプルを採ってくることにした。
しかし、飛行機で行くほど経費に余裕が無い。
ならば、マシュマロちゃんのD-Max号を運転して行こうということになった。
しかし、スラタニーまで行くなら、ついでにサムイ島までフェリーで渡ろうよ。そこで、数日、花が咲くのをを待って、咲いたらスラタニーに戻ればいいんじゃない?
それはいいアイデアだ。
でも、サムイ島はホテルが高い。
それなら、サムイ島でキャンプするのはどうだろう。キャンプならお金かからないし。
よし、そうしよう!
ということで、二人用の小さなテントを購入してしまった。
(かなり論理が破綻している)
幅120センチ、長さ200センチ。1580バーツ。
それだけだと、背中が痛くて眠れないので、空気マット幅120センチ、長さ200センチも購入。これが980バーツ。それに、空気マットを膨らます足踏みポンプ298バーツ。
買ったからには、試しに使ってみよう!
ということで、カオヤイに土地探しに行った際に、カオヤイのキャンプ場でテストしてみることにした。
ところで、カオヤイ国立公園に立ち入るときは入園料が必要なのだが、ここの看守の目利きは鋭い。
マシュマロちゃんが「タイ人2人」と言って200バーツを差し出すと、看守が僕の顔をジロジロ見ている。
「タイ人ですか?」
「タイ人だよ」
「はい、外国人は400バーツです。」
「!!!」
見破られてしまった。それにしても400バーツは高すぎる。(運転免許証早くとっておけばよかった。)
2人の入園料と車の乗り入れ料、それからキャンプ場利用料で、合計600バーツになってしまった。
「600バーツあれば、居心地の良いリゾートに泊まれたのに。。。。。」
しかし、今更仕方がない。気を取り直して、キャンプならでは自然を愉しめばいい。
写真はトイレ。シャワー室まである。
カオヤイのキャンプ場は非常によく整備されていて、大自然の中にいるという感じは全くしない。シカも人馴れしている。
ほとんどのお客は、車でここまで来て、車の脇にテントを貼って、自炊もせずに持ってきた食事を食べて帰ってゆく。いわゆるキャンプごっこの世界。車の音と、子どもたちの声が煩い。
ま、テントで寝る練習だったから別にそれで不都合はないが。
野生のゾウやトラがここに来ることはないだろうから、森の中で寝るといっても、特に何の不安も感じなかった。それでも夜になると、2メートル以上あるシカがテントのすぐ近くに歩いてくるし、トイレの近くはシカが屯していて入るのが怖かった。
お酒の持込は禁止だが、テントの中で飲めば問題ない。
朝は、沢山の小鳥のさえずりで目が覚めた。
テントを貼った目の前のラム・タ・クローン。ここには水はあるが、水路は繋がっていなくて、水は流れていない。
自然林が発達していて、山全体の水持ちが良いのか、木々の緑は麓のそれよりも活き活きとしていた。