筏流しの沢とシリプーミ滝
見知らぬ村で独り過ごした翌朝、マシュマロちゃんがお母さんと妹さんとその娘を連れて来て、一緒にドライブすることになった。目的の場所は、彼女の腹違いの妹さんの家とその家の近くにある大きな滝、そしてタイの最高峰ドイ・インタノンだ。
腹違いの妹さん夫婦は貧乏で何も持ってないという。その妹が妊娠したというので、マシュマロちゃんは少し前にアヌサワリーで妊婦用の服を10着近く買っていた。この日はそれ以外に妊婦用の栄養ミルクを買うために一旦村を降りた。
その途中、以前NHKで観た筏流しの沢に立ち寄って休憩した。
今は水量が極端に少なくなっている小さな沢の両側に数キロに渡り無数の桟敷が広がっていた。
沢の上の街道沿いに駐車場と料理店があって、作った料理をケーブルに吊るして沢まで下ろす。沢で涼みながら料理を食べる。子どもたちは沢で水遊びをし、大人たちは桟敷で昼寝をする。これが、ここでの行楽の姿だが、意外にもファランに人気で、多くのファランが観光に来ているようだった。ファランの目的は、もっぱら筏流しと水遊びのようだ。
水はタイの河川にしては澄んでいるが、上流にエレファント・ファームがあって、その糞尿が流れ込んでいるので清潔ではない。
割りとV字谷なのでいつも日影になるし、沢の水も冷たいせいて、全体に涼しい。
これはカメラに装備された油絵風に写真を撮るアートフィルターを使って撮った写真。ダイエット中なのに、食べだしたら止まらないポテトチップス。
ビール飲んで昼寝するなら持って来いの場所。
左肩が下がるのは背骨が横に湾曲しているからで、これは勉強のし過ぎで20代の頃からの症状。
よくマシュマロちゃんから注意される。注意していれば真っ直ぐ立てる。
その沢の少し上流にエレファント・ファームがあって、観光客が象乗りを楽しんでいた。
ほとんど中国人とファラン。
マシュマロちゃんの妹さんも、お母さんも像に乗ったことがないというので、乗ってみることを強く勧めたが、「怖い」から嫌だと言われた。こんな風に新しいことを何でも怖がるので、彼らの経験値は少しも上がらない。
一袋20バーツでゾウの餌を売っていたので買ってみた。彼らは目じゃなくて鼻で食べ物の場所を見つけているようだった。
その鼻の穴を覗き込んでみると、、、
他の動物と同じ二つの鼻の穴があった。
出口は一つで、奥で二つになると思っていたので意外だった。
この鼻の穴にバナナが丁度刺さるので、意地悪で差し込んでみたが、別にくすぐったがる様子はなく、普通に食べた。
途中大きな滝が二つ並んでいるところがあったので、そのうちの一つに行ってみた。
滝の下は自然公園になっていた。
大きなシダ類がたくさん生えていて(植えられていて)、如何にも南国風だ。
トンボがたくさん居た。
シダの茎をよく見ると赤い玉を付けたクモがいた。
キノコもある。
かなり良く整備された公園になっていた。
こういう林の中を少し歩くと滝壺に出た。
シリプーミ滝とある。
こうして滝の下部だけを写すと小さな滝だが、実はずっと上から続いているかなり高い滝だ。
写真の上の方に滝の上部が見える。
はるか上にある滝の上部。
実は、この地域には桜がある。マシュマロちゃんの妹さんが「タイにも桜がある」というので、その木を見てみたら、幹といい、葉といい、木全体からの匂いといい、まさしく桜だった。ただし、ソメイヨシノじゃあない。
後でネットで検索してみたら、こんなに綺麗なピンクの桜だった。
咲く時期は1月の新年の頃。
また、この近くにはガリアン(カレン族)の村がたくさんあって、日本の菊の花を栽培している。
桃や梨もある。標高は1000メートルくらい。
このくらい標高があると日本と似た気候になるんだろう。
ちなみに、マシュマロちゃんの天空の村の標高は、1260メートルだった。
この辺りはタイヤイというミャンマー人も大勢住んでいる。まさに民族のるつぼ状態。
皆それぞれの文化を大切に守りながら生きている。民族間で争いはないそうだが、混血することも滅多にないとのこと。
腹違いの貧乏妹さんの家は、マシュマロちゃんの家より遥かに立派な鉄筋コンクリート製の家だった。
家具もいいものを使っていた。
山に今年から30ライものマラコー(パパイヤ)畑を作っていて、借金は多いかもしれないが貧乏な感じは全く無く、マラコーが実ればいきなりマシュマロちゃんよりリッチになるそうな感じだ。
それなのにマシュマロちゃんは彼女のために2000バーツも買い物をし、更に5000バーツを置いてきた。中国のモン族を訪ねるというお爺さんお婆さんに旅費の手当として1万バーツ、父親と母親にも5000バーツ置いてきた。
彼女はいつも他人のために大事なお金を使ってしまう。
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